我を忘れたふたグレーシアに求められる奏者ちゃん

我を忘れたふたグレーシアに求められる奏者ちゃん


「奏者……」

 コンサートホールの舞台裏で燕尾服を着たグレーシアが白いドレスを着た奏者に抱き着いていた。奏者は訳も解らずグレーシアのことを抱きしめ返しながら彼女の背中と後頭部を撫でつける。

「ふぅー……ふぅー……」

 グレーシアは息を荒くさせながら奏者の首元に鼻を摺り寄せて彼女の匂いを胸いっぱいに吸い込む。奏者本来の香りと清涼な香水の匂いで、グレーシアは心臓を痛いほど高鳴らせてしまう。

「どうしたの?グレーシア」

 奏者が鼻息のくすぐったさを感じながらそう問いかけると、グレーシアは薄い表情ながらも欲望に濡れたじっとりした視線を奏者に向ける。

「奏者、エッチさせて……」

 その言葉に奏者は目を丸くしてグレーシアのことを見ると、彼女はもう我慢が出来ないという表情で奏者に縋りついていた。

「うん。わかった」

 そんな表情を見れば断れるはずもなく、奏者はいそいそとドレスのスカートをたくし上げ始める。グレーシアは興奮で手を震わせながら燕尾服のベルトとズボンのチャックを下ろし、そこからぼろんともうすでに半分以上立ち上がった肉棒をさらけ出す。

 皮が剥けたそれは風呂上りでも無いためにむわっと匂いが漂ってくるようで、奏者はそれを見ながら自身の秘部を弄って最低限濡らしていく。

 くちゅくちゅと水音がなり始めると、グレーシアはビンと肉棒を立ち上がらせ生唾を飲み込みながら奏者のまだ指で弄られているアソコに押し当てる。

 奏者は指先に感じた亀頭をそのまま濡れた膣口にあてがう。

「奏者ぁっ❤」

 ぬぷぷっと赤黒い亀頭が飲み込まれ、その後すぐに幹が奏者へと収められていく。

「んんっ」

 最低限しか濡らさずほぐれてもいない中に入れられた奏者は少し苦しそうな表情をしたが、グレーシアは珍しくだらしない表情で舌を出しながら喘ぎ始める。

「あ゛ぅ❤!はぁ……❤ふぁっ……❤ごめ……❤も、動くっ❤」

「ぅ~~……」

 ぬっぷ……ぬっぷと、濡れ切っておらず摩擦の無い膣壁がグレーシアの肉棒に引っ張られながら抽送が始まってしまう。それによって僅かに痛みを感じて奏者は小さく呻くが、グレーシアはそれすらも見えていないようで、本能のままに動き続ける。

 ぬぷっ、ぬぷっ、ぐぼっ、ぐぼっ❤じゅっ❤

 しかし、防御反応と恋人に求められること自体に興奮を覚えた奏者の中はやがてゆっくりと濡れ始め、今まではしなかった水音が少しずつなり始める。

「はぁっ❤ごめっ❤あぁっ❤」

「うんっ。大丈夫っ。好きに動いて」

 グレーシアは小さく謝りながら腰の動きを止めず、欲望のままに奏者の一番奥を叩き始める。

 ぱちゅぱちゅぱちゅっ❤

 その動きはとても小刻みで自分だけが気持ちよくなるようなオナニーじみたものだった。

「っ❤っ❤」

「うっ……あうっ……うっ」

 ポルチオを軽く叩かれて内臓が圧迫される奏者は息が自然と出てしまう。しかし、性感は少なく、内心『小刻みすぎ。これじゃイケないよ……』とグレーシアの動きに不満が募っていた。

 しかし、グレーシアはもう止まることはできず、奏者の胸に顔を埋めながらその匂いを深く吸い込みながら激しく求め続ける。

「奏者っ❤奏者ぁ!奏者っ❤」

「うんっ。うんっ……ここにいるよっ」

 奏者がグレーシアの頭を撫でながら彼女が満足するのを待つ。

「出るっ❤」

 グレーシアがそう言うと、ぎゅうと奏者にしがみつきながら腰を一番奥にぐいぐいとおしつける。子宮口と鈴口がひしゃげて、奏者は軽い痛みと少しの気持ちよさ、グレーシアは眼の奥がパチパチと弾けるような快楽を覚える。

「はぁ゛ーーっ❤はぁーー……❤ふぅーー……❤」

 ドポドポとグレーシアはねばついて濃い精液を大量に吐き出す。

 そして、快楽が引いてきて射精後の冷静な思考に戻っていくと、グレーシアは見る見るうちに顔を青ざめさせて奏者と目を合わせる。

「ごめん」

「いいよ。大丈夫だから」

 奏者はすこし切れた息をすぐに整えて笑顔でグレーシアのことを許す。いつもしっかりしている恋人だから時に我を忘れた程度、それを許してあげる度量はいくらでもあった。

「ごめん。すぐに抜く」

 グレーシアがそう言うと、ずるりと萎えた肉棒を奏者の中から引き抜く。そして、グレーシアがハンカチで奏者の秘部を拭う。最終的には中に出した精液が漏れ出してもとりあえずは大丈夫なように、パンツを履かせる前に秘部の間にそれを挟んでしまう。

 次いで自分の、精液と愛液に濡れた肉棒を処理しようとしたことろで、奏者がしゃがみ込んでグレーシアの肉棒に手を触れさせる。

「だ、大丈夫!」

「いいの。任せて」

 グレーシアの肉棒を奏者は自分のハンカチで拭う。グレーシアはハンカチで拭われている間必死に勃起するのを抑え、何とかそれを達成する。

 そして、グレーシアは居住まいを正し、一見は何事も無かったような格好になる。

「夜、埋め合わせするから」

「うん」

 グレーシアは本当に申し訳なさそうに奏者にそう言うと、頬にキスしてコンサートの表舞台へと走り去っていく。

 一人残された奏者は顔を僅かに赤らめながら自身の下腹部にそっと触れる。性感が少なかったとはいえ奥を叩かれて女の部分が目を覚まし始めてしまっていた。

「うぅ……熱いのが残ってる……❤」

 そして、夜の埋め合わせのことを想うと熱っぽいため息をついてしまう。他の子に見られたら何があったかを察せられてしまうほどの表情をしているという自覚すらあるものの、奏者は下腹部にそっと指で圧迫して、先ほどグレーシア精液を拭ったハンカチを口元に寄せて匂いを嗅ぎながら、肉棒に叩かれていたポルチオを外側から刺激する。

「❤」

 それだけで子宮から幸せが湧きあがって来てしまう。しかし、これ以上の愉しみは夜まで取っておかないとと、すぐに首を振って頭を冷やすためのこにみられ冷たい水を求めてトイレへと向かっていくのだった。


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