昨日は
夕食後、旅館の人が敷いてくれた布団を見る。布団1つに枕が2つ…
かな(これってやっぱ…そういうことよね…。どうしようちゃんとお風呂は…入った…混浴だった…落ち着きなさい、有馬かな!私が歳上なんだからしっかりしなさい。)
私は息を整え、アクアに声をかける。
かな「ね、ねぇアクア、布団のこと何だけど…」
アクア「そういう旅館だったんだな。配慮が足りなかった。他の布団もないし肌寒いから悪いがいっしょ寝させてもらう。利用するとは言ったが変なことはしない。安心してくれ。」
かな「そ、そう…あ、安心したわ!そうよね!あんたそのあたりしっかりしてるもんね。」
『変なことはしない』このセリフを聞いてがっかりした自分がいる。勝手に期待しておいて。
テレビを見たりおしゃべりをしてそれはそれで楽しい時間を過ごしていると寝る時間になった。私とアクアは布団に入る。もちろん変なことはしない。…大切にされてはいると思う。それでも…それでも…
かな(私ってそんな魅力ないかな…)
ふとアクアの方を向くとアクアは逆の方向を向いている。ちょっとだけ…ちょっとだけでもいいからと寝ているアクアに触れようと手を伸ばす。その時だった。一瞬のできごとで何が起こったのか理解するのが遅れた。気づけば私の上にアクアが覆いかぶさっていた。
かな「ア、アクア…」
アクア「年頃の男女が同じ布団に寝てて今からすることは変なことじゃない、自然なことだと思うが有馬はどう思う?」
心臓の鼓動が高まる。私は手を広げアクアが受け入れた。私の言葉はいらなかった。
次の日は寝過ごしたため、午前中の予定は無しになった。アクアは「色々と利用する(楽しんでもらう)つもりだったのに…」とつぶやいていたが私がすでに利用していたのはここだけの秘密だ。午後からのプランは私、アクアをいっぱい利用するんだから!!