散らされる桔梗の花①
若ワイ×若葉様「……遅かったな、ワイ」
「……なんで来たんだよ、若葉」
先程まで、料理を作っていたのか私服の上からエプロンを着た若葉を見たワイの心情は迎えてくれた若葉に対する感謝と共に焦燥だった。
それは穢れに心を蝕まれた今のワイにとって、最悪の状況であった。
自身を労わろうとする若葉の優しさこそが遂に天秤の均衡を崩す一押しとなった。
「あがッァァァァ⁈」
頭が砕けるかのような激痛が走り、玄関で靴を脱ぐと同時にワイは膝から崩れ落ちた。
「ワイ!……どうしたんだ、しっかりしろ!」
若葉は悲鳴を上げて崩れ落ちたワイに駆け寄り引き起こした。
「すごい熱だ、どうしてこんなになるまで我慢していたんだ!」
若葉の叱責が飛ぶが、それに反発するようにワイは身をよじった。
「放っておいてくれ!こんなの寝れば治る!」
ふらつきながら寝所を目指すワイに若葉は肩を貸して支えた。
「……まったく、そんな体で何を言っているんだ」
寝所に辿り着き、ワイはベッドに横になった。
「この調子だと、夕食はうどんの方が良いな」
額に触れてくる若葉の手の温もりがトドメだった。
「うがァァァァァァ!!」
絶叫と共にワイは跳ね起きると寄り添っていた若葉をベッドに押し倒した。
「逃、げろ、若葉、オ、オレはもう抑え、られない」
血走った目をしながら、なおも穢れに対し足掻くワイを見て若葉は覚悟を決めた。
「ワイ、私はお前の全てを受け入れる。……だから、遠慮をするな」
その言葉が遂にワイの最後の理性を焼き切った。
「若葉ァ!!」
激情のままにワイは若葉の唇を奪った。
唇を強引に割り込んで舌を侵入させてきた。
───ちゅるっ、じゅるっ、れりゅっ
深いキスを交わしながら、ワイはエプロンの紐をほどきながら、若葉の上着をも脱がし始めた。白のレースが着いた薄青のブラジャー、その上から覗く雪肌と柔らかな乳房をブラ越しに揉みしだいてゆく。
「っ、ぷ……っ! んんっ───」
若葉の嬌声を聞くことで昂った穢れが背中から触手と成って生えてきた。
変化は背中だけでなく、体中から大小無数の触手が生えて来たことで服が弾けてワイは全裸になった。
触手は若葉の四肢を掴み持ち上げて、履いていたズボンを脱がせる。
上下を合わせたのか、白のレースが着いた薄青のショーツのクロッチ部分は小さな染みが見えた。
「あむ……」
ブラジャーのホックを外すといなや桜色の蕾を吸い上げてゆく。
胸の特に敏感な場所を口に含まれて、若葉はふるふると体を震わせた。
「あぁんっ!」
───じゅるるるっ!ちゅうう・・・・・・はみゅはみゅはみゅ!
乳首を時に吸い上げ、時に舐めるようにしゃぶりつき、時に歯で挟み込み甘嚙みしてゆく。
───こりこりっ♡ぐにぃ♡ちゅうぅっ♡ぐりゅんっ♡
さらに反対側の乳房も揉みしだきながら、指で乳首をすりつぶすように動かしてゆく。
さらにれろれろと舌を動かして、乳首と乳輪だけでなく、生白い乳肉をも舐め回す。
最後に胸元を思い切り吸い上げてキスマークを刻み付けた。
「はぁはぁ……っ!?」
胸の愛撫で息を荒くした若葉の下腹部に触手が伸びていった。
───ずりゅっ……ずりゅっ……。
細い触手はショーツ越しに愛撫してゆき、淫核と媚肉を触手で執拗に擦り続けると短く押し殺したような悲鳴をあげて若葉はあっさりと絶頂に達した。
「ぁ、ぅぅ~~~~っっっ!!!」
達したことで呆けた若葉からショーツを抜き取り、身体を抱き起こし向き合うようにその体勢を入れ替えた。
「あっ………っ!?」
股間から伝わる熱と脈動感で若葉は意識を取り戻した。
曝された若葉の秘所は誠実な気質を示すように、慎ましやかな作りで清楚であった。
しかし今その清らかな秘裂からは、濃厚な蜜が溢れ出し、男根を誘うようにひくついていた。
そして、そんな秘裂に男根を押し当てるワイの姿があった。
「挿れるぞ、若葉」
狂乱しているとは思えないほど明瞭にワイは挿入することを告げた。
達したばかりの敏感な秘所に剛直が押し当てられた。
「あ、はぁ……。ああ、ああああぁっ!!」
ぐっと、腰に力がかけられる。
触手によって叩きつけるような勢いで若葉の腰が沈んでいく。
亀頭が入口を強引にこじ開けた。
───ぷちゅっっ、 ずぶっ。ずぶずぶぅぅ!
初めて異物を受け入れる秘所を力任せに蹂躙し、狭い膣内を拡張しながら突き立てて征服してゆく。
凶悪な肉棒は少女の蜜壺を埋め尽くし、若葉の処女膜は引き裂かれた。
そして肉棒は子宮口に突き当たったことで遂に停止した。
「かっ……はっ……っ」
結合部から鮮血が流れ出る。
破瓜の痛みに歯を食いしばり耐える若葉だったが、その瞳には涙が浮かんでいた。
破瓜の血が流れ出ているものの、愛液も混ざっているせいか痛みは和らいでいる。
しかしそれでも異物が挿入された違和感や圧迫感は消えず、身体を裂かれるかのような熱さと激痛、そして胎内を埋め尽くす剛直の存在が若葉に己の処女が奪われたことを何よりも実感させていた。
「ああ、やっと、若葉にオレを刻み付けることが出来た。……感無量だ」
挿入したまま動こうとしないワイは、まるで自分のものである証を残すかのようにじっくりと味わっていた。
ふとワイは何故、若葉が今日己の部屋を訪れたかを思い出した。
今日は自分の誕生日だったのだ。
「ありがとう若葉。……最高の誕生日プレゼントだ」
喜びが感極まってワイは涙を流していた。
痛みに呻く若葉を気遣うようにワイは若葉の性感帯である耳を甘嚙みする。
「ひああぁ……」
若葉は力が抜けてワイに体を寄りかかってきた。
触手で太股や背中を撫でさすり、痛みが和らいだと判断したのかワイは不意に告げた。
「動くぞ」
───ずぶっ!ずぶぅっ!!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!!!
宣言と共に開始された抽送運動。肉棒が容赦なく突き上げられ、引き抜かれていく。
腰と触手を連動させての直上ピストンで入口から最奥までを一気に抉り抜く。
「うぁ……ああっ……んぐぅ……ひぃっ!」
最初は苦痛の声をあげていた若葉だったが、徐々にその声音に変化が生じてくる。
「いや……そんな……奥まで突かないでくれぇ……」
真下からの激しい突き上げに若葉の身体は荒波に巻き込まれたように揺れ動く。
亀頭の先端が子宮口に狙いを定め執拗に突き立てて征く。
───ずぶっ!ぐじゅぐじゅぐじゅっ!
最奥に突き立てられた剛直が激しい脈動をあげていく。
「孕め若葉。オレの子を産めぇッ!!」
「う、ああ!やあぁぁ、らめ、ひゃ、だめええぇぇえ~~~っ」
───どぶっ!!ぶしゅああああっ!!どぴゅっ!!どびゅうっ!!
最奥に突き込まれた肉棒が怒涛の勢いで精液をぶちまける。
若葉の膣内で爆ぜる白濁液。
ほとんど固形物となった精液が若葉の子宮を満たしていく。
子宮に精液を注がれたことで若葉の身体に異変が起きてゆく。
ドクンと急激に血と共に何かが全身を巡り始める。
それはかつて勇者の力に目覚めた時に似ていた。
しかしそれは似て非なる存在への変生だった。
ふと何かを感じ取ったのかワイは若葉の乳房を揉みしだいていく。
同時に揉んでいる乳房とは逆の乳首を舐め、吸い上げていった。
「あっ!? だ、だめだ! 出る! 出てしまう! そんなに強く揉まれながら吸われたら……あぁあん! あぁぁぁ!出ちゃうぅぅぅぅう!!」
───ぴゅ、どぴゅっ!
「……なっ!?」
口内に、錯覚とは明らかに違う、生々しい甘さを含んだ匂いが立ちこめる。
口内に広がる甘露としか言えぬ物。
それは紛れもなく母乳であった。
初めての膣内射精の衝撃と母乳を噴出するという身体の変調から、若葉は意識を手放した。
「夜はこれからだ。お前の身も心も全てオレが奪い尽くしてやる。……愛してるよ若葉……」
狂気にも似た愛の囁き。
それは意識を失った若葉には届かなかった。