『悪魔』VS自然を愛する者達による死闘。
総合スレPart3の>>76
「ガイアデルム、お前の狼藉はもう真っ平じゃ!日々の喧騒や日常の豊かさが在るからこそ、世界は輝く!・・・それを奪うお前をお天道様が許しても、儂が訳にはいかんのじゃ!」
「我は本来こう言うのには関わらん主義だが、貴様だけは捨て置けん・・・ロックスよりも『悪魔』らしい貴様がこれからも命を奪い続けるのは容易に想像出来る───故にここで始末してくれる!」
そう言ってナズナは霧と毒霧を出し、メル・ゼナは己の牙と爪を更に尖らせ、真正面を見据え殺意を滾らせる。
それを受けても尚目の前の男の余裕は消えない。
聖地にて奴隷や役人────果には同じ天竜人すらも手に掛け、残虐の限りを尽くし聖地を追われた文字通りの“悪魔”。
それがロックス海賊団に所属し、更にリュウリュウの実幻獣種モデルガイアデルムを手に入れてしまった。
その更に加速した残虐性にロックスにすらも手を付けれず、海の中に追放されてもキュリアを使い生き延びてしまった。
「ディハハハハハハ!!」
正真正銘の悪魔と言える化け物は腕を真正面に向けて大きく広げ、この状況で尚も笑う。
「ロックスは世界の王になるとかほざいておいて甘かった!このくだらない世界なんぞこの俺が滅ぼしてやる!・・・どうせ俺に殺されるのだ冥土の土産に良い事を教えてやろう」
そう言ってガイアデルムはナズナが幼少の時に世界政府から否定された伝説──エンドポイントについて事を二人に伝えた。
「・・・ここの近海にあるエンドポイントにキュリアを大量にブチ込み、全世界の火口からキュリアを放出させて世界そのものを滅ぼし、俺は真の『悪魔』 となってや ろう!」
それを受けて二人は怒髪天を突くが冷静さを自力で取り戻し、決意を新たにする。
──────この化物はここで亡き者にしなければならない!
更に強くなった二人の殺気を受けて『悪魔』はより獰猛に、残虐に嗤う。
「てめぇ等二人だけとは俺も舐められたもんだぜ・・・流石に紫ババアとアマツを相手にするのはゴメンだった』
実はガイアデルムは無差別にキュリアを放ち、囮としてキュリアを活用していた。
その対処にアマツマガツチが追われ、ここに来られなかった。
『・・・それが警戒していた自体にはならず!性別不明のクソガキが紫ババアの良い足で纏いになってくれるだろうから、まったく俺は運が良いぜ!」
そうガイアデルムに挑発されてもメル・ ゼナは意識を目の前の敵に集中させる。
「・・・まぁ、良い。俺の望みは全てを殺戮し、『悪魔』の体現者になる事だ」
そう大層な言葉を吐きながら、キュリアを腕の間に収束させ、攻撃態勢に入る。
「それを邪魔するなら────貴様等から血祭りにあげてやる!!」
───文字通り世界の命運を懸けた戦いの火蓋が切って降ろされた。