彼女の存在
「先生、防衛室室長より電話が来ています。」
"うん、ありがとうアロナ。もしもし..."
「おはようございます先生。アビドスの件ですが防衛室の方でも情報を集めておきました。後からシャーレで直接お渡しします。」
「また、いつものように徹夜していたのでしょう? 全く、生徒のためとはいえ、あまり無理をしないでください。あなたの代わりをできる人なんていない.....
「....ナちゃん.....ラナちゃん.....プラナちゃん。」
「...おはようございます。アロナ先輩。」
「も~。お寝坊プラナちゃんの代わりに私が完璧に先生をサポートしたんですよ。」
「そんなことより、先生は大丈夫ですか!?」
「はい!! 先生は昨日から一睡もせず調べ物をしています。私としては先生には一度仮眠をとってほしいのですが...」
「速やかに先生のシャーレからの避難を推奨します。」
「プラナちゃんどうしたのですか?!」
"おはよう。アロナ、プラナ。...どうしたの?"
「先生!! 速やかにシャーレから退避...」
"ごめん、誰か来たからあとでね。"
「おはようございます先生。.....その様子ではまた徹夜ですか...」
"ごめんねカヤ。色々と用意しておいた方がいいと思って。"
「はあ...いつものことですが、あまり無理をしないでください。この後アビドスに向かうのでしょう? 睡眠不足の状態でちゃんとした指揮ができると思いません。」
「この資料の方は私の方でまとめておくので、先生は下の休憩室で一度仮眠をとってください。」
"ありがとうカヤ。じゃあちょっと寝てくるね。"
「はい、おやすみなさい。」
"ごめんねプラナ。何の話だっけ?"
「先ほどシャーレ執務室内をスキャンした結果、ガス管の配置が変更されていました。」
「危険です。速やかに退避を。」
"執務室....カヤ!!"
降りていた階段を駆け上がろうとした瞬間、爆発が起こった。