撤収!

撤収!

https://bbs.animanch.com/board/971240/ からの派生

※出だしは100巻1012話のパロ
※ルフィ・キッドと同盟組んで向かったどこかの屋内戦(天井たっかい建物/ワノ国設定でもそうじゃなくても好きに考えてください)



「しまった、飛んでる何かと入れ替わっちまった!」
「おっと!!」
落ちてくるローとホーキンスをキャッチするサンジ。二人とも座るような体勢で受け止められる。ぐったりしているがまだなんとか動けそうな様子だ。
「いやせめて女子っ!!! どこから降ってきたお前ら!!」
「ちょうどよかった。時間は掛かったが成すべきことは成した、ハァ……ハァ……」
「おれの身代わりも尽きてしまった。あとは……」
唐突に目を剥き天井を仰ぐホーキンス。一瞬置いてから天井が軋み、ぱらぱらと破片が降ってくる。
「移動しろサンジ!」
「いやこの状態で……」
一気に抜ける天井。落ちてくるアロサウルス。顔面蒼白になる三人。


大量の埃が巻き上がる。ドレークは着地ぎりぎりで人の姿に戻ったが結局三人を潰した。瓦礫の直撃を避けられたのは救いか。山になっている三人の上で驚愕しているドレーク。周囲の敵の残党達も呆然とし及び腰で距離を取っている。
「お前達なんで!」
「そりゃこっちのセリフだ!!」
「早く占うべきだった……おい、上は」
「全部片付けた。麦わらの一味もキッド海賊団の連中も無事だ、この崩落にも巻きこまれてないらしい」
「ならいい……診察は帰ってからだ……早くどけ……」
ハッとして謝りながら床に降りるドレーク。よろよろ立ちあがる三人。呻きながら倒れそうになるローをサンジが慌てて支える。一瞥するホーキンス。
「お前は消耗が激しすぎる、暫く能力は使うな。ドレーク」
「言われずとも」
またアロサウルス化するドレーク。ホーキンスが藁を伸ばし自分達を鱗に覆われた巨大な背中にしっかり固定する。
「飛ばすぞ!」
敵を踏み潰しながら全力で駆けだすアロサウルス。一帯に地鳴りのような足音が響いた。

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