志島カワキの正体は?
稲生・紅衣・メメ・虎屋のスレ主「なぁタスク お前はカワキのことどう思ってる?」
「なんですの?銀城の時のことで人間不信でも患いましたの?」
なにやら一護が神妙な面持ちで黒崎家筆頭ニートである私(わたくし)
『虎屋翼』(とらや たすく)に声をかけてきましたわ
「いやそうじゃねぇ...もっと前からなんかこう...カワキに対して」
「付き合ってもいないのに男の影がーとか言わないでくださいよ?」
「言わねぇし全然ちげぇよ!色恋沙汰じゃねえしカワキに関しては恋愛事思いつかねぇレベルでドライだろ!」
ンマーこの色男そういう浮ついた話が本人の口からも他人の口からも出ませんし困った子ですわね。
「で...実際どう思ってんだよ タスクの意見としては」
まぁ一護は私の第六感から来るミラクルな意見を聞きたい様子ですし...期待には答えねばならないですわね。
「私が今思い至っているのは3つ」
「絞れてねぇ時点でもう不安だ...」
なんだが一護が項垂れてますが無視して進めましょう
「私が今の所 第六感で得た情報は 『信用ならない』『20歳以上』『場合によっては私を殺しに来る』『とにかく近づくな』です」
「...そこまで言わなくてもいいじゃねぇか...第六感?」
「まぁ私もそう思いますが...『ワタシ第六感ウソツカナイネ』といった感じで訂正はしてくれませんね...」
今まで生きてきた経験と虎屋家の歴史1000年の間第六感は虎屋家で間違いなど一つも起こらなかったのにここに来てこうなるとは...それはさておき3つの仮定を答えましょうか。
「まず一つ目は...カワキさん不良過ぎて留年・退学カーニバル説」
「真面目に答えてんのか!」
「大真面目ですわよ⁉カワキさん普通に素行悪いですしチャドさんいなかったら退学させられてもおかしくなかったらしいんですもの!」
過去に海外でも国内でも通っていたと仮定して考えれば...暴行事件を起こして転々と高校を移動していても可笑しくはない。
「親御さんのお金をチューチュー吸って学生生活を謳歌している学生型ニートなのかもしれませんわ!」
「てめぇがニート仲間ほしいだけじゃねぇのかそれ...」
「二つ目は...重霊地であるこの場所を狙った説」
「マトモだ...」
一つ目からまともに考えてますわよ!張り倒しますわよ!
「滅却師としての力がこちらに来た時点で熟達している...修行かなんらかの理由があってこちらに連れてこられたという可能性ですわね」
正直に言って石田君並みの滅却師なんてそうそういませんし、カワキさんのお父様が鍛えるために放りだしているかもしれません。
「20歳を超えているのは...単純に修行期間の分だけ高校に来るのが遅れたという感じになりますわね 近づかないように警告しているのはカワキさんのお父さん関連かもしれませんし油断はできませんわ」
「カワキ自身ってよりは周りの環境を怪しいと考えたんだな...」
「三つめは...正直一護が聞いたらショッキングかもしれません」
「一体...どういうことだよ」
これを私の口から伝えねばならないとは...人生とはうまくいかないモノですわね
「カワキさん成人済みなのに一護に一目ぼれして親の金で高校に入学した異常者説」
「わかった一回殴らせろ」
痛ったい‼割と本気で殴られましたわ!割と大本命でしたのに⁉
「で...でも本人が危険な人物で!一護関係で殺意を抱くことが多くて!信用ならなくて!ってなると一護にホの字のレの字のタの字の異常者が一番説明が...!」
「何をどうみたらそうなるんだよ!あと字はホだけで良い!」
「ホッ!!」
「そういう意味じゃねぇ!」
「まぁ正直言って考えても仕方がありませんわ もし何か隠し事があるなら...自分から打ち明けてもらうのを待つのが一番だと思いますわよ」
「やっぱそうなっちまうのかなぁ」
一護は優しいですし何か疑問に思うことがあっても仲間でもあるカワキさんに言い出せなかったのでしょう
「もしも カワキさんが助けを求めたのなら...一緒に助けましょう?」
「あぁ...そうだな」
心なしかすっきりとした表情で答える一護を見て私も笑みがこぼれる。
「勉強のお供に食べます?"私が作ったチョコ菓子"」
「あぁ...美味しんだけど...さすがにもう虹色には光ってないヤツだよな」
「あっ極彩色に光ってますが味は保証しますわよ」
「...とりあえず一回コンに毒見させるわ」
そう言いつつも私からお菓子を"受け取って"持っていく一護
私の完現術『MIND SWEET』は私が作ったお菓子を受け取れば発動し、問答無用で相手の体に指示をすれば相手の意思にかかわらず操れるという術。
だからこそ受け取ってくれたのは信頼の証で───
「そういえば 私カワキさんにお菓子渡したことあったかしら?」