彼女が望んだ傾国
藤丸立香は悩んでいた。原因は最近恋仲になった楊貴妃との関係である。
当然相手は数多の権力者達を堕落させてきたハニートラップ?のプロ。彼女を本当に満足させることが出来るとは思って無かった。
しかし結果はあまりにも無様だった。
―『ふふっ♡まだ指で作った輪っかでシゴいているだけなのに、もうイッチャうんですかぁ♡?』
『あぁん♡服の上からおっぱい当てただけでこーんなに出しちゃってぇ♡』
『もー、さっき出したばっかりなのに、ちょっと太ももで挟まれただけでこんなに固くしちゃうなんて♡』―
前戯の段階で完敗し、挿入に至ることすら出来ない毎日。
今後彼女と付き合っていくのにこれでは申し訳ないという思いが、彼の中に日に日に増していった。
現状を打破すべく相談に来た立香。今回の相談相手は彼女と同じく誘惑に長けた女王メイヴとクレオパトラ。
「あら、マスターともあろう男がこんな簡単なことも分からないの?」
「私(わたくし)も察しましてよ。あまりに単純な答えで拍子抜けですけど。」
「そんな簡単に出来ることなの?こんな俺でも?」
「勿論!あの子だってマスターのこと好きでしょうしとっても簡単よ!」
「どうにもマスターは、彼女の『傾国の美女』という肩書に囚われすぎていたようですね」
2人は口を揃えて告げる。
「「逆にマスターがあの子を甘やかしてあげればいいのよ(よいのです)!!」」
ー数日後―
「マスター♡今日もお疲れ様でした♡さあ、今日もユウユウがいーっぱい気持ち良く(スッ)えっ?」
周回を終え部屋に戻った立香を出迎える楊貴妃。いつもの様に立香を労おうとした楊貴妃を、立香は優しく抱き締める。
「えぇ~っと、マスター?どうしました?」
「いつもありがとね、ユウユウ。ちょっとしたプレゼントがしたいんだ」
「プ・・・プレゼントですか?」
耳元で囁く立香。そして彼は告げる。
「令呪をもって命じる。楊貴妃、今夜は俺の言いなりになれ!」
楊貴妃の身体に刻印が刻まれる。
「エエッ!ちょっと!どうゆうつもりですか、マスター?」
「どうゆうつもりも何も、言ったでしょ?今夜はユウユウは俺の言いなり。俺の言うことに従ってもらうよ」
彼女の頬を冷汗が伝う。まさかこんな手段で自分を拘束するとは思いもしなかった。
(もしかして、今まで私が上になって躾けてきた仕返し?私今日犯されちゃうの?)
恐怖に震える楊貴妃。しかし、立香の命令は彼女の予想とは大きく外れることとなる。
「じゃあちょっとベッドに横になって」
「分かりました・・・。(駄目だ、きっと後ろから抱きつぶされるのね。マスター、そんな乱暴にしなくても良かったのに)」
下着姿で立香のベッドに横たわる楊貴妃。すると、
「よし!じゃあ今からユウユウの身体を隅々まで・・・」
「あぁ・・・(恐怖)」
「マッサージしてくから!」
「ふぇっ?」
「いっつも俺のために色々尽してくれてるからさ、たまには俺がユウユウを癒してあげようと思ってたんだ」
「(言葉が出ない)」
楊貴妃の顔が真っ赤に染まる。頭まっピンクな想像をしてしまったことが恥ずかしくなったようだ。
「じゃあ背中から始めるね。」
「お願いします(消え入りそうな声)。」
それからは立香のなすがままだった。
「はぁ❤気持ちいいぃ❤マスター、何でこんな上手なんですかぁ❤?」
「とあるプロ2人にみっちり教わったんだ」
「あぁん❤そんな太ももサワサワしないでぇ❤」
「本当滑々だなぁ、ユウユウの太もも。触ってるだけで気持ち良くなってきたよ。」
「今度はおっぱいですかぁ❤しょうがないですねぇ❤」
「うわ、改めて揉むと柔らかっ!これを揉めるなんて俺は幸せ者だなぁ。」
「んんっ❤そんなに触られると気持ち良すぎちゃう❤そろそろ終わりですか❤?」
「そうだね。じゃあ最後にほら、頬っぺたもマッサージするから膝に頭乗っけて」
立香の膝に頭を乗せる楊貴妃。細身ながらもしっかりと鍛えた感触がする。
「ふえぇ❤ユウユウの頬っぺたフニフニしにゃいでぇ❤」
「ダーメ♡ちゃーんと隅々まで気持ち良くしてあげるから」
全てのマッサージを終えた頃には、楊貴妃は立てなくなっていた。
「よし、マッサージ終わり。どうだったユウユウ?」
「はにゃぁ❤気持ち良かったですぅ❤」
楊貴妃の頭を撫でる立香。
(思えば今までで初めての経験ですね。こんな風に、男の人に気持ち良くしてもらうのは)
生前ずっと権力者や為政者を堕としてきた彼女にとって初めての経験。彼女の心にはある想いが湧いていた。
(あぁ・・・この人、この方にもっと・・・気持ち良くされたい・・・・・。今までの男の人達もこんな感じだったのかな)
「マスター、いや立香様ぁ❤どうか、この楊貴妃をいっぱい気持ち良くしてくださぁい❤」
脚を広げ、立香を誘惑する楊貴妃。かつての「傾国の美女」が1人の男に堕とされた瞬間。
(スゲェ、あのユウユウがこんないやらしいポーズで誘ってきてる・・・!こんなの・・・こんなの・・・我慢できる訳無いだろっ!!)
最早立香の肉棒に、かつてのような頼りなさは無かった。
性欲に忠実に、本能の赴くままに全てを楊貴妃にぶつける。
「あぁっ❤すごぉいっ❤立香様のチンポ、ドンドン固くて大きくなってくぅ❤」
「ユウユウ♡ユウユウ♡凄いよっ、ドンドン締め付けてきて気持ちいいっ♡」
「はいぃ❤ユウユウのマンコぉ、立香様だけのモノぉ❤もっと突いてぇ❤ユウユウに立香様の精子、いっぱい注いでぇ❤」
「分かったよ♡好きなだけ出してあげる♡」
「ありがとうございますぅ❤もうダメッ❤今日だけでユウユウは立香様だけのモノになってしまいましたぁ❤」
(駄目❤もう何も考えられない❤あの頃の私にはもう戻れない❤これからは立香様にこの身を捧げなきゃ❤)
どれだけの時間交わっていたのかは分からない。
分かっているのはただ一つ。サーヴァント楊貴妃は藤丸立香に完全に服従したという事実のみ。
~後日談~
「上手くいったみたいね、マスター」
「この私達が教えたんですもの、失敗するはずがなくてよ」
「それにしてもマスターってば、まさか私達2人を相手にしちゃうくらいのモノを持ってたなんて予想外だったわ♡」
「ええ。この私があんなに声をあげてしまうなんて、カエサル様より凄かったぁ♡」
「どうもマスターは『自分から責める』時になると強いみたいね♡」
「だったらやることは決まってますわね♡」
「「今度は私達も、いっぱい気持ちよくしてもらうんだから(ですから)♡♡♡」」
女王2人も立香に服従し、とんでもないハーレムが完成する気配がそこにはあった。