忘れないよ
男達は消えゆく、光の粒となって。彼らは自分の運命を受け入れたかのように笑っている。
「まぁ、あいつは俺らが消えても何とかなるやろ」
「既に居ないも同然の我々が、先を生きる者の呪いとなることはあってはならない…」
彼らは一人の男を信じ、共に歩み、共に戦った。謂わば戦友である。そんな彼らは上位存在に危険視され、この世から抹消されることとなった。
「あいつなら本物の俺達に会う、そんだけだな」
悔いや不安など微塵も感じていない様子で朝日を眺める男達。その背中は見る者に一つの戦いの物語を見せていた。青年と男達の戦いの物語を。