成長プッチー デート編
あの衝撃的な再会から数日後、
ボクはプッチーさんとデートをすることになった。
またあんなことになると思うと…
怖いような楽しみなような、不思議な気持ちが湧いてくる。
…もうボクはまともな道に戻れないんだろうな。
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「待ち合わせ場所は…ここだな。」
そうやって考え事をしながら歩いていると、待ち合わせ場所に着いた。
ギンマ地区の喫茶店。
ボクも何度か訪れたことがある場所だ。
「プッチーさんはもう到着してるかな…?」
喫茶店の中を覗き込むと、
奥の席でプッチーさんがこちらに手招きをしているのが見えた。
ソワソワしながらもボクはプッチーさんの向かい側に座った。
「お待ちしてました、ユーマさん。」
…やはり座っていても分かるほどに彼女は大きい。
1年間で30cmも伸びたというのだから当然か。
「スイーツもコーヒーも美味しそうですね…
ユーマさんは何を頼みます?」
メニュー表を見ながらプッチーさんが少し楽しそうに話す。
…こういう所は変わってないんだよな。
188cmという身長とのギャップにボクはドキっとする。
「ボクはケーキにしようかな…」
「プッチーはプリンを頼むつもりでしたが…ケーキも良いですね。
うーん…せっかくならケーキも頼んでしまいましょうか…」
「あっ、それならボクのケーキとプッチーさんのプリンを一口ずつ交換しませんか?
…デ、デートっぽいこともできますし!」
「…その手がありましたね。ふふ…それじゃ、そうしましょうか。」
プッチーさんが嬉しそうに微笑む。
初めて会った時と比べて、笑顔が増えたように感じる。
ボクもその嬉しさで、微笑んだ。
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「やっぱりカナイ区のプリンは美味しいですね。
また来た甲斐があります。」
「ケーキも美味しいですよ。
プッチーさん、良ければそろそろ一口交換しませんか?」
「ふふ…良いですよ。では、ユーマさんのケーキを一口ください。」
プッチーさんが口を開けて、自分の口を軽く指さす。
…つまり…ボクに食べさせてほしいってことだよな?
…これって…か、間接キスじゃないか。
口を開けたプッチーさんにボクはますますドキドキしてくる。
ボクは恐る恐るケーキを一口、プッチーさんの口へ運んだ。
「美味しいですか、プッチーさん?」
「はい、クリームの甘さが絶妙で…これはたまらないですね…」
プッチーさんがウットリとした表情で語る。
…喜んでもらえて良かった。彼女が嬉しいと、ボクも嬉しくなる。
「次はプッチーの番ですね。はい、あーん…」
恋人としてはよくある事だと分かっていても、
身長差のせいなのか、子ども扱いされてるみたいで恥ずかしい。
「あ、あーん…」
プリンの乗ったスプーンをボクの口の前に持ってくると見せかけて、
プッチーさんはそれを自分の口に運んだ。
「あっ!ず、ずるいですよ、プッチーさん!
一口ずつ交換する約束じゃ…んんっ~!?」
ボクが言い終える前にプッチーさんがボクの唇を塞いでいた。
体格差のせいで完全に抑え込まれ、ボクは全く抵抗できない。
「んっ…ちゅ…♡ユーマ…さん…♡」
…これはプッチーさんが食べていたプリンだろうか。
口の中に甘くてドロドロしたものが流れてくる。
スイーツの香りなのか、プッチーさんの香りなのか…
クラクラしそうな程に甘くて良い匂いに包まれる。
「はぁっ…はぁっ…♡ごちそうさま…でした♡」
「えっと…プ、プッチー…さん?どうして急にキ、キスを…?」
ボクは顔を真っ赤にしてプッチーさんに問いかけた。
「もう一線を越えてるのに、
今更間接キスでドキドキしてるユーマさんが可愛かったので、
つい意地悪したくなっちゃいました♡」
プッチーさんが妖艶な笑みを浮かべてボクの顔を凝視する。
ボクがドキドキしてる時の心音も全部筒抜けだったんだろうな。
彼女には敵わない。ここだけじゃなくて…ベッドの上でも。
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スイーツを食べ終えたボク達はまたホテルの一室に居た。
「…ではユーマさん、食後の運動と行きましょうか…♡」
「はい…♡」
ボクは彼女に言われるがまま、再び快楽に身を委ねた。
だってこれがボクの幸せなんだから…♡