散らされる桔梗の花①裏
若ワイ×若葉様「すまない。ひなた、私は例の要件が有るから先に上がらせて貰う」
書類仕事を終えた若葉はひなたに終業を告げて帰り支度を始めた
「分かりました。若葉ちゃん、どうか気を付けて行ってください」
「ああ、行って来る」
若葉は決意を胸に大赦を出た。
向かう先は郊外にあるワイの住んでいるマンションだ。
若葉は玄関を開けるとまだ帰宅してないことを確認し好都合だと思いながら、道中で買った食材を手早くキッチンに運びエプロンを着けて料理を始めた。
今日はワイの誕生日であり、日頃の感謝を込めて手料理を持って持て成すことを若葉は考えていた。
今日の献立はワイの好物である"おや"の骨付鳥をメインにした組み合わせだ。
慣れた手つきで若葉は料理を仕上げてゆき、ちょうど作り終えた時に玄関が開く音を聞いた。
若葉は玄関に向かい、帰って来たワイを出迎えた。
「……遅かったな、ワイ」
「……なんで来たんだよ、若葉」
帰って来たワイの返答は、意外にもすげないものだった。
「あがッァァァァ⁈」
二の句を告げようとした若葉の目の前で、悲鳴を上げてワイは膝から崩れ落ちた。
「ワイ!……どうしたんだ、しっかりしろ!」
若葉は突然悲鳴を上げて崩れ落ちたワイに駆け寄り引き起こした。
額に触れると凄まじい高熱を発していて、とても健康体とは思えなかった。
本来、精神を侵すはずの穢れが肉体に作用するほどに溜まっていることにようやく若葉は気付いた。
「すごい熱だ、どうしてこんなになるまで我慢していたんだ!」
自身への怒りと後悔が若葉の中で渦巻いていた。
もっと早くワイの傍に行くべきだったという考えが頭から離れない。
「放っておいてくれ!こんなの寝れば治る!」
ふらつきながら寝所を目指すワイに若葉は肩を貸して支えた。
そうする以外に他に方法が思いつかなかった。
「……まったく、そんな体で何を言っているんだ」
なのに口に出せるのは励ましの言葉ではなく、叱責や呆れにも聞こえる言葉しか言えない自身を若葉は恥じた。
寝所に辿り着き、ワイはベッドに横になった。
若葉は傍に寄り添い介抱する準備を始めた。
「この調子だと、夕食はうどんの方が良いな」
若葉はワイの額に手を触れて病人用の食事を作る案をまとめ始めていた。
「うがァァァァァァ!!」
絶叫と共にワイは跳ね起きると共に寄り添っていた若葉をベッドに押し倒した。
突然のことで若葉は反応しきれず、穢れによる精神汚染が原因とは解っている物であっても押し倒されたことに僅かだが、恐怖を覚えた。
それと同時にそれほどの強い想いを己に対して抱いてくれている事実に不謹慎だと思いながらも、喜びを感じていた。
「逃、げろ、若葉、オ、オレはもう抑え、られない」
血走った目をしながら、なおも穢れに対し足掻き己を逃がそうとするワイの心の強さに対して、脱帽させられる思いだった。
その想いに報いるべく、若葉は己の操を捧げる覚悟を決めた。
「ワイ、私はお前の全てを受け入れる。……だから、遠慮をするな」
「若葉ァ!!」
若葉の名を叫びながらワイは若葉の唇を奪ってきた。
唇を強引に割り込んで舌を侵入させてきた。
───ちゅるっ、じゅるっ、れりゅっ
ファーストキスはレモンの味と表現されることがあるが、若葉にとってのワイとのファーストキスは珈琲のほろ苦い味だった。
そんなことを考えているうちにワイはエプロンの紐をほどきながら、若葉の上着をも脱がし始めた。白のレースが着いた薄青のブラジャー、その上から覗く雪肌と柔らかな乳房をブラ越しに揉みしだいてゆく。
「っ、ぷ……っ! んんっ───」
若葉の嬌声を聞くことで昂った穢れが背中から触手と成って生えてきた。
変化は背中だけでなく、体中から大小無数の触手が生えて来たことで服が弾けてワイは全裸になった。
若葉は穢れが物質的に変化するのは、かつての決戦以来だと思い返していた。
問題は向けられているのが、今の自分であることを一瞬忘れそうだった。
何故かと言えば、穢れで形成された触手に嫌悪感を感じなかったからだった。
触手は若葉の四肢を掴み持ち上げて、履いていたズボンを脱がせる。
上下を合わせたのか、白のレースが着いた薄青のショーツのクロッチ部分は小さな染みが見えた。
「あむ……」
ブラジャーのホックを外すといなや桜色の蕾を吸い上げてゆく。
胸の特に敏感な場所を口に含まれて、若葉はふるふると体を震わせた。
ワイが懸命に己の乳首を吸い上げる姿に若葉はまるで赤子のようだと思い、愛おしく感じていた。
「あぁんっ!」
───じゅるるるっ!ちゅうう・・・・・・はみゅはみゅはみゅ!
乳首を時に吸い上げ、時に舐めるようにしゃぶりつき、時に歯で挟み込み甘嚙みしてゆく。
───こりこりっ♡ぐにぃ♡ちゅうぅっ♡ぐりゅんっ♡
さらに反対側の乳房も揉みしだきながら、指で乳首をすりつぶすように動かしてゆく。
さらにれろれろと舌を動かして、乳首と乳輪だけでなく、生白い乳肉をも舐め回す。
最後に胸元を思い切り吸い上げてキスマークを刻み付けた。
ワイの己に対する独占欲に若葉は悦びを感じていた。
「はぁはぁ……っ!?」
胸の愛撫で息を荒くした若葉の下腹部に触手が伸びていった。
───ずりゅっ……ずりゅっ……
細い触手はショーツ越しに愛撫してゆき、淫核と媚肉を触手で執拗に擦り続けると短く押し殺したような悲鳴をあげて若葉はあっさりと絶頂に達した。
「ぁ、ぅぅ~~~~っっっ!!!」
達したことで呆けた若葉からショーツを抜き取り、身体を抱き起こし向き合うようにその体勢を入れ替えた。
「あっ………っ!?」
股間から伝わる熱と脈動感で若葉は意識を取り戻した。
曝された若葉の秘所は誠実な気質を示すように、慎ましやかな作りで清楚であった。
しかし今その清らかな秘裂からは、濃厚な蜜が溢れ出し、男根を誘うようにひくついていた。
そして、そんな秘裂に男根を押し当てるワイの姿があった。
「挿れるぞ、若葉」
狂乱しているとは思えないほど明瞭にワイは挿入することを告げた。
達したばかりの敏感な秘所に剛直が押し当てられた。
「あ、はぁ……。ああ、ああああぁっ!!」
ぐっと、腰に力がかけられる。
触手によって叩きつけるような勢いで若葉の腰が沈んでいく。
亀頭が入口を強引にこじ開けた。
───ぷちゅっっ、 ずぶっ。ずぶずぶぅぅ!
初めて異物を受け入れる秘所を力任せに蹂躙し、狭い膣内を拡張しながら突き立てて征く。
凶悪な肉棒は少女の蜜壺を埋め尽くし、若葉の処女膜は引き裂かれた。
そして肉棒は子宮口に突き当たったことで遂に停止した。
「かっ……はっ……っ」
結合部から鮮血が流れ出る。
破瓜の痛みに歯を食いしばり耐える若葉だったが、その瞳には涙が浮かんでいた。
破瓜の血が流れ出ているものの、愛液も混ざっているせいか痛みは和らいでいる。
しかしそれでも異物が挿入された違和感や圧迫感は消えず、身体を裂かれるかのような熱さと激痛、そして胎内を埋め尽くす剛直の存在が若葉に己の処女が奪われたことを何よりも実感させていた。
しかし、熱さよりも痛みよりも若葉の心中を占めたのは、理想的とは到底言えない初体験でありながらもワイに初めてを捧げられたことによる悦びだった。
「ああ、やっと、若葉にオレを刻み付けることが出来た。……感無量だ」
挿入したまま動こうとしないワイは、まるで自分のものである証を残すかのようにじっくりと味わっていた。
ふとワイは何故、若葉が今日己の部屋を訪れたかを思い出した。
今日は自分の誕生日だったのだ。
「ありがとう若葉。……最高の誕生日プレゼントだ」
喜びが感極まってワイは涙を流していた。
そしてそれはワイにとっても同じ想いであったことを若葉は実感した。
痛みに呻く若葉を気遣うようにワイは若葉の性感帯である耳を甘嚙みする。
「ひああぁ……」
若葉は力が抜けてワイに体を寄りかかってきた。
触手で太股や背中を撫でさすり、痛みが和らいだと判断したのかワイは不意に告げた。
「動くぞ」
───ずぶっ!ずぶぅっ!!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!!!
宣言と共に開始された抽送運動。肉棒が容赦なく突き上げられ、引き抜かれていく。
腰と触手を連動させての直上ピストンで入口から最奥までを一気に抉り抜く。
「うぁ……ああっ……んぐぅ……ひぃっ!」
最初は苦痛の声をあげていた若葉だったが、徐々にその声音に変化が生じてくる。
気持ちいい───熱いのに、痛いのに、苦しいのに、それら全てが気にならないくらい気持ちがいい。
「いや……そんな……奥まで突かないでくれぇ……」
ワイの肉棒を刻み付けられることで与えられる快楽に若葉は僅かな恐怖と共に、今まで知らなかったマゾヒスティックな陶酔感を感じていた。
真下からの激しい突き上げに若葉の身体は荒波に巻き込まれたように揺れ動く。
亀頭の先端が子宮口に狙いを定め執拗に突き立てて征く。
───ずぶっ!ぐじゅぐじゅぐじゅっ!
最奥に突き立てられた剛直が激しい脈動をあげていく。
「孕め若葉。オレの子を産めぇッ!!」
ワイの言葉だけでこの時、若葉は一瞬だが、絶頂した。
「う、ああ!やあぁぁ、らめ、ひゃ、だめええぇぇえ~~~っ」
───どぶっ!!ぶしゅああああっ!!どぴゅっ!!どびゅうっ!!
最奥に突き込まれた肉棒が怒涛の勢いで精液をぶちまける。
若葉の膣内で爆ぜる白濁液。
ほとんど固形物となった精液が若葉の子宮を満たしていく。
子宮に精液を注がれたことで若葉の身体に異変が起きてゆく。
ドクンと急激に血と共に何かが全身を巡り始める。
それはかつて勇者の力に目覚めた時に似ていた。
しかしそれは似て非なる存在への変生だった。
その変化を若葉が感じ取ったのはまず胸だった。
自身の胸がこれまで感じたことが無いほど、張って重いのだ。
それを直感で感じ取ったのかワイは若葉の乳房を揉みしだいていく。
同時に揉んでいる乳房とは逆の乳首を舐め、吸い上げていった。
「あっ!? だ、だめだ! 出る! 出てしまう! そんなに強く揉まれながら吸われたら……あぁあん! あぁぁぁ!出ちゃうぅぅぅぅう!!」
妊娠したわけでもないのに、母乳を噴き出すという有り得ざる現象への精神的ショックと肉体の変調に若葉の意識は遠ざかってゆく。
───ぴゅ、どぴゅっ!
「……なっ!?」
口内に、錯覚とは明らかに違う、生々しい甘さを含んだ匂いが立ちこめる。
口内に広がる甘露としか言えぬ物。
それは紛れもなく母乳であった。
初めての膣内射精の衝撃と母乳を噴出するという身体の変調から、若葉は意識を手放した。