情けをかける少女たち 序章

情けをかける少女たち 序章



そう書かれたBDディスクが居間のちゃぶ台の上にポツンとおいてあった

今日は土曜日…朝起きてこれから直ぐに騒がしくなる『はず』の…居間にこれが置いてあった

…嫌な予感がする、少なくともなんとなく拒絶してしまう程度に、しかし怖いもの見たさか、見たい気持ちが湧いてくる


しばらくしても誰もこない異常に静かな朝

もしかすると初めてかもしれない一人での朝食を軽く済ませ、唯一無二のこの状況の手掛かりであるBDを見ることにした


そこに映っていたのはセイバー、桜、遠坂

場所は調度品や横にずらしたソファーを見るに遠坂邸の客間だろう

彼女たちは俺の恋び———「3人も抱きながら一人も孕ませられない雄擬きの士郎へ」と………!??

「あなたにとっても良いお知らせがあります。」


「先輩、私たちはチンポの形をしたゴミしかついてないの先輩から離れ、偉大なるアルファオス、藤丸立香様に所有してもらって、カルデアという所に行きます

今までどうもありがとうございました」丁寧な口調だが心の底からこちらを見下しているのが伝わってくる見たこともない表情の桜

「そ・こ・で・今まで使ってきた利用料として『私達を使った立香様の生ハメハーレムビデオ』をあげるわ、衛宮くんの無能チンポでもビュービュー無駄射精できるドスケベビデオが作ったから感謝しなさいよね!」いつもの溌剌とした笑顔で淫猥なセリフを吐く遠坂

「私たちは一応、士郎と性交を行っていたので『寝取られAV』ということになるそうで、ですが気にしないで下さい。士郎、あなたのようなダメな男などまったく愛してませんので!」最近はめっきり見せなくなった愛らしい笑顔を見せるセイバー


今すぐにビデオを止めたい、テレビを壊してでも映像を止めたい


だが———体は動かない、視線を逸らすことすら、できない

糸の切れた人形のように微動だにせず画面を眺めている


「ふふふ、流石に気づいた頃かしら、この動画に魔術がかかってること」「んふふ、士郎ならまだ気付いてないかもね、自分の周りのメスがつまみ食いされても全然気付かないんだもの」


スッと画面外から出てきたのは何故か体操着のイリヤと…藤姉

藤姉は普段通りの縞模様の服に…初めて見る、青い口紅をつけている

「士郎が身の程も知らず、立香様に挑んだりしないように予め格の差を教えてあげようと思ってね」

「私としても弟分が汚い肉片になるところは見たくないしね、士郎はイリヤちゃんの優しさに感謝しないとだめよ」

…自身の二人の姉が、自分の死ぬ様で談笑している異常な光景が映っている…


「さて、そろそろ本題に入りましょうか」「そうですね凛、肉布団を羽織っているとはいえ御主人様の体も冷えてしまいますし」「プライドがバラバラ砕け散る準備はいいですか先輩?」

彼女たちがカメラをぐるりと回し、反対側のソファーを映す

「この御方が私たちの御主人様さま、藤丸立香様よ」

黒髪の根の優しそうな青年がいた。彼女らの言っていた通り服は着ていない

隣に全裸のライダー侍らせ、もう片方には全裸のキャスターが座る

横に抱いているライダーと同程度に高い身長、ところどころに傷が見える鍛えられた肉体、キャスターとライダーが我慢できず、二人の口紅と同じ赤いキスマークがいくつも付いている

—————そしてこの男の魂がぶ厚い赤熱した鉄塊になって具現したような巨大な肉の棒、亀どころか龍の頭がついているような亀頭、その溝に精液や愛液が固まってできたであろう白いチンカス、ぶら下がっている両玉も人間離れしたサイズ感だ


………男が手招きしている

呼んでいるのは…セイバーか…桜か…遠坂か



「藤姉」………は?



—————いきなり、激しい悪寒が走った…とても、とても嫌なことに気付いた

藤姉が男の直ぐ傍に駆け寄ると視界…カメラがフワッと浮いてキャスターの手に収まった

………『藤姉が口紅をしているのって…』


藤姉が男の股の間に行儀よく正座した藤姉を見下ろすアングルになった

藤姉は両手を床につき「藤丸様、この度はこのわたくし、藤村大河を選んでくださり、どうもありがとうございます

誠心誠意真心を込めてご奉仕させていただきますので今後ともよろしくお願いいたします」深々と頭を下げた

そう言われて、男はニコニコと「うん、よろしくね藤姉」

そして正座のまま少し近づき、カメラに顔を向けて

「士郎、今からお姉ちゃんが藤丸様にご奉仕するから、『しっかり見ててね』」その言葉がキーワードとなっていたのか体が自然と動いた

ズボンのチャックを開き自身のチンポを出し手をそえる

…勃起しているはずなのに、いつも見ている自身のものが、今は酷くか細く矮小に見える

続けて藤姉は「そ・れ・と、もう『藤姉』って読んじゃ駄目よ!『藤姉』はこの人だけが呼んでいい専用のあだ名になったんだから」

なんだよ、それ

そんな言葉すら自由のない体では言えない

そしてお構いなしに藤姉は男のチンポに向き直り、手を伸ばす

藤姉は両手で男のチンポを優しく握り、まるで最愛の恋人を抱きしめているような愛おしそうな顔で、チンポにキスをする…嫌な予感は正解で『青いキスマーク』はよく見える

俺の手は藤姉の奉仕に合わせるようにチンポをしごき始めた

藤姉がチンポを芸術品を丁寧に掃除するように全体を、丹念に舐めまわし、チンカスはこそぎ取るように「美味しい~♪」などと言いながら舐め、玉も毛さえもしゃぶり、時々キスをした

男は「かわいいよ、藤姉」などと言っているが

さっきからライダーやキャスターのせつない声と水音が入っており、彼女らとキスしているのがわかる

そして…藤姉がチンポを咥えた

藤姉は最初は亀頭だけを咥えて、少しずつ…激しさを増しながら…深いフェラに移行する

口紅の青い跡でどこまで咥えたかがわかるが半分届くかどうかという所から奥には進まなくなった…男のチンポが長すぎて咥えきれないのだろう

…俺のなら全部入りそうだ……


そしてフェラは止まり、男の手が藤姉の頭を掴む「いくよ、藤姉」

藤姉の頭を一気にチンポの根元まで突っ込んだ

激しく、自分勝手なイラマチオ、藤姉も苦しいはずだが…何故か、幸悦した表情にみえる

「出すぞ、藤姉!!」両手で鷲掴みにした藤姉の頭を股間に押し付けて男は射精し

俺もそれに続くように射精した

…俺の射精はこれまで以上だった

射精した時間、勢い、量、そして気持ちの良さ

俺は快感でがくがく震えていた、それは数秒ほど収まらず、画面を見れなかった

射精の快感がある程度収まって、顔を上げると


男はまだ射精していた


藤姉はリスのようにほおを膨らませて男の射精を受け止めていたが、耐えきれなくなり、口と鼻から溢れでた

いつも着ている藤姉の普段着白く染まっていく…

藤姉はこくんと少しだけ飲み込んでカメラに向いた

藤姉は大きく口を開け、精液でいっぱいの口内を写してから、口を閉じ、味わうように口を、舌を動かし

………そしてまるで画面外の俺まで臭いを届けようとしているかのように「ぷっはー」と大きく息を吐きながら、精液を飲み干した口を見せつけてきた


…藤姉がこぼした分の精液でさえ俺の『いつも以上』の精液より明らかに多いかったそして今ので萎えた俺のと違いテレビに映る藤丸のものはまだ起っている


…自身の射精で床が汚れたが気にするような気力はない

そして俺は、イリヤの次のセリフで思い出した


「それじゃあ、オスの格差も理解させたところで、本編、スタート!」

今までの景色はこのビデオに詰まった絶望のほんの一部にすぎないことを

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