快感ガンマイザーがアラン様に恋する場合1
厳かに泉下の客として私は誘われた。
眼魂を破壊されて、目覚めてしまった生身の体に布一枚を素肌と馴染ませながら私の霞がかかる過去を愚鈍な頭で瞑想に耽る。
「何を考えてるんだ?アラン…」
私の鬱血の痕が残る首筋をじっとりと舌で、滑らせ舐めることを中断して荒い呼吸音を落とし彼らは、問い掛けた。
「さぁ私にも解らない、んぅ」
その問に私は少し首を逸して答えた。
蠱惑的に覗き映される瞳の情景を私は素直に綺麗だと思い、首から鎖骨に駆けてゆく彼らの唇にそのまま身を任せて喉仏や鎖骨の窪み・骨を無数の舌で螺旋を描いて噛みほぐされて、一頻り遊ばれたら布に手と指を忍び込まれて胸の小さな突起物を弄り、軽い摩擦と引っ張っり抓る動作が眼も眩む程の喜びに溶けていく。
「嬉しいよ。啼いてくれて気持ちよく感じているのかな?それなら、もっと淫らに触れてあげるね…」
酩酊した体は地に倒れる。
ここは祈りの間。力の根源グレートアイを守護する為にガヌマの民の長アドニスが友イーディスに命じて創らせた15枚のプレートの一つそれが私という存在。
私はガンマイザー。この世界を守る存在のはず、何故私は不完全で歪な形で起動されてしまった。
「お前、まさか大帝を探しているのか?そうか。完璧な存在になれなかった粗悪品は眼魔世界に不要だ」
そうです。歪な私は消去すべき存在。
「アデル、この神聖な場所で一体何をしている!」