成長プッチー ユーマ逆転編

成長プッチー ユーマ逆転編


今日もプッチーさんとデート…と言えば聞こえはいいが、

実際は彼女のわがままに付き合わされてるだけ、というのが正しい。

ホテルで出される量では足りないとプッチーさんが言うので、

今日はバイキング形式のレストランに来ている。


「はむっ…んむっ…美味しい…!いくらでも食べれちゃいます…!」


背と共に胃袋も大きくなったのか、今のプッチーさんはかなりの量を食べる。

ボクが食べている量の倍以上は優にあるかもしれない。


「では、プッチーはおかわりを取りに行ってきますね。」


山盛りの料理をぺろりと平らげると、

プッチーさんはそう言って、また料理を取りに行った。

…あまり大きい声では言えないけど、プッチーさん…太ったよな。

BMI的にはまだ大丈夫だと彼女は言っていたけど、

制服越しでもスカートの上にお腹の肉が乗っているのが分かる。

この調子では着られなくなってしまうのも時間の問題だ。


(…心配だなぁ。本当に大丈夫なのかな?)


プッチーさんの心配をしながら自分の取った料理を少しずつ食べていると、

さっき食べていた量の倍以上の料理が乗った大皿を手にした彼女が戻ってきた。

何人分あるかも分からない程に多い。いくらなんでもこの量は多過ぎると思う。

…今までは見逃してきたけど、流石のボクもこれには苦言を呈した。


「…本当に全部食べるんですか?

この前、ダイエットするって言ってましたよね?」


「今日は…その…チートデイですから。

せっかくの食べ放題、食べないと…!」


「はぁ…ダイエットするって話は何処へ行ったんですか。

どうなってもボクは知りませんからね。」


ボクの心配をよそにプッチーさんは再び食べ始めた。

この前もチートデイと言っていっぱい食べてたじゃないか。

そもそもチートデイは真面目にダイエットしてる人がするものだし。

…本当、自分に甘いんだからと呆れてしまう。

だが、それと同時に夢中になって料理を貪る彼女の姿に

言いようのない興奮を覚えていたのも事実だ。

…もしこれ以上食べたら、プッチーさんはどうなるだろう?

…もしこれ以上太ったら、プッチーさんはどうなるだろう?

ボクの中で何か黒い感情が芽生え始めていた。


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「はむっ…んぐっ…」


…相変わらずユーマさんは心配性ですね。

背が伸びたのですから、むしろ体重が増えていない方がおかしいんですよ。

それに超聴覚の発動には集中力が必要不可欠ですから。

お腹が空いていては集中できませんし、

ダイエットは明日からでも遅くないですよね。

…頭の中でそんな言い訳をしながら、一口、また一口と食べ進めていく。


「…………………」


ユーマさんが呆れた顔でこちらを見つめる。

でも心音が早くなっていて、興奮してるのがバレバレです。

そうやってユーマさんが嬉しそうにするからついつい食べてしまうんですよ?

…ユーマさんは気づいているのでしょうか。


「ふぅ…そろそろお腹いっぱいになってきましたね…

まぁ…デザートは別腹ですけどね。」


持ってきた山盛り料理はなくなり、あとはデザートのプリンだけ。

プリンだけとは言っても、バケツプリンなのでかなり大きいですが。

一方のユーマさんは先に食べ終え、食べ疲れた様子で休んでいる。

…その姿がとても可愛くて、興奮してしまう。

これを食べ終わったら食後の運動と行きましょうか…♡


(ブチ…ブチ…)


そんなことを考えながら最後のプリンを食べていると、嫌な音が聴こえる。

…まさかと思いながらも、聴かなかったフリをする。

小さな音とはいえ、超聴覚を持つプッチーの耳に入らないはずがありません。

それでも聴かなかったフリして食べ進める。…現実から目を逸らしていました。


(バツン!)


「…んぶっ!?」


だから、気づいた時にはもう手遅れでした。

「バツン!」と大きな音を立てて、制服のボタンとベルトが吹き飛んでいました。

さっきの音はユーマさんに聴こえていなかったようですが、

流石にこの音には気づいてしまったようです。


「…言わんこっちゃない。」


いつになく冷たいトーンでユーマさんが口を開く。

恥ずかしさで顔が真っ赤に染まる。


「み、見ないでください…」


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食べ疲れて休んでいるボクをよそにプッチーさんはドンドン食べる。

山盛りの料理がすごい勢いで減っていく。

どうなっても知らないとは言ったけど…やっぱり気にかかる。

何個目かも分からないバケツプリンを食べていて、

自分が太ったことなど気にも留めていない。

呆れながら彼女の様子を見ていると、突然「バツン!」と大きな音が響き渡った。

…プッチーさんの制服のボタンとベルトが吹き飛んで、

床に落ちたボタンがコロコロと転がっていった。


「…言わんこっちゃない。」


一瞬固まったプッチーさんにボクが冷たく言い放つと、その顔は真っ赤に染まった。

ボクの中で芽生えた黒い感情が大きくなる。

…ついに彼女の弱みを握れたぞ。今度こそボクが責める番だ。


「み、見ないでください…」


プッチーさんは必死になってお腹を隠そうとしているが、全く隠せていない。

その姿にまた嗜虐心が沸き上がる。


「…今何キロあるんですか?」


意地悪く言いながら、プッチーさんに詰め寄る。

そうして、彼女のお腹を揉みしだく。


(むにっ…もにゅ…)


「…………………」


プッチーさんは黙り込んでしまった。流石にデリカシーがなかったかな。

それでもボクの中に沸き上がった嗜虐心は収まらない。


「…もう一度聞きますね。今何キロあるんですか?」


「…は、87キロ…です…

最近は測ってないので多分、ですけど…」


観念したのか、プッチーさんは自身の体重を口にする。

188cm、87キロか。…かなりの重量級体型だ。

最近は測ってないらしいから、もっと増えているかもしれない。


「バクバク食べてこんな太って…

もういっそ超探偵を辞めて家畜にでもなりますか?」


「うぅ…言い過ぎです…」


(バシン!)


「…ひぐぅ!?」


ここぞとばかりに言葉で責め立てながら、彼女のお尻を叩く。

ボクだって散々我慢してきたんだ。


「…食べる手が止まってますよ?

ほら、ボクが食べさせてあげますから、食べてください。」


「もう…痩せて欲しいのか、欲しくないのか、どっちなんですか…!」


プッチーさんが顔を真っ赤にして問いかけてきた。

…ボクとしては正直どっちでもいい。ただ彼女を困らせたかっただけだ。


「はい、あーん…」


バケツプリンをスプーンですくって、プッチーさんの口へ運ぶ。

彼女は諦めたのか、それを躊躇いなく頬張った。

…そんな姿も可愛い。またボクは戻れなくなっていく。

今までのプッチーさんもこんな気持ちだったのかな。


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「うぷ…げぇぇぇふ…!」


あれからどれくらいの時間が経ったのでしょう。

まるで別人のようになったユーマさんに与えられるがまま、

気付けばすべての料理を食べ尽くしていました。


「全部食べれましたね、偉い偉い。

さっき食材の底が尽きたってレストランの店員さんが慌てていましたよ。」


そう言いながら、ユーマさんがお腹をさすってくる。

今お腹を刺激されたら…ま、またゲップが出ちゃいます…


「ん…げぇぇぷうぅぅっ…♡」


「本当に可愛いなぁ…プッチーさん…♡」


悪魔のような笑みを浮かべるユーマさんに言いようのない興奮を覚えてしまう。

今までのユーマさんもこんな気持ちだったんでしょうか。

興奮で、お腹の苦しさすら快楽に変わっていた。

この快楽がもっと欲しい…そう思った瞬間、限界だったはずのお腹が鳴った。


(ぐぅぅぅぅ…)


「もうすっかり家畜ですね。…それじゃ、次の店に行きましょうか?」


…二人の夜は、まだ明けない。


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