既婚男子会

既婚男子会

細かいことは気にしないでください



※まずかったら消します。

 




 

 

 






**


 

 

 












「…………性交渉は通常どのくらいの頻度なんだ……?」

 恥を忍んで訊きたい、と前置きされて投げ込まれた問いに、一護と恋次は硬直した。雨竜が、あの雨竜が、こんなことを訊くなんて。いや、それよりも。

「いや何で俺らに訊くんだよ!?」

「他に相談できるような相手がいないんだよ!」

「俺は知らねえぞ」

「俺だって知らねーよ!」

 恋次が一つ溜息をつく。

「なんだよ、少ないのか? それとも、」

「……今まで、手を出さずにいたんだ。その反動というか……」

「……多いんだな?」

 雨竜は首肯した。

「マジかよお前すごいな……週何回だよ」

「……五回ほど」

「ほぼ毎日じゃねーか」


 夜を思い出す。

 縋る手、自分を呼ぶ甘やかな声、蕩けた瞳、心地好い熱。

 そのどれもが雨竜に愛おしさを、そして更なる欲を引き摺り出す。

「負担にならないようにしろよ」

「分かってるさ」

 とはいえ、今は撫子から誘われると断れていない。それに加えて、雨竜が誘えば撫子が嬉しそうにするのだ。それも頻度の多さの原因の一つかもしれない。


「子どもはどうすんだ?」

「僕が正式に医者になってからと決めているよ」

「まあ、しばらくしたら落ち着くんじゃねえの?」

「……だといいんだけどね」

 とりあえず、今日は添い寝だけにしよう。

 その決意が砕かれる予感を、少し感じていた。


Report Page