惚れてもないのに弱みだなんて

惚れてもないのに弱みだなんて


※ふたなり🥗ドレーク×ホーキンスの劣情ss

※>>93さんの劣情を見て妄想を暴走させた産物

※深刻なキャラ崩壊

※ふたなり♀×男なら男側は短小包茎がいいな!という宗教上の理由につきホーキンスが短小包茎(毛深い)

※🥗ドレークが押せ押せ肉食恐竜

※ホーキンスがチョロい上に童貞メンタル気味

※現時点でのホーキンスから🥗ドレークに向けた感情はあくまで友情


当ssには以下の要素が含まれます

・受け攻め双方の♡喘ぎ

・受けの濁点喘ぎ

・ふたなり♀による逆転無し女性上位

・乳首責め

・言葉責め

・兜合わせ(微)

・快楽堕ち



X・ドレークという女性がいる。

“赤旗” “堕ちた海軍将校”なんぞの異名を持つ元海軍の赤毛の女海賊であり、今は百獣海賊団幹部となっている人物だ。

海賊とは思えぬほど真面目で初心で堅物、ついでに愛想もなくてぶっきらぼうだが根は優しく親切。よく鍛えられた筋肉の上に豊満な肉をつけた魅力的な女性だ。

ホーキンスは、そのドレークとそれなりに親しくしていた。

といっても別に付き合ってたとか男女の垣根を越えた親友だったとかそういうのではない。せいぜいが職場のわりと仲がいい友人(下手したら知人レベルの可能性もある)だ。元海賊団の船長同士としては破格の仲の良さではあるが、あくまで元船長同士としてはの域。

しかしマア……海賊ってのは奔放なモノなので、その程度の仲でもノリノリでえっちなことが出来るわけだが


「その……ホーキンス、今夜どうだろうか」


それは、どうやらこの初心な元海軍将校殿も変わらないらしい。

いじましくこちらを誘う異性の友人を見て、ホーキンスはマわざわざ断ることもあるまいとさらっと許諾した。だって占いでも何も注意しろとか言われなかったし。

その選択をあとあと後悔することになるとは知らずに。



+ + +



サテ、ドレークの下手くそな誘いを軽く承諾したホーキンスであるが、実はこちらも性的経験はほとんどない。

流石に童貞ってことも無いが、人と合わすのが面倒なので性処理は大体一人で済ませていたし、それだって並の男とは比べるべくも無いほど少なく事務的なものだった。性的なことに興味も無かったのである。

元々占い以外では受動的なタイプなので誘われたらよほどでもない限り受け入れるのだが、こんな彫刻か能面かみてぇな面していつもタロット手繰ってる男を誘う女はそうそう居ない。

そんなわけだから、都合数年ぶりの性交に意外と常識的なホーキンスは微妙に緊張していた。

自分もあまり経験が無いとはいえあの女も経験は少なそうだったし、できるだけ丁寧にやってやろうってなもんである。真面目な男であった。


そんなわけで、軽く浴衣だけ羽織ったホーキンスは寝所でドレークが来るのを待っていた。

ワノ国の寝具は独特で、状況も相まって床に直接敷かれたふわふわの布団に座っている事実になんだか得も言われぬ淫らさを感じて動悸がする。

まるで童貞みたいだ……そわそわと落ち着かない自分に内心嘆息しつつ、ドレークを待ち続けること数分。


「すまない、待たせたか?」

「いや、そこまでは……?!??!」


ようやくやって来たドレークの姿を見て、ホーキンスは思わず目を剥いた。

風呂から上がり、ほかほかと湯気をたてながらやってくるドレークは全裸だ。

いや、そこはいい。これからヤることヤるんだし脱いでてもおかしかぁない。個人的な好みとしては出来れば服は自分で脱がしたいタイプだったが、そこは事前に言っておかなかった自分が悪い。

全裸のドレークはやはりというか、恵体である。みっちりと鍛えられた体は鋼のようで、腹筋なんぞはそこらの男よりよほど頼りがいを感じさせる。肩幅は広めでがっしりとしており、安定感のようなものを思わせた。しかしただ硬そうなだけではない、バキバキの筋肉の上にもっちり軟らかそうな脂肪が適度に乗っかっている。目が釘付けになるほどに豊かな胸は動く度にバインと揺れて、尻から太ももにかけてのラインなんて筋肉と脂肪がむっちむちのハーモニーを奏でていた。

けど問題はそこでもない。その筋の男が見た瞬間に理性を弾き飛ばしてよだれを垂らしそうな体つきだったが、今はそこではない。

問題は……


「……ドレーク、それは……」

「ん、ああ、言っていなかったか?」


私、ふたなりなんだ

そうはにかむように言う異性の友人の姿に、ホーキンスはいよいよ混乱した。


そう、ドレークの股間にはそれは見事な剛直が生えていたのである。

剛直、イチモツ、陰茎だ。むちむちバキバキの筋肉美女の股間に、それはもうビキビキなブツが百戦錬磨の空気を纏いながらそそり立っている。玉も立派だ、絶対孕ませてやるという圧を感じる。

ふたなり、ふたなりと言ったか?

混乱するホーキンスはドレークの言葉を必死に頭の中で処理していく。

ふたなりってのはたしか股間に異性の性器を生やした特殊な性別だったはずだ。元の性別が持つ性器とは別に、男なら女の、女なら男のソレが生えているもんなのだと。なかなかに珍しいものだと聞くが、まさか実物をお目にかかる日が来るとは思わなかった。ブツが生えてる……ということはドレークは実はレズとかだったりするんだろか。湯屋の時とか男の裸に弱いもんだと思っていたけどもしやそっちだったのかしらん?いや、ふたなりの性的志向は個々人に寄るというし普通に男が好きなんだろな。だって自分を誘ってるし。

混乱したままドレークの剛直を見つめるホーキンスに、ドレークは恥じらうような仕草をしながら口を開く。


「ホーキンスは……かわいらしいな」

「は?」


はにかみながら笑うドレークの目線は、こちらもホーキンスの股間の方にあった。

ホーキンスの股間に生えた男の象徴、ナニはドレークのものと比べるとかなり小ぶりである。というか平均的な男のものと比べてもずいぶん小さい、しかも皮を被っている。ドレークのソレがイチモツならホーキンスのはちんちんといったような格差だ。

元々性欲が薄くほとんど使っていなかったためだろう、小さなちんこは肌同様真っ白で寒さのためかぷるぷると震えている。それだけでも子供のようでみっともないのに、ホーキンスは毛深かったためちんこの周りには髪同様ふわふわした淡い金色の毛がみっしりと生えており、ちいちゃなちんこはふわふわの毛の中から皮を被った先っぽだけぴょこんと突き出している。玉袋だけは体格相応に大きいのが余計に情けなさを煽っていた。

ホーキンスの持つ独特な雰囲気と相まり、まるでフェチズム全開すぎて後世でホントはエロい絵画みたいな紹介のされ方する油絵のようですらある。


「っ、おまえ……〜〜〜〜???♡♡」


ドレークの物言いに流石にカチンと着たホーキンスは何か言い返そうとするも、次の瞬間その背が弓なりに反る。

ドレークが近づいてきた拍子にそのでかつよ古代種剛直イチモツがホーキンスのまっちろよわよわチビちんちんをむにゅっと押し潰したのだ。

これまで性的なことに関心が薄く、自分の陰茎が小さいことすらろくに意識していなかったホーキンスは、この瞬間にイチモツのサイズ差による格の違いというものを骨髄に叩き込まれたのである。


「なぁ、ホーキンス。私にお前を抱かせてくれないか?」

「な……ぇ、抱く……?」

「そうだ」


むにゅん

ドレークが身を乗り出すと、さらにホーキンスのちんこが押し潰される。バルンとしたおっぱいが胸筋に当たり、むにりと形を変える。

その度にホーキンスの頭の中はスパークを起こし、正気が音を立てて崩れていった。


「なぁホーキンス、駄目か?」


真剣な碧色の目

むにむにのおっぱい

押しつぶされたちんこ

ぱちりと弾けるスパーク

真剣な碧色の目




「………………わかった♡」


気がつけば、ホーキンスはこくりと頷いていた。

彼はよく言えば話がわかる、率直に言うと押しに弱くてチョロいところのある男だった。



+ + +



どうしてこうなった

ホーキンスはドレークに正常位-女が上に乗ってるんだから騎乗位か?でもツッコまれてるのはおれだしなぁ-で犯されながら頭を抱えた。

あのお願いという名の命令形に頷いた瞬間、あれよあれよと押し倒されて尻の穴にナニをツッコまれていたのである。


「あっははは、楽しいな♡ホーキンス。短小ちんこもぷるぷるしているぞ♡」

「……!…………!!」

「ふふ……声、出してもいいんだぞ」


笑いながら、ドレークは勢いよくその剛直を突き上げる。それだけでホーキンスの腹の中はぐちゅと押し潰され、バチバチと火薬のように熱と衝撃を撒き散らした。弾ける熱に揺り動かされ無意識のうちにカクカクと腰を振るホーキンス、その度に股間のミニミニちんこは震え、陰毛をかき分けて汁を吹き出しながらみっともないダンスを踊っていた。

何度も絶頂し明らかに快楽堕ち寸前。

だと言うのにホーキンスは必死の形相で口元を抑え、喘ぎ声を漏らさぬようにと耐え続けている。

違う、こんなのおかしい、違う……!

たしかにさっきは流れに押されて抱かれることを了承してしまったけど、こんなの絶対に変だ。いくらふたなりだからって男が女に抱かれるなんて。だから気持ちよくない、絶対に気持ちよくなんかない。さっきから全身暑くて背骨はバチバチするし脳みそはぐちゃぐちゃだけど、これは単に尻の穴にモノをツッコまれて頭がおかしくなってるだけだ。頭がふわふわする、そうだ、こんな状況だから混乱してるんだ。男性器が揺れてるのだって、ドレークが腰を揺さぶってるんだから当たり前だろ。そう、ドレークの……おれのより大きい………あァア!ちがう、ちがうちが……


「お゛っ?♡」


突如、腹が爆発するような刺激が吹き荒び、思わず手がゆるんだホーキンスは絶叫にも似た嬌声をあげた。


「ああ、そこがホーキンスのいいところなんだな?」

「……ぁ♡……………???」


いいところ、いいところってなんだ。

また必死に口を抑えるホーキンスを横にドレークは“いいところ”……ホーキンスの前立腺をガンガンと突き上げていく。

ゴツンとそこを突き上げる度に突き抜ける衝撃はさっきまでとは比にもならないほどに強く、バカみたいに大量の砲撃を一度に撃ち込まれているみたいだ。性の砲弾が弾け飛ぶたびに脊髄を濁流が溢れ、理性と書かれた扉をバキリと破壊していく。


気が狂いそうだ


熱が、衝撃が、電流が。おおよそ人間を破壊するためのものすべてが暴力的な快感となり、頭の触れてはならないところを乱暴に握りつぶす。


「気持ちいいか?ホーキンス」

「───────ッ!」


それでも、ホーキンスは快楽に屈さない。涙目で口元を抑えたままドレークの問いかけに必死で首を横に振る。

それを見て、ドレークは少しだけ残念そうにしながら腰を止めた。

ああそうだ、そんなの気持ちよくなんか無いからそのまま止めちまえ。気持ちよくない、全然ない。だから止めて、やめてください。これ以上はもうおかしくなってしまう、勘弁してください。ゆるして


「そうか、それは残念だ」


ああ、よかっ────


「正直に答えられない悪い子にはお仕置きだな♡」

「い゛っヒィ〜〜〜〜?!♡♡♡♡」


ギュ〜〜〜〜!

腰を止めたドレークは、そのまま両手でホーキンスの乳首を力強く抓った。

〜〜〜〜〜〜ッ!!!痛い、熱い、痛い!取れてしまいそうなのに、気持ちいい!

ちがう、気持ちよくなんかない、こんなのが気持ちいいなんておかしい。女に抱かれて、変なところを突かれて、しかも乳首を思いっきりつねられて気持ちよくなるなんて絶対におかしいだろう!

ドレークの“お仕置き”にホーキンスは絶叫しながら体をしならせて悶える。そんなホーキンスに満足げに笑いつつ、ドレークはさらに乳首をいじりながら腰の動きも再開した。


「もう一度聞くぞ、ホーキンス。気持ちいいか?」


さっきよりも低く、さっきよりも耳に口元を近づけながらつぶやく声。

ゴツンゴツンと抉るように前立腺を突く剛直。

薄い胸をもみしだきながら乳首をこねり、稀にキュッとつまみ上げる両手。

頭がぐるぐるする、おかしくなりそうだ。ちがう、もうおかしくなった。おかしくなってる。

目を開くと、真剣な碧色の目が……


「き、もち……いい……」

「うん、正直に言えていい子だな」


だからもうやめてくれ、そう続けようとした口はドレークの口づけで黙らされた。さっきまで口を押さえていた手はいつの間にかドレークに掴み上げられ頭上でまとめられている。

歯列や口蓋を舐められ舌と舌が絡み合い、さっきまで話すための器官でしかなかった口が交わるための肉になる。


「っぷは、大人しくていい子だな。ちゃんと答えられたからご褒美だ」

「……ぁ、ふぁ♡……ごほーび……?」


蕩けたホーキンスをよそに、ドレークは腕を押さえつけていない方の手を伸ばして股間の短小ちんちんをつまみあげた。


「ぁ、ぇ……?」

「後ろでたくさんイッたからな、今度は前でイかせてやる」

「ぁぅ、ぁ……んひぃ?!♡ぃ、イく!いくいくい、ぃ゛〜〜〜??!!!♡」


しゅこしゅこと、ドロドロになったブツを数度しごきあげる。すると、これまで何度もイかされ敏感になった上に後ろばかりでこれっぽっちも触れられなかった陰茎はすぐに絶頂してしまった。

これまでの事務的な処理とは違う、性交の果ての鮮烈なまでの絶頂にホーキンスは深く深く感じ入った。


「あ、ぁ……あぅ……♡」


ドレークの言う“ご褒美”で絶頂したホーキンスは、まだ自由な脚をひくひく痙攣させながら身を捩った。

後孔を責めるさっきまでのアレコレは、まだ耐えられた。たしかに気が狂いこそすれ、性に疎いホーキンスにとって後ろの快感はあまりに日常から遠すぎたから、どれほど狂わされようとそれは一過性の熱にしかならない。

対し、前の刺激はダメだ。いくら最低限しかやっていなかったとはいえ、それは既知の刺激だ。それを今みたいに叩きつけられてしまえば、一度狂うと戻らないところが狂ってしまう。

ホーキンスにとって後孔の刺激が一時的な熱病だとするなら前の刺激は砂糖だ、一見にはただ甘いだけに思えてじわりと体を蝕んでいく。

まして、その熱病と砂糖を一緒に与えられるなんてもってのほかだ。熱病と砂糖が混ざって、日常と非日常が溶け合って、未知と既知があべこべになる。そうなるとどうしようもない、ホーキンスはきっと不可逆的なほどに壊れてしまう。なのに


「それじゃあ、もっと気持ちよくなろうな」


ああ、自分はきっと壊れてしまうんだ。爛々と輝く碧色の目に、ぼんやりと諦念が首をもたげた。



+ + +



「───、─────!」


あたたかい、ふわふわする、きもちいい

体が弛緩していらないものが抜け落ちていく。

酩酊に似た、けれどそれよりずっと優しい感覚。ああそうだ、これは風呂に入った時の感覚に似ているんだ。悪魔の実の能力者特有の水に浸かると力が抜ける脱力感と、温かい湯が持つ羊水に似た安心感。つかれるのもくるしいのも、全部全部解け落ちていく時の絶対的な安堵。

ああ、きもちがいい。このままずっとこうしていたい。

けれど、あれ?今抜け落ちてるものって、本当にいらないものだったっけ?


「……っか、は……?!」


ぼんやりとやわらいだ頭が、急な激痛と共に覚醒する。

慌てて痛みを感じた方へ目を向けると強壮な獣の爪が肩に食い込んでいた。ただでさえ白いホーキンスの肌が張り詰め、血が噴き出る寸前の病的な白に染まっていた。

えっちなことをするなら必要無いかと思ってきれたのをそのままにしてたけど、こうなるとちゃんと藁人形入れとけばよかったな……軽く遠い目をしながら顔を上げると、眼前には半獣化し、興奮し息を荒げる友人が目に入った。


「あっ、はは。きもちいいな♡ホーキンス」

「お゛、ひぃ♡ぃ、きもちい♡すき、これすきぃ♡イぃ〜〜〜!♡」


愉しげに響く女の嬌声、完全に理性が溶け落ちたように喘ぐ男の絶叫。その二つのうち男の方の声がどうも自分の喉から出ているらしいと自覚し頭がくらりとした。

下を向くと視界に広がるのはとんでもない惨状。意識を失っている間に何があったか、白いはずの体は何度も噛まれ、キスマークをつけられて前面が赤く染まっている。これじゃあいつものような胸元を開く服装は着られそうもない。

女の下で揺れる陰茎はもはや何の汁が出る気配もなく、意識が無い間にどれほど絶頂したのかと頭が痛くなった。


「ぃ゛っ……?!」


現実逃避をしていれば再度走る激痛。すっと目を向けると獣爪がとうとう皮膚を突き破った光景。

痛い、普通に痛い。けれど気持ちがいい気がする。前者はともかく後者の感覚は気の所為だと思いたい。女の爪から赤い血が滴る様が扇情的に見えただなんて、そんな……


「ぁ、ああ!大丈夫か?ホーキンス。すまない、力を入れすぎた」

「ぁ、……ぅ。へいき、だ」

「そうか、良かった……。……ん、私もそろそろ限界だ」

「…………ン」


小さく身をすくめるドレークにホーキンスは首を揺らした。ああ、ドレークも流石に体力切れか。まああれだけヤればそうなるだろうな。

やれやれ、やっと開放され……


「だから、次で最後にしよう」

「ぇ……?」


ま、まだ続けるのか……?

ドレークの言葉にホーキンスは思わず目を見開いた。困惑と絶望、ほんの一匙ほどの期待。地面が崩壊するような感覚に頭が真っ白になる。ふと、腹の中の熱が一段大きくなるのを覚えて血の気が引いた。


「ぃ、むぃ、むりだ!イった、たくさんイった!もうイけない!」

「……だめ、だろうか?」

「……っ、だめにきまっぇ、きまってるだろ!も、むりだ……!」


そうか……

半獣形のままあからさまに肩を落とすドレークに、ホーキンスは思わず言葉を詰まらせた。大柄なアロサウルスの癖に子犬のように胸を切なくさせる顔だ。さっきまでさんざ自分を抱いていたくせに、こうして見れば今まで見知った初心な部分を出してくるのだからズルイ女である。

しかしこちらとて譲歩するつもりはない。ただでさえ何度も抱かれて体も限界なのだ、これ以上はもう耐えられない。それだけ抱かれたのなら一回くらい誤差だろうと思われるかもしれないが、それだけ抱かれたからこそ一回が大きいのだ。断じて徹底抵抗の構えを解くつもりはない。………ない、のだけど。

ふと見ると、こちらを真っ直ぐに見据える碧色の目がそこにあって


「し、かたないな……あと一回だぞ」

「いいのか?ありがとう!」


ホーキンスは自分の覚悟の弱さに泣きそうになった。

やはりチョロいのだこの男。一瞬しか組まなかった同盟を気にかけ続け、内心嫌ってる海賊団のために真面目に働き、元海軍将校なんて怪しさしかない経歴の女を本気で友人だと思ってしまうくらいには。だから、友人の哀れっぽい瞳になんて逆らえるはずも無かったのである。


後はもう諦めて沙汰を待つか……全身の力を抜き、大人しく布団に寝転がったホーキンスを鐘を突くような衝撃が貫いた。


「っ、あァ〜〜〜?♡」


最後だからと気合を入れたからだろうか、これまで与えられた快感よりもずっと強い熱。ビリビリと背筋を駆け抜ける電流に体が壊れた人形のように痙攣する。力を抜いたはずの脚はピンと張り、指先まで快感が突き抜けていった。


「かわいい、かわいいなホーキンス♡」

「ぁ、だめ、だめだめだめ♡イく、こわれる、イく!♡」

「ん、そうだな。きもちいいな♡」


獣のように執拗に奥を突き続けるドレークは、正気を失い痙攣するホーキンスを力強く抱きしめた。柔らかい乳が乳首に擦れ、その感触でまた電流が走る。


「ぉ゛、ア……ひ♡むり、も……むり♡イくからァ♡」

「っ、く。私も……イく♡」


ホーキンスは無意識のうちにドレークを抱き返し、びくびくと震える脚を細い腰へと巻き付けて


「〜〜〜〜〜〜〜〜!♡♡♡」


そして、二人は絶頂し、まったく同時に崩れ落ちた。

どくどくとドレークの熱い白濁を腹奥に注ぎ込まれ、ホーキンスは後ろだけで果てたのだ。

男も前以外で絶頂出来るのだな、なんて益体もないことを考えながら、ホーキンスの意識は急速に薄暗がりへと落ちていった。



+ + +


翌朝


「そ、その……大丈夫か?ホーキンス……」

「……大丈夫に見えるか」


オロオロと心配そうにこちらを見つつコップに冷たい水を入れて持って来たドレークに、ホーキンスはいつもの五割増くらい治安が悪い低音でそう返した。

腰が痛いし喉が痛いし背中が痛い。ついでに穴も性器も乳首もひりひりして、肌は大量の噛み跡とキスマークで二目と見れないようなザマだ。

ただでさえ悪い目付きをもしや目で誰か呪おうとしてるのかってくらいに悪化させつつ、ホーキンスはやっとの様相で起き上がり水を受け取った。


「すまない、まさか私もあそこまでがっついてしまうとは思わず……」

「別に、怒ってはいない。そもそも最初に了承したのはおれだ」

「そうか……」


言葉通り怒っていない様子のホーキンスに、ドレークはほっと息をついた。

と、同時にここまでされて怒らないなんてコイツ大丈夫かなと少し心配になった。

もっとも肝心のホーキンスはコップを呷っていてそのことには気づかなかったのだが。


「それで、頼みがあるんだが……」

「……どうした?」

「言い辛いんだが、そのぉ……また抱いてもいいか?」


はぁ?

その言葉に、ホーキンスは思わずドレークを睨めつけた。

自分でも中々のことを言っている自覚があるのだろう、視線の先でドレークは言葉の凶悪さに反してしおらしく縮こまっている。大柄な体をちょんと収め、顎の十字傷を隠すように手を組む様はそれだけなら純情な乙女のようだ。


……正直なことを言うと、ホーキンスとしてはもう二度と抱かれたくはない。そりゃあ気持ちよくはあったが、基本的に理性と合理を重んじるホーキンスにとって、昨夜の狂乱はとてもじゃないが安易に『また味わいたい』と言えるものではなかった。

それに、一夜であそこまで狂ったというのにまたアレを味わってしまえば本当に壊れてしまうのではないかという恐怖もある。快楽という大渦に呑まれる感覚は今でも心臓を握られるように恐ろしい。

だから、本音では断りたいと思っているのだが


「……駄目か?」


ドレークの真っ直ぐな碧色の目を見て、やっぱり今度も自分は断れないのだろうなと嘆息した。

どうも、自分はこのきらきらした目に弱いらしいから。




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