我慢するルフィと誘惑するウタ③(終)
ウタル閲覧注意もの
女性優位的表現多め
ルフィのちょっとしたカウンター(主導権握るほどではない)あり
「ね、もっかいキスしようよ。ゆっくりめでさ」
「お、おうっ……」
今夜において、ルフィが自由な状態でするのは1回目。
つまり、これが本当のルフィとの生セッ……になる。
なればこそ、勢いで終わった1回目、私が貪っただけの2回目と違いじっくり行いたいというものだ。
「んっ……ふ、ちゅ、んむ……んう、っふ、ンッ」
「はぷ、ん、むゥ……は、うふぁ……」
ルフィも一方的に焦らされ搾られ、普段やっている私への愛撫を全くできていないから、その欲求も溜まっていることだろう。
その証拠に、唇と唇を触れ合わせるキスの合間に私の体へとその手を伸ばし、触れてきている。
「ふむっん、んんっ、んむっ……ぷァッ、あ、や、ンムゥ」
「うふぁ……うふぁっ! はあっ、ウタ……!!」
興奮で息を荒げながらも、胸を中心に優しく手を這わせてくる。
胸と他の箇所との境目を指でなぞったり、乳房を手のひら全体で堪能したり、硬くしこりとなった私の先端を爪で引っかいたり指で軽く摘まんだり……。
ルフィの手が動く範囲は狭いのに、むしろ、だからこそだろうか? 触れられる個所に意識が集中して過敏になってしまうのがわかる。
指が皮膚にあたり、爪先が滑る。それだけで得も言われぬ感覚が背筋を走り、脳へと届いては私の体が小さく跳ねる。
「っふ、う……あっ、んく、ふ……うィッ、あ、や……」
「…………ウタ、なんかすげェぞ」
「ひァっ、やだ、ってえ……るむ゛っ!?」
すでに何度かイった影響もあるとは思うけれど、自分でも驚くくらいルフィの指に敏感に反応してしまう。
そんな私の痴態にか、自分の指先で私をいいように弄べる事に対してか、興奮で喉を鳴らしながらもルフィが呟く。
それは私への問いかけというよりは単なる独り言だったかもしれないけれど、なんだか自分の状況を突きつけられた気がしてものすごく恥ずかしくなり、自分の意志とは無関係に跳ね続ける体に邪魔をされながらも否定する。
もっとも、否定しきる前にルフィが唇を塞いできたので最後まで喋ることはできなかったけれど。
当然、先程のような触れ合うだけのキスとは違い、ルフィの舌が侵入してくる。
「ふあ゛……んむ、う……む゛、うっ? んっ、んーっ!?」
「んっ、んふぁ、えゥ……ふ、はっ……むプ、っ……!」
私からもルフィに答えて舌同士の絡まりに夢中になっていると、不意にルフィの舌が離れていく。
ズルイ。
始めたのはそっちなのに急にやめちゃうなんてずるい。もっと、もっと続けてよルフィ……。
そんな思いで必死に舌を伸ばして追いかけると、なにか柔らかいものに上下から挟まれ、一際大きな衝撃が私を貫いた。
追いかけてきた私を捕食し、引っ張られるかのような吸引。
「ん゛む゛ゥッ! んん゛ッ! ン゛ー!」
普段以上に敏感になってるところへ何段階か飛ばしたかのような、叩きつけられるような強烈な快楽は私に無意識の抵抗をさせた。
言葉による制止は当然できない。だからルフィの体を叩いて抗議するも、それは力なく小さな音を立てるのみで。
やがて両腕は力なく垂れ下がり、もはや何の効力も発揮できない。
ああ、でも。気持いいからいいや。このままルフィに委ねちゃおう。その方がきっと……。
「んっぷ、あっ、は……ァえ……?」
「ぷあっ、はっあ、~~っは、あ……」
なんで、またやめちゃうの……? もっとシテよォ……。
……。
あっぶな。またなんか流されるところだったよ私。
いやうん、普段ルフィがリードしてくれるからそういうのがなんかしっくりくるっていうか、馴染んじゃってるのはあるけどさ。
でも、もうちょっと。も~ちょっとくらいやっぱり私がリードしたいなってのはあきらめきれない。
とはいえ、それはそれこれはこれ。
抱えた不満も本心ではあるので、それを視線に乗せてルフィを訴える。
「いや、そのよ。なんかすげェ興奮してきて、その……出ちまいそうだったから」
「……いいじゃない。私も、……イキそうな感じだったしさ。そのまま出しちゃえばよかったのに」
理由を聞いて驚き半分納得半分。私をあっさりと追い詰めたルフィ自身も危うかったとはねえ。
やっぱり焦らしに焦らしたあの時間を経たせいか、体が異常なほど興奮しやすくなっている。
もしかしたら精神の方も同様かもしれないけれど、妙に冷静な自分も居て余りそんな感じはしない。
そんな自己分析をしているとルフィがそれはできないと固く主張していた。
……まあ、わからないでもないけどね。直急触れてないのにイクってなにか負けた気がするというのは。
「それによ」
「うん」
「……ウ」
「う?」
さらにルフィが言葉を紡ぐが、先程とは打って変わって妙に歯切れが悪い。
「…………ウタの、……がよ」
「あー。はいはい」
「なっ!? まだ全部言ってねェだろ!?」
「いやだって。ルフィ、わかりやすいな~もう」
「うぐっ、だってしょうがねェだろ……」
言葉短に続きを何度か促すとようやく白状したルフィの答えはとても可愛いものだった。
ふゥん。そっかァ……そっかあ~!
「ふふんっ。また生で入れたいんでしょ~。そして、出すなら直接この中にたあくさん……ね?」
「そっ……うだよ! また直にウタを感じてェし……中に出してェ」
うんうんその気持ちわかるよー。だって、ゴム無しで入れたときのあの感じ、すごかったもんねェ……。
ゴム有りの時でも感じていたルフィのアレが、あの薄いカバーがないだけでよりくっきりはっきりわかっちゃうんだもん。
私自身がソコに包むように絡みつく感触も、進んできて押し広げられるのも、引いていくとき擦られるのも。
すべてがまるで別物のようだった。
私とルフィとで感じてることは細かいところはきっと違うだろうけれど、それでもゴムの有無で生じる劇的な差異という意味では一緒だろうし。
ルフィは無責任じゃないから、一度生でヤったら二度も三度も同じだとは思わないはず。
それなのにもう一度と望んでいる。これは責任を取るという決意の表れでもあるけれど、ルフィ自身が私と生ですることに魅力を感じ、虜になっているという事実でもあり。
込み上げてくるのは嬉しさだろうか、悦びだろうか。
「うん、わかってるよルフィ。……だからね」
「ん? うわっ……ウタ?」
だから、衝動そのままにルフィを軽く押し、ベッドの上に横たわらせる。
ああ、だめだ。興奮しすぎて息が落ち着かない。
「お、おいウタ。なんか……その、お、落ち着け、よ?」
「私は、冷静だよ。ルフィ」
「いや、なんかすっげ……うっ」
「そんなこといってもさ。ほら」
なぜかルフィが私を宥めてくるけど、そんなことよりも早く繋がろう?
だってほら、ルフィのももう準備万端って感じだし、それは私もだし。
「ね、ほら。ルフィ……ンッ、はイッて、くるよ……」
「うあ……、それ、ゆっく……り、い、あ~~~」
ルフィの上に跨り、竿を掴んで入り口へと誘導する。
卑猥な水音を立てて性器が触れ合い甘美な刺激をもたらすけれど、お構いなしに埋没させていく。
とはいえそれは最初のように全てを一気に飲み込むものではなく、二回目のように激しく扱きたてるものでもない。
泥濘の上に置いた物質が徐々に沈んでいくような、やんわりとゆったりとした速度で飲み込んでいく。
一瞬で最奥に到達する勢いも、搾り取るように高速で動くのとも違うこの刺激は脚腰から力が抜けそうになるけど、なんとか耐えてじわじわと腰を落としていく。
「ひっ、アは、ゥ……、あ、ひろがアっる……」
「ふあ゛~~あ、あっ……あ゛~~~」
気持ちいい。気持ちいいっ。気持いいよお……。
ともすれば激しく動きそうになる体を必死に抑え、速度を上げずに最後まで落としきる。
ルフィはというと、シーツの上に四肢を力なく広げ口からは快楽に蕩けた声が漏れていた。
腰が動いていないのは脱力しているからか、それとも射精を必死に我慢しているのか。
「ル、フィ。動いて、イイ?」
「く……あ、う。すこし、まっうゥッ」
「ん」
今度はルフィと二人で気持ちよくなりたい。一方的に押し付けるだけの快楽ではなく、息を合わせて高めあうような交合を。
だから確認を取るし、ルフィが待ってというなら待つ。
とはいえ、動かないでいても快楽は止まらない。
なにせ自分の意志とは無関係に膣が蠢いてルフィをきゅうっと包み込むし、中に納まっているモノが小刻みに震えて私を刺激してきてるから。おそらくルフィの方も良しとは関係なく勝手にそうなっているのだろう。
ルフィの上で体を弾ませて下から突き上げてもらいたい、抱き着いて体を密着させながらキスをして腰も動かして……。
体の方は早く動きたいと焦れており、頭の中にもそれに準じたものばかりが浮かぶ。
それを少しでも抑えるために身動ぎすると、当然それは少なからず快感へと変換される。そのためかなかなかルフィは鎮まらなかった。
二人の息遣いと時を刻む音のみが部屋に響く、その穏やかで緩やかな時を過ごすこと幾何か。ようやく落ち着いたのかルフィが声を上げる。
「悪ィ、すっかり待たせちまった」
「ううん、気にしないで。今度はルフィと一緒に気持ちよくなりたいし。……んっ、あ」
激しいプレイも嫌いではないというか……体と心両方でをぶつけあってる感じで好きだけれど、さっきみたいに繋がったままゆっくり過ごすのも好きなんだよね。だから気にすることないのに。それに……。
謝罪をしてくるルフィに素直な気持ちを吐露すると中のルフィが一際大きく弾んだ。
おやおやあ? これはまた、私の言葉に反応しちゃったのかなあ?
「っだから。おまえ、そういうこと」
「言われると興奮する? ンフフ~」
「うぐ……」
肉体だけでなく言葉でもルフィを昂らせることができるというのは、何とも言えない気持ちが湧き上がる。
満足感? 充足感? 優越感? いずれにせよ、妙な嬉しさで満たされているのは確か。
「それじゃあ、動くね? あ、ルフィからは動いちゃダメだよ」
「おう! ……えっ?」
「だって、一回目も二回目もすぐに終わっちゃったしさ……今度は、ゆっくりしようよ」
「ゔっ」
「? あっ、いや、そういう意味じゃなくてねっ!? いやほら、色々と興奮しすぎてたからアレはしょーがないっていうかさ!」
「お……おう……それなら、しかたねェよ、な……」
動き始める直前、私の言葉に疑問符を浮かべてきたので答えてあげると、なぜだかルフィはダメージを受けていた。
一瞬わけがわからなかったけれど、自分の言葉を反芻して即座に思い至る。ル、ルフィが早漏とかそういう意味じゃないんだってば~!
寸止めを繰り返した焦らしの果てと、私が半ば暴走するように無理やり搾り取ったようなものだしさあ。
いやたぶん、ルフィもそこらへんはわかってるんだと思う。
でもやっぱり納得できないというか、私を満足させるために長くもたせたいとか、そういう意地みたいなものがあるんだろう。
でもさあ。私だってルフィを気持ちよくさせたい気持ちはあるし、時には……ルフィを先に何度もって思っちゃうのはしょうがないじゃん?
好きだからこそ愛し合いたい気持ちも、愛して愛してひたすらに快感を享受してもらいたいって気持ちも、両方本物なんだから。
まあ、これはお互い様だけどさ。
「んもう。ほんと、アレは私が色々やった結果なんだしさァ……。どうしても気になるなら今度は、ね?」
「う、あ……は、あ……」
心のダメージがまだちょっと残ってるルフィを再び宥めつつ、ゆっくりと腰を浮かし始める。
引き抜かれていくルフィのおちんちんの、出っ張った部分が膣壁をひっかいていく。
すっかりルフィの形に慣らされた私の中は、逃すまいと吸着するように締め付ける。
全部抜け出てしまうのではないか、というギリギリまで浮かせた後再びゆっくりと腰を落とす。
「ふっ、ん……く、あ……はァヒ、っ~~は、ふ、ゥ……」
「お、あ゛~~うあ~~……」
先程とは打って変わって私の中を押し広げていく感覚。
豊富な潤滑油で満たされた肉を先端でかき分けられ、傘の部分で押し広げられた襞が竿との隙間を埋めるように絡み合う。
ルフィのが私の中を進むにつれ、それに比例するかのように幸福感に包まれる。
何度体を合わせてもこの幸せな気持ちが尽きることは無い。
今こうして、生きてルフィと繋がれている。心も体もルフィと共にある。共にいられる。
私を助けてくれたみんなにも、目の前のルフィにも、感謝しかない。
その気持ちに嘘偽りはないけれど……今この時この場では、ルフィと愛し合うこと以外をすべて忘れて没頭しても……いいよね?
「っ、あ……ぜん、ぶ……あっ、はいった、よ……」
「……っ、ああ……なか、すげェ、おく、ゥ」
じわじわと飲み込んでいき、やがて最奥へと行きつく。
私は内部を満たされたことに、ルフィは自身を根元まで包み込まれた事に吐息と感想を漏らす。
「んっ、くゥ……」
「あ……あ……また、あっ、ああ……あ~……」
短く息を整え、再び腰を上げていく。
時間をかけてぎりぎりまで抜き、またもや時間をかけて飲み込んでいく。
抜いては入れ、入れては抜いて……。
力が抜けそうになる足腰に必死に喝を入れて体を上下させ続ける。
動かないでと言ったものの、ルフィは時折突き上げるように身動ぎする。でも、それはしょうがない事だと許してあげる。
だって、ルフィの顔を見ればわかるもん。快楽に誘われるがまま動きそうになる腰を、必死に押しとどめているのが。
それでもなお反射的に、勝手に身体が動いてしまうのまでは咎められない。それだけ気持ちいいってことだもんね?
何度も何度も。それこそ飽きることなく繰り返す遅緩としたピストン運動。
それは激しい動きに比べたら確かに少ないけれど、着実に快感は上乗せされていくし、もっと強い快楽をという焦りと昂りがスパイスとなっている。
少しずつ、それこそ一歩一歩階段を上っていくような快楽で息が荒くなっていく。
しっとりとした汗が全身から吹き出ていて、触れ合う皮膚と皮膚がぴたりと吸い付くような一体感がとても心地よくて……。
もっともっとその感覚を味わいたくて、私は寝ているルフィに全身で覆いかぶさる。
当然動きにくくはなるけれど、緩慢と続ける分にはそこまで影響はない。はず。
ルフィの胸板へ押し付けた私の胸が柔らかく形を変えるのも、繋いだ手から感じる力強さも、触れ合う腕もお腹も、耳に響いてくるルフィの喘ぎ声も全部全部気持ちいい。
そっちに意識が向くあまり下半身の動きがより緩やかになってしまうけれど、これでいいかも。
だって、今の状態でも軽くイっちゃいそうなくらいなんだもん。これで変わらず動いてたら、きっと……。
それはルフィも同じなのか、肌がこすれ合うたびに体が震えては硬直している。
このままキスしたらどうなるんだろう。一気に限界の壁超えちゃうかな? それともまだ耐えられるかな?
そんな嗜虐心がちらりと首をもたげ、まだまだこの時間を長く味わいたい私と相対する。
「ふァッ、るふぃっ……ルフィ~」
「あっ? は、あウ、ウタァ……」
そのどちらが勝利したかなんて語るまでも無く。
口を開け、舌先でルフィの唇を突くと迎え入れるようにルフィの舌も伸びてくる。
舌を絡ませ合い、さらには相手の口内を貪るために唇と唇を押し付け合う。
舌先に触れるルフィのすべてを余すことなく感じ取るため、集中する。
ハリツヤがある唇も、柔らかく滑った塊の舌も、その付け根も、硬い歯も、内頬も上顎も全部全部全部。
溢れてくる唾液を送り、あるいは送られてきたものを飲み込んで。息を吸うために離れる一瞬すらも惜しくて。
抽挿はすっかり止まってしまっていたけれど、構わず続ける。
そうしてお互いの口周りがどろどろになるほどに、そうなっても続けていたキスを一度中断する。
あれから全く動いてなかったのに、いや、だからこそだろうか。体の中心に疼く切ない気持ちが無視できないところまできていた。
「はっ……ね、ルフィ。動いて、イイ? キスしながら、いいよね?」
「んぷ、ァ……ああ、っく、いいぞ……おれは、まだ平気だ」
「よかったァ……ん、はっあア゛ッ?」
「ぐう……ゔ~……」
再度口付けを交わして動き始める。
ルフィ自身はまだ大丈夫と言っていたものの、少しでも緩めれば果ててしまうほどには限界が近くなっていた。
なにせ私が動いて間もないというのに歯を食いしばって耐えていたから。
でも、今度は私の方がちょっとイヤかなりやばい。
一度止まった事でその状態でも快楽を得ようと体が順応しようとしていたのか、再開された膣内を抉る刺激が予想よりも大きく感じられたのだ。
それに戸惑う私をよそに体はもう止まらない。
「は、あ? あぐっ、ゔ、あ゛っ~~ヒ、はひっ、ィあ」
なにこれ。なにこれ、なにこれ……気持ちいいよう。
あまりの快感に思考が塗りつぶされ、呆けた頭が何かを問うように言葉を紡がせる。
それもまたすぐに快楽が覆い尽くし、あっという間に喘ぎ声に埋もれていった。
「っく、ウタ……なんか、だいじょぶ、か?」
「はっアヒ、わかんな、わかんないィ……ごれ、気持ちイイよォ゛……!」
「うあ、うねっ……てっ」
私のこの痴態はルフィから見ても特異に映ったらしく心配されるが、今の私がまともに答えられるワケもなかった。
震える足腰と無作為に跳ねる体を総動員してとにかく必死に動く。
快感による痙攣が起こる度、意図しない刺激がもたらされてはまた体が反応し、無限に連鎖していくかのよう。
今も頭の片隅に残っているこんどはゆっくりと……という想いのためか、ピストン自体はまだ控え目だ。
でも、私の中はますますきつくルフィを抱きしめているし、抜いて入れて、根元まで飲み込むという瞬間無意識にか強く押し付けるようになっていた。
押し付けはやがて衝突音を発生させ始め、粘度のあるものが付いては離れた時に生じる水音がいや増していく。
「はぐっ、うヒ、ィアッはっ~~ゔ、イあっヤ゛」
「っ~~……ウタ、うタっあ、ふぐっゔゥ……」
「るふぃ、る゛ふぃっわた、しも゛ォ……イッぐ」
「ああ、ああっ、イイぞウタ、おれっも!」
「あっイき、いク、イクッ、イッ……ゔ……」
「っはあ゛、はっぎ、ィうぐ……っ~~」
もうイキそう。まだだめ、もうちょっと。イキたい。まだ、ルフィと。いかせて。やだ、だめ。ルフィ、出して。
相反する気持ちに挟まれながらも快楽を貪る体に主導権を握られ、いやいやをするように頭を振り、限界だとルフィに訴える。
そんな私にルフィは即諾し、許しが出た事やルフィと一緒にイケるという事で張り詰めていた糸があっけなく切れた。
丹念に積み重ねたうえでの絶頂はものすごくて、イク前はあれだけ口をついて出ていた嬌声も今はなく。
これまでの比じゃないくらいの快楽が駆け巡り、一際大きく痙攣する体を抑えるのに必死で呼吸もままならない。
その上、宣言された通りルフィもイっていて、それはつまり、私の中に射精されているわけで。
たしかにこうされることを望んでめでたく相成ったわけだけど、これはちょっと予想外というか、強烈すぎた。
「お゛……ア゛は、ぎゥ……お゛、ふっゔ……」
「うた、締まっ、ソレ、そのうごき、やべ……って」
この前もその前もあれだけ出したというのに中を叩いてくる射精の勢いは衰えず、吐き出される度に私の体は否応なしに反応していく。
揉みくちゃにするように収縮を繰り返し、根元から先端へと扱きだすように蠢動して、一滴残らず吐き出させようと膣が勝手に動く。
その動きは体の中だけでとどまらず、はた目から見てもそうだとわかるほど私のお腹が妖しくうねっていて。
「はあ゛っ、はっ、も……でねェ……」
「う……あ……」
「……ウタ? だいじょうぶか? ウタ……?」
ルフィが出し尽くしたあとも私はしばらく降りてこられず、強烈な射精の後で半ば放心気味のルフィですら思わず声をかけるくらいには気をやってしまっていたみたい。
そんな私をルフィは優しく抱きしめて、頭を撫でながら落ち着くのをまってくれていた。
もっとも、たぶんあれだけ深いイキ方をしちゃったのなら、抱きしめられたり撫でられたりでまた強い快楽を感じていた可能性が高い。というか、きっとたぶんそうだと思う。
「あ、う……? あれ、るふぃ?」
「よ、ウタ。気が付いたか?」
「るふぃ……? わたし……んぅっ!?」
なんでわたし、るふぃに抱きしめられてるんだろう。でも、頭をなでてくれて、すごく安心するなあ……。
快感の波に翻弄されつつもようやく脱した私が最初に思ったのこれだった。
前後の繋がりが不明瞭になるくらいの絶頂。
それは当然今もまだ影響していて、呆ける頭で現状を理解しはじめていた私に襲い掛かってくる。
「うあ……? あっ、や、やだ、ルフィ、とまっ、てェ……」
「う、おあ……いや、おれじゃ、ねェ……」
「ウソ、ウソ! だって、ナカ、ア゛」
「おち、落ち着けって、ウタ!」
「ひィア゛ッ……オ゛ァ……ヴ……」
今となってはどちらの言葉がホントウなのかわからない。
わかっているのは、どっちも相手が動いてると思っていた事と、ゆるぎない快楽が生じていた事の二点。
意識が覚醒した直後、叩きつけられる快感にパニックになりかけた私をルフィが止める。
それはまあよかったんだけど、その方法がちょっと、ね。
下手に動くと中で擦れあってますます刺激されるから、私の動きを止めるのはまあ理にかなってるよ?
でもさあ、それが私の腰に手を回して、押さえつけるってさあ……いや、うん、確かに身体の動きは止まったよ?
でも、ほんとにさあ。背中から腰に回ってきたルフィの指とかさ、がっしりとした手のひらが腰に据えられたときとかさ、敏感になってるせいで反応しちゃうじゃん。どうしても。
なによりもさ。抑えるために力強く私の腰を押したよね。自分の方にさ。
その結果、根元まで飲み込んでたルフィのが最奥の入り口に押し付けられる形になってさ、そんなことされて私がどうなるかなんて火を見るより明らかじゃない?
「ウタ? ウタ……? ちょ、おい、ウタ!?」
またもや気を失ったかのような私にそう声をかけてくるけどさ。そうしたのはルフィだぞ。
私がはっきりと意識を取り戻せたのは、もうしばらく経ってからだった。
ああほんともうびっくりした。私がリードを握っているようで、思いがけないカウンターが飛んでくるんだからほんとルフィってば。
……いや、そこもイイよねとか思ってないよ? ちょっとしか。
まあそれはともかく!
「はー……まったくもう。まさかあんなコトされるなんて」
「いや、悪かったって。ウタをとにかく落ち着かせなきゃって思ったら、自然と抱きしめちまっててよォ」
「その後だよその後!」
「その後……?」
「押し込んだよね。ぐっ、って。私を、アンタの方に」
「あ、ああ~。そういやそうだな」
「そうだな~じゃないよ! お、奥まで入ってたのに、さらに押し込むとか何考えてんの!?」
「……とくに?」
「っ……! このっ、ルフィのヘンタイ! ドエッチ!」
「な、なんだよォ……ウタだって気持ちよさそ」
「わっー! バカ! 言うな! そりゃそうだけど、言うなー!!」
「ニシシシシ!」
くっそう。ちょっと意趣返しもかねてイジワルしちゃおうと問い詰めたらまたもやカウンターが。
これ、もはやカウンターって言うかなんかルフィのペースだよね。おのれルフィめ。
次くらいはルフィに動いてもらおうかな、なんて思ったけどやめておこう。それはまた別の機会にして、今夜は私が最後まで搾り切ってやる。
自分の脚腰が立たなくなろうが関係ない。ルフィもそうしてしまえばいいのだ。
「ッフフ。ウフフ、アハハハハハ……」
「なっはっはっは。……ウタ?」
もう容赦しないと決めたら不思議と笑みがこぼれる。それにつられてルフィもまた笑うが、そこは勘の鋭いルフィの事。
何かを察知したのか問いかけてくるけれど、もう遅いよルフィ。
「ねえ、ルフィ。まさか、私がアレで終わるなんて……思ってないわよねえ?」
「……あの、ウタ……?」
「今度はルフィも動いていいよ。でもね……」
「…………」
別に私は怒ってなどいない。だってホラ、表情はむしろ笑顔だし。
これからまだまだ気持ちいい事続けたいし、ルフィにも動いてもらいたいし。
でも、なんでだろうねえ? ルフィが緊張で喉を鳴らしてるのは。ルフィからも動いていいよって言ってあげてるのに。
「あ、あの。ウタ……?」
「ん~? なあに、ルフィ?」
警戒した様子で問いかけてくるルフィに、優しく答える。
うんうん、言いたい事は言っちゃいなよルフィ。そのうち、何も喋れなくなるくらい気持ちよくなるんだからさ。
「あ、あのよ……」
「ヤダ」
「え、おれまだなにも」
「ダメ」
「ウ」
「ウルサイ。私の本気、見せてあげるんだから」
まあ、言わせるつもりもないけど。
さすがに私が一方的にルフィを弄れるとは己惚れていないけれど、意地でも今夜は勝ってやる。
「え、ちょ、あの」
そうして私は困惑するルフィをしり目に長い長い夜を始めたのだった。
シリーズ我慢ルフィと誘惑ウタ