性癖フ〇ックファイト
、
、
、
例えばもし、あなたがどこかの海賊団の船長だとして。
デービーバックファイトに敗れジョリーロジャーを上書きされたら、怒りと復讐心があなたを満たすでしょう。
だけどもし、新しい旗のデザインがそれはそれは素晴らしいものだったら?元のシンボルは何だったのだろうと思うほど、革新的で魅力に溢れたものに書き換えられたら?ただ落書きされる以上の情けなさと屈辱感にあなたは震えるでしょうね。
私はかつて、綺麗なお姉さんか、百歩譲ってかわいいショタにしか劣情を抱かなかった。このスレも抜きどころを探すというよりは、単純に頭天竜人の文章力とダイス神の運命的展開が好きで上質なエンターテインメントとして拝見していました。
異変に気づいたのはサボ編だった。ドジっ子タコイガーくんにやっとお嫁さんが出来て、女神像ちゃんもいい仕事をして、本当に面白かったしリアタイして笑った。だけど後日感想スレに上げられた疑似排泄&本番編を見て、私の顔から笑みが消えた。
あれ、いつも楽しませてもらってるのに、変だな。しかも個人的に今までで一番好きなSSなのに、なんで上手く笑えないんだろう。こんなに情熱と技術が詰まった文章を前にして、私はなんて失礼なやつなんだ。疲れてるのかな、きっとそうだ。ぼーっとするのも、熱っぽいのもただの体調不良だよね。そう言い聞かせた。
それからすぐに私は道を踏み外した。詳細は生々しすぎるし誰得萎え案件なので書きません。そもそもその時の記憶が曖昧なんだ。ただ覚えてるのは、
「少しだけ、ちょっと試してみるだけ、一回だけ新しいジャンルに手を出すだけだから、すぐ戻れる」
そう考えていたこと。
弱い私はその日以来、昔から大好きだったジャンルが怖くて見れなくなった。それを見ても心が動かない自分を受け止める勇気がなかった。直面したくない答えに蓋をし続けるから、手遅れになるんだよ。簡潔に書くと、もう私はかつての自分の性癖を信用できないんだ。
少しさみしいけど、出会いもあれば別れもある。頭天竜人の作品に出会えたことを心より誇りに思うし感謝しています。もう戻れない場所に執着し続けても辛いだけなのはドフラミンゴから学んだ。今いる場所で最大限に楽しめばいい。新しいジョリーロジャーが気に入ったなら、開き直って大事にすればいいじゃない。失ったものばかり数えるな。
誰かの性癖に自分の元々持っていた性癖が侵略されたという事実は、性癖ファックファイトに負けた、ということだと思う。頭天竜人は何も悪くない。むしろ自身の才能を他者に恵むという慈善活動をしていて、そこにたまたま自身が弱いことにも気づいていないルーキーの私がいただけ。
性癖は、性癖でしか倒せない。性癖ファックファイトに負けたくないのなら、自分の性癖を鍛えればいいだけ。強大な性癖が向かってきても、自身の性癖領域を展開して身を守ればいいだけ。弱きは罪。勝者こそが正義。
ところで、行くとこまで行っちゃったからにはもう性癖ファックファイトの荒波に身を投じて鍛えるしかないよね。みんなで性癖ファックファイト大会開いたら楽しそうじゃない?ありったけの性癖を込めてSSなりFAなり作って見せ合ってさ、
「くらええーーーー!!!最終奥義!!!!バニーコス腋見せガニ股腰へこアホエロ遊園地!!!!」
「ぐっ重い…!!だがまだだ!常識改変真面目顔オムツ赤ちゃんいちゃラブプレイでカウンター!!!!」
「ぐっああああああああ!!!!!」
みたいな。自分の手札で戦うのは遊〇王のようでもあり、互いの性癖塗り替え陣取り合戦はス〇ラトゥーンのようでもあり。あれ?性癖ファックファイトってもしかして神ゲーなんじゃ?
ここまでだいぶ被害者ぶって書いてしまったけど、実際は今の状況を幸せに感じています。サプライズのない人生なんて退屈すぎる。私のこれまでの性癖の軌跡に一切の悔いはありません。変化をもたらしてくれて本当にありがとうございます。それはそうと、いつかもう一度性癖ファックファイトリベンジしたいなあ。単純に私の性癖を気に入ってもらって、それで文章書いてもらえたら死ぬほど嬉しいってだけの話なんだけど。対戦よろしくお願いします!!!