戦闘の天才

戦闘の天才


戦闘試験中

樋口「やられたー」(ベイルアウト

水瀬「イキってたくせにマジで使えないっすねww」

樋口(てめぇ逃がすために死んだんだっつーの)

白岩『悪いな樋口』

樋口『序盤も序盤なんですからアタシと水瀬のどっちが残るべきかくらい判断つきますよ

後はお願いします』

白岩『OK。樋口抜きも苦しいけど何とか頑張るよ

っとこっちもそろそろヤバそうだから、落ち着くまでの指揮は岡崎に任せると伝えてくれ』

樋口『了解。アタシの犠牲を無駄にしないようにお願いしますね~』


岡崎姉「お疲れ。ナイスプレー」

樋口「いや、返り討ちにできたのにそれどころか相打ちにすら持ち込めなかった時点で全然ダメ

絶対急所抜いたと思ったんだけどな……ま。後で弾道解析出しといて」

岡崎姉「相変わらずストイックだね

私は詳しくはわかんないけど、あの体勢と距離からダメージ与えただけでもじゅうぶん凄いと思うけどな

って今はちゃんとオペしないとね」

樋口「あ、白岩先輩が指揮は恋に任せるって」

岡崎姉「白岩先輩はそれどころじゃなさそうだもんね」

樋口「アタシもやることないし手伝うわ

このマーカーが合流予定地点ってことでいいかな?」

岡崎姉「うん。一応最低限の指示は出したよ。けど水瀬くんの場所がまだまだヤバいかな。次の角どっち曲がっても誰かいる

陳くんを無茶させれば……今マーカーうったここで合流もできると思う。けど厳しいと思うな

バッグワーム使っても危ないって感じ。序盤だし私はトリオンを温存させたいけど樋口はどう思う?」

樋口「うーん。この配置なら恋の言う通り元々予定したとこ合流の方がいいと思う

2人並列で指示するのしんどいし水瀬貰うわ」

岡崎姉「了解。任せたよ」

樋口「水瀬。今からアタシが言う通りに動きなさい。次の角右に曲がって」

岡崎姉「ちょっそっちだと遠回り……」

樋口「いい」

水瀬(誰がお前なんかの指示に従うかっての。左行った方が面白いことなるってことだろ)

樋口「ほら」

岡崎姉「……そうだね」


~その後~

白岩「岡崎も樋口もありがとう。なんとか合流できた」

陳「よく生き残りましたね!こっからはチェンさんにも任せてください!」

水瀬「オレは天才だからな」

水瀬(けっあいつ偉そうに指示するとか言いやがって全部無視したけど合流してポイントまで稼いでやったぜ

ほんとオペが無能だと……)


水瀬(……いや、さすがにできすぎじゃね?)


岡崎姉「……ふーっ。なんとかなった

よくあそこまで完璧に指示できるね。樋口のお陰だよ」

樋口「あの駒の動かし方は戦闘シミュで予習済みだし。恋の指示も完璧じゃん

白岩先輩の消費を最小限に抑えて逃がせたのは大きいよ」

岡崎姉「こっちは本職なんだしこれくらいはできないと」

樋口「ま、水瀬は水瀬でよくやったとは思うけどね。あれは普通ならどう指示だしても落とされてるからダメ元だったけど」

岡崎姉「水瀬くんが天才ってのもほんとかもね」

樋口「アタシほどでないにしろね」

岡崎姉「相変わらず素直じゃないな~

でも私一人じゃ確実に誰かひとり失ってたな。ありがと」

樋口「どーも」

岡崎姉(……もしかして樋口はここまで読んでわざと落ちた?)

樋口「何?」

岡崎姉「いや、なんでも」

岡崎姉(さすがに考えすぎかな)

樋口「で、さっきのアタシが落とされたときの弾道解析ある?落ち着いたし解析してよ

なんならアタシでやるけど」

岡崎姉「はいはい。ちょっと待ってて。それくらい私がやりますよ」


~戦闘後~

樋口「あんたそのトリオンで良く生き残ったね」

水瀬「天才だから」

樋口「あっそ。んじゃ。今度はランク戦で会いましょー」

水瀬(……オレも指揮面はまだまだだな)




~後日~

川井「作戦会議だなんて何事でしょう」(ヒソヒソ

佐野「遠征試験で優秀なオペがついて私が信用できないって」(ヒソヒソ

金剛「そんなことはないと思うが」(ヒソヒソ

水瀬「お前ら集まってんな

次のランク戦の作戦だが、まず最初は合流を目指して

……んだよその顔は」

川井「合流?まさか私はす、捨て駒ですか……?」

水瀬「なわけねーだろ!連携すんだよ!」

金剛(……水瀬の口から連携!?……急にどうした……?)

川井(え、他人を頼るなんてどうしちゃんだろう?)

佐野「だ、大丈夫ですか……??」

水瀬「なんでおめぇら心配してんだよ」

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