摘まれた果実は芽吹かない
パシンと、乾いた音が響く
そういえば、意識して彼女から痛みを与えられたのは、これが初めてだ
「嘘をついていたんですね……。信じていたのに」
信じていた?
誰を?
目の前にいるエラン・ケレスを?
それとも、
「死んでしまったエラン・ケレス(4号)を?」
以下設定
11話頃に考えていた設定
『青い果実』と『愛してるとは言わない』の続き的な何か
エランさんのことがスレッタにバレた
5にたいして怒るスレッタ
真実なので、どこ吹く風の5
あっさり、エアリアルを奪うために近づいたのだと白状する5
だけど、君のことは好き(恋愛的な意味ではない)だし、今さら誰にも渡すつもりはないと、のたまう5。スレッタの腕を掴みながら(花嫁と真エランにも)
ふざけたことを、と怒るスレッタ
でも、そんな僕のことが好きだったんだよね?と言うエランに違うと言い返そうとする言葉に被せるように「僕と彼の見分けもつかなかったのに?」
言葉に詰まるスレッタ
安心して。僅かな期間しか交流が無かったのに、気がつけと言う方が無理なんだ。君は悪くない。
君はエランを好きになった。悪い大人達はそれを利用した。僕はその駒だった。
信じないかもしれないけど、結構君のことは好きだったんだよ。これは、本当。まあ、君の言う好きとは違うかもしれないけど
摘まれた果実は芽吹かない