手配書反応〜デュバル

手配書反応〜デュバル

通りすがりのSS大好きおじさん


【ウォーターセブン-アイスバーグ本宅】この島に滞在し元トムズワーカーズ社員ガレーラカンパニー職長達に新船の設計を依頼した一味達は激戦の傷を癒しつつ暇を持て余していた…しかしそれも今日まで、何故なら

「麦わらー!船が完成したそうだわいな!」

「アニキ達が見にくるよう言ってたわいな!」

遂に船が完成した様でフランキーの妹分キウイとモズが麦さ「らわらの一味に収集を掛けたのだ、さらにそこへ…

「麦わらさーん!あぁ、まだここにいたか…!よかった…!こ、これをみてくれ!あんたら、まだしらねぇんじゃねえかって持ってきたんだ!」ザンバイが息を切らせながら懐から紙を複数枚取り出す。それに疑問を浮かべたルフィが

「なんだそれ?紙切れか?」と質問を投げかける。何か察しがついたのかドレークがまさか…と呟く

「なにもそれも、あんたらの新しい手配書だよ!麦わらさんあんた、とんでもねぇ金額ついてるぜ!それに他の皆、全員の分が手配されちまった!」その一言で一味に驚愕が走る。ドレークは冷静ではあったが

「確かにエニエスロビー襲撃という大事件だ、賞金が上がっても不思議ではない。しかし一味全員が手配されるとは政府も手が早いな」と感心気味に言うとザンバイが手配書を見るように促す、そこには

【麦わらのルフィ-3億B】

【海賊狩りのゾロ-1億4000万B】

【死の外科医トラファルガー・ロー1億2500万B】

【堕ちた海軍将校X・ドレーク1億B】

【黒足のサンジ(写真入手失敗)9900万B】

【吹雪のモネ5800万B】

【叛逆の守護神チャカ3100万B】

と記された手配書があり、一味は悲鳴とも歓声とも取れる様な大声を上げた。

一味達は荷物を纏め部屋を出る準備をしていた。しかし一部、特にサンジが見るからに落ち込んでいる。どうやら手配書について文句がある様だ。それを見たルフィが

「いつまで落ち込んでんだって、最初からその金額ってすげえぞ?」といちおうの慰めの言葉を投げかける。しかし東野本人には届いてないのか

「うるせー!なんで俺だけ絵なんだよ!金額に関してももう一声欲しいぞクソ野郎!」と涙を流し怒りの表情で文句を垂れるそれを見たゾロが小さく

「そんなもんだぞ、お前は」と呟いた、しかし今のサンジは地獄耳なのかしっかりと拾っていたらしく

「%$=¥⊆⌘◼︎●▲!?」と解読不能な言葉を投げかける

「せめてわかる言葉を喋れ、聞き取れねぇ」一通り吐き散らしたのかパタリと倒れ込むサンジ、誰が見てもその姿には悲壮感が溢れている。それを見たドレークが

「そこまで落ち込むことではない、あの政府から姿を隠し通せるのは相当だぞ、優秀なカメラマンもいると言うのに…それにこの手配書もそこまで酷い出来ではない」とサンジの手配書を取り出しそう言った。

「なんだと!?テメェ!それのどこが俺だよ!?よくみろ!この下手くそな絵を!」

「あぁ、よく特徴を捉えている。グル巻きの眉毛に金髪、髭も描かれているしタバコも咥えている、これ以上のない出来だとは思うが」何処かずれた主張をするドレークに対しサンジが

「そこじゃねーんだよ!俺が言いてぇのは!100歩譲って特徴を捉えてたとしてもこの下手くそさはねぇだろ!誰だよ関係者は!畜生!納得いかねー!」と騒ぎ立てるサンジ、それを見たモネは(賑やかな一味ね)と帰ってきた日常に微笑むのだった。騒ぎ疲れたのかまたしても倒れ込むサンジ。

「笑われる…世界中のレディから笑われるんだ俺ぁ…」とネガティブな発言が飛び出している。しかしこの手配書が後に事件を起こすことは一味の誰も知らなかった。

(一気に時を飛ばしVS デュバルへ)

人攫いの飛び魚ライダーズに捕獲されたハチを救う為に海に飛び込んだケイミー、しかしそれすらも罠でありあっさりと捕まってしまった。一味達はケイミーを取り戻すために戦闘を始めた、その時ルフィがトビウオの一体に捕まり遊びながらも乗り回している。しかし制御不能に陥ったのか屋敷に突っ込むルフィ。暫くすると奥からルフィが巨大な牛と供に出てきた、その上にはボスであろう鉄仮面の男も居る。その男はサンジに恨み節を持っており蠍毒の銛を放つ。

「サンジに恨み?いつの話だ俺たちはグランドラインからだからな東の海からじゃないのか」と心当たりがないローがサンジに問いかける。

「東の海…レストラン時代か、だったらあの頃は恨みを買う様なことたくさんやってきたから心当たりが多すぎて…」そう指を2本3本と折っていくサンジには対しチャカが

「だったらそれじゃないのか!?問答無用で打たれてこい、君の私怨を私達まで巻き込むな!死にそうになったら助けてやる」と無慈悲にも差し出す。そのやり取りを見た鉄仮面の男が

「恍けるな!つい最近の話だ!」と尚も激昂し銛を打ち続けるつい最近と言われ益々覚えがないサンジ、そこにルフィが側のゾロに

「俺、あいつの仮面の中身見た」とそう呟き

「お前らも知ってるぞ、よく見てろ!」とそう言うや否や男に向かって走り出し、仮面を蹴り飛ばした。そして現れた面は一味にとっても馴染み深いものであり、さりとて本人のことは一切知らない物であった。

「こいつは…!」「な、何だと!?」「嘘でしょ!?」「こんな事が…!」「…!…!」サンジも言葉にならないのか咥えているタバコを口から落とす。そう、そこには

「オラ知らないよぉー!海賊ですらねぇでらべっちゃ!」鉄仮面の中から現れた物、つまりその顔はサンジの手配書の絵にそっくりな人物だったのだ。

予想外の展開に戦闘が止まる。どうやら双方にとってこのことは計算外だったらしい。

「世界は広い物だ、まさかこの様な事があるとは、政府の目は全てあちらに行っていたわけか」

「私、あのデュバルって人が不憫でならないわ…」

「彼は面白い最期を迎えそうだな。まさかあの絵の手配書人物が実際していたとは」船の方の人員から様々な反応が飛んでくる、従ってこちらも同じ

「にゅ〜あいつらそっくりじゃねえか」

「瓜二つだ」

「あの金髪、兄弟でもいたのか?すげえそっくりじゃねえか」

「サンジちん兄弟がいたの!?すごいそっくりー!」

各地から言いたい放題である、するとローが懐からサンジの手配書を取り出し、サンジと手配書、そして当の本人のデュバルを見比べる

「どうした?ローそんなに見比べて」

「…クッ、フフ…フッフクク…ハハハ!オイオイ何の冗談だこりゃ、こんな事があっていいのか!?」といきなり爆笑し出した、長い付き合いでもある一味からしても初めて見る爆笑っぷりだするとルフィが駆け寄り

「おい、ロー!どうした!ワライダケでも食べたのか!?」と幼い時の記憶からその症状を分析した。実際は本当に面白がって笑っているだけである

「いやぁ…ククッあいつらの…ブフ顔と手配書が余りにも…そのな?」そう言いながらも笑っているのでプルプルと震えているするとサンジとデュバルも震えているこちらは怒りの様だが

「ふざけんな!俺とこいつのどこが似てんだ!」

「ハハハ!やめろ!俺をこれ以上笑わせるんしゃねぇ!腹が痛え…ククク」耐えきれなくなったのか膝を突き腹を抑えるロー余程ツボに入ったのかまだ笑っている

「ロー!テメェ後でぶっ飛ばすぞ!」

(((((ローがあんなに笑うところ初めて見た…)))))この時一味の5人はこの様なことを考えていたと言う。


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