斬リ番性活1〜3日目

 斬リ番性活1〜3日目


 「なんのようだ?」

 「斬リ番姐さん!俺と付き合ってください」

 男は斬リ番に一世一代の告白をする

 斬リ番は角が生えたような特徴的な髪型、鋭く尖った耳にはいくつものピアスがついており、制服のような出で立ちで刀を持って男を睨みつける姿はまさにスケバンである。

 「お前、アタシと付き合うのがどういうことかわかってるのか?」

 男は斬リ番が放つ剣呑な雰囲気に思わずたじろぐも覚悟を決めたように答える

 「もちろんですよ。俺にとって姐さんはずっと憧れでした」

 斬リ番は刀を抜き、切っ先を突きつけながら不敵な笑みを浮かべる

 「アタシはなあ、キリの悪いことが大嫌いなんだよ。ハンパな気持ちで付き合って飽きたら捨てるとかなら最初から近づくんじゃねえ!」

 男は一瞬ひるむもののすぐさま真剣な表情に戻る

 「そんなことはしませんよ。俺の想いは本物です」

 「ならアタシの家に来い。1日じゃねえ10日だ。その間アタシの気が済むまでお前の愛を見せてみな。もし耐えきれたら付き合ってやるよ」

 そういって斬リ番はその場からさっていった

 1日目

 「ここが姐さんの家か…」

 男は緊張した様子でインターホンを押した

 「よく来たな。まぁ入れや」

 家の中に入ると斬リ番は制服姿ままだ

 彼女曰く着替えるのがめんどくさいらしい

 「わかってるじゃねえか。手ぶらだったら追い出してたぜ」

 斬リ番は男の手荷物に視線を送る

 水、食料、日用品、そしてコンドーム

 それらは男が本気でこの10日間を乗り切る気であることを示していた

 「まず言っておくがアタシは簡単にセックスするような軽い女じゃないからな。」

 「はい。それは重々承知してますよ。でも絶対その気にさせて見せますから」

 斬リ番は男の眼差しを見て満足げに笑う

 「姐さん、もしよかったら一緒に飲みませんか」

 男はそういった斬リ番に缶ビールを差し出す

 「おおっ!これはアタシが好きなエレキリンビールじゃねえか」

 斬リ番はかつんと缶をぶつけ合うと一気にあおった

 「ぷはーうめえ!やっぱエレキリンビールに限るぜ」

 斬リ番は上機嫌になり、次々にビールを飲んでいく

 斬リ番は酒には非常に強く彼女を酔わせて無理矢理なんてしようものなら彼女の刀の錆になるのがオチである

 しばらくは酒を飲みながら談笑を続け恋人同士というよりは、気の合う友人のような距離感で接していた

 しかし夜も更けてきたタイミングで斬リ番が騒がしいテレビの放送を消すと空気は一変する

 「風呂は来る前にに入ったんだよな?」 

 「はい」

 斬リ番の言葉に男は息を呑む

 「………こいよ?」

 「姐さん?」

 「わかってんだろ!さっさと着いて来いよ」

 斬リ番は男を寝室へと連れていく 

 当然布団は1つしかない

 「勘違いすんなよ。寝るだけだからな」

 まだ10日あるうちの1日目だいきなり本番など望むべくもない 

 「おらっ。お前も隣に来いよ」

 斬リ番は布団に寝転がると隣をぽんと叩き男を誘う

 「しっ…失礼します」

 男は緊張した様子で隣に寝転がるや否や斬リ番は男を抱き枕にする

 「調子に乗るなよ。変なとこ触ったら殺すからな」

 制服越しでもはっきりとわかる豊かな乳房とむっちりとした太ももはらかく男を誘惑してくる さらに密着しているため斬リ番の体温や甘い香りを感じる

 「あんまジロジロ見るなよ。恥ずかしいだろ」

 照れくさそうにはにかみながら言う斬リ番は普段とのギャップもあり非常に可愛らしく見えた

 「……お前今かわいいとか思っただろ?」

 「いえそんなことは!」

 図星であった

 「うるせぇ。いつまでも見てんじゃねえよ。さっさと寝ろ、まだ初日だぞ」

男は斬リ番の言葉に従い目を閉じた

 2日目

 「おいっ、起きろよ。」

 斬リ番の声が聞こえ男はゆっくりと目を開ける

 「おはようございます」

 「今日はこれでもやるか」

 斬リ番が持っているのはゲーム機だった

 「外には出ないんですか?」

 「バカいってんじゃねえよ。お前と歩いてるところ誰かに見られたら勘違いされんだろ。言っておくががまだお前のこと彼氏だって認めたわけじゃねえからな」

 斬リ番はそういいながらもゲームを始める 

 「おい、何やってんだよ?早くコントローラー握れって」

 「はい」

 プレイしたのは家庭用の格闘ゲームだった

 斬リ番がゲームセンターでアーケード版をやり込んでいるのは有名な話である

 「手加減なしだからな」

 「もちろんです」

 斬リ番は激しい動きで画面の中の敵をボコボコにしている

 「トドメだ!螺旋流辻風!」

 しかし男は斬リ番の動きをよく見ていた必殺技に合わせて痛烈なカウンターを決める

 「バカなここで龍帝ノ槍だと…くそっアタシの負けだ」

 「姐さん、これで1勝ですね」

 男は斬リ番に笑顔を向ける

 「ちっ、次はアタシが勝つからな」

 互いに熱中し気づけば夜になっていた

 「今日はお前からこいよ。ただし軽く触るだけだからな」

 「はい、いきます」

 男は斬リ番の背中に手を回しそっと抱きしめる

 お互いの肌の温もりを感じながらしばらく抱き合っていたがやがて男は背中に回した手を動かしゆっくりと撫でていく

 「ちょっ、やめろ!くすぐったいだろ」

 その言葉とは裏腹に満更ではないようで斬リ番は顔を赤らめる

 「嫌でしたか?」

 「別に……そいうわけじゃないけどよ……」

 「姐さん…」

 男はそっと顔を寄せてキスをしようとするが顔を逸し避けられてしまう

 「バカッ、なにどさくさにまぎれてキスしようとしてんだよ!そういうのはまだダメだ」

 「わかりました」

 男は少し名残惜しいようだが素直に聞き入れた

 「ふんっ、わかればいいんだよ。それじゃ寝るぞ」

 3日目

 「今日はお前が先か」

 「姐さんおはようございます。朝食は用意しましたよ」

 男は斬リ番に台所等の使用は許可されていたため持ち寄った食材を使って簡単な料理を作っていた

 「おぉっ、美味そうだな」

 斬リ番は嬉々としてテーブルにつく メニューは卵焼き、味噌汁、白米である

 「いただきます」

 斬リ番は箸を取り早速食べ始める

 「うん、なかなかやるじゃねえか」

 斬リ番は満足げに笑みを浮かべた

 「ありがとうございます」

 「なあ、こういうことってやっぱ女がするべきなのか?」

 「どういうことでしょう?」

 「だからよ、朝起こしてあげたり、ご飯を作ってあげたりすることだ。ほら、ドラマとか漫画とかでよくあるだろ」

 「俺は好きでやってることなので気にしないでください」

 「そうか、ならこれからも頼む……いやずっとじゃねえからな10日たつまではって意味だ」

 斬リ番は照れ隠しのように慌てて訂正した  「悪いけど急用ができたから夜まで帰ってこれないんだ。家のもんは勝手に使っていいから我慢してくれ」

 「ついてったらダメですか?」

 「………昨日言っただろ。勘違いされたくないんだよ。黙ってアタシの言うこと聞いてろ」

 そういって斬リ番は逃げるようにして家から飛び出していった

 斬リ番はいった通り夜更けに帰ってきた

 なにやら袋のようなもの持っている

 「姐さんはなにを買いにいったんですか」

 「……!!お前が気にすることじゃねえ。中身見たら殺すからな」

 その後遅めの夕食を片付け2人はテレビを見ながらまったりと過ごしていた

 「なあこういうの嫌か?」

 「どういうことですか?」

 男は斬リ番の問に首をかしげる

 「だって男ってさ付き合ったらすぐエロいことしたがるだろ。アタシはそういうのいやなんだよ。ちゃんとお互いのことよく知ってからしたいっていうかさ」

 斬リ番は照れくさそうにしながらも自分の考えを述べた

 「確かに正直にいえば姐さんとはそういうとこしたいって思ってますよ。でも俺本気で姐さんのこと好きなんです。だから焦らずにゆっくり進んでいけたらなって思います」

 「なっ!そんなこと言ったって簡単に許したりしないからな。私はそんなチョロい女じゃないからな!っでも……キスぐらいはしてやるよ」

 最後の言葉は消え入りそうなほど小さい声だったがはっきりと男の耳に届いた

 斬リ番がぎゅっと抱きつくと男も抱きしめ返して優しく唇を重ねる 

 「んっ」

 それは鳥がついばむような軽いものだが確かな幸せを感じさせるものだった

 「あの…」

 男は何かを言おうとしたがその前に斬リ番に刀を突きつけられてしまう

 「………」

 「すみません」

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