影の国の女王が勇士の妻になる話

影の国の女王が勇士の妻になる話


ホテル・プリスティンの一室にて──

高級感が漂う瀟洒な雰囲気の室内は1匹の雄(フェルグス)と1匹の雌(スカサハ)が放つ性臭により、淫靡な空間へと変じていた。


「あっ♡ あっ♡ あんっ♡ あぁああんっ♡」

「ふっ! はっ!」


パンッ、パンッ、パァンッ! 

と肉同士がぶつかり合う乾いた音と、ぐちゅり、ぐちゅりと蜜壺を掻き回す水音が響く中、一糸纏わぬ姿となったスカサハはベッドの上で四つん這いとなり、背後から激しく腰を振られている。


「ぬうっ、姐さん…そろそろ出る!」

「はぁっ、はっ、んあっ♡ ……いいぞ、あんっ♡ そのまま……出してくれ♡」

「うおっ! ぐぉおおっ!」


ぶびゅるっ! ごぴゅるるるっ!!


「くぁああっ!?♡♡♡」


背後から子宮を突かれながらゴム越しに精液を吐き出すフェルグスに、堪らずスカサハも絶頂し、四つん這いのまま尻を震わせて潮を吹き出す。


(鍛錬だけのつもりがまさかこうなるとは…)


バカンス中とはいえ身体が鈍らないよう鍛練でもしよう…そう思ったはいいものの、マスターはカルデアで半年分の報告書作成、バカ弟子の一方(クーフーリン)は見つからずで已む無く偶然ビーチで発見したバカ弟子(フェルグス)と2人で鍛錬をした。

その後は鍛錬で火照った身体、ハワトリアの雰囲気に流されプリスティンの自分の部屋にフェルグスを誘って互いの身体を貪りあい──


「よっと」

「んおっ♡♡♡」


膣からフェルグスの剛直が引き抜かれた際の快感で思考が現実に引き戻されると、スカサハはベッドへと仰向けで寝かされた。


(まさか此奴がここまで上手いとは…)


性豪としても有名であるフェルグスを決して侮っていた訳では断じてないが、それでもまさか自分が生娘の如く喘がされるとは思ってもいなかった。


「はぁっ……はぁっ………激しすぎるぞ♡馬鹿者め♡」

「すまん、あの姐さんを抱けるとなるとついな」

「まったく……♡」


スカサハは苦笑いを浮かべつつも、ゴムを外したフェルグスの剛直から目が離せずに、また子宮が疼く。


「ふふっ、あれだけ出したというのにまだ足りんのか?お主の精力には呆れを通り越して感心するぞ♡」

「姐さんほどの美女となら何度だって出来るさ!」

「……っ!ふ、ふん!調子のいい奴め……」


そう言いながらもスカサハは満更でもない様子だ。


「さぁて、では今度は正常位で…むっ?」

「どうした?」

「どうやら先程のゴムが部屋の備品の最後だったらしくてな」


フェルグスはゴムの入った箱を逆さにし、空であることを示す。

互いに交わることに夢中で気付かなかったが、周囲には使用済みのコンドームがあちこちに散乱していた。


「むぅ、名残惜しいが今回はここまでか……ぬっ?」


フェルグスの視線は自ら秘所を指で広げることで相手を誘惑する、まさに雌の姿となったスカサハの肢体から離れない。


「そのままで構わぬ、そのままお主のモノを挿れてくれ♡」

「…いいのか?ここの中ではちゅんちゅん亭同様サーヴァントは半受肉して─」

「かまわん。」


キッパリ言い切ったスカサハの妖艶さにフェルグスは生唾を飲み込むと、剛直を秘所に宛てがう。


「分かった、なら挿れるぞ姐さん……ふんっ!」

「んああっ♡ 入って、きたぁ♡」


子宮まで届かせる勢いでフェルグスは腰を突き出し、スカサハはそれを受け止める。

先程までとは違い隔てるものは何もない、互いの熱が直接伝わり合う快感に酔いしれる。


「動くぞ」

「来い♡」


パンッ、パンッ、パァンッ! と肌同士がぶつかり合い乾いた音が響き渡る。

しかしそれも最初だけで徐々に2人の息は荒くなり、打ち付ける腰も速まっていく。


「ふっ…くっ、はぁっ!」

「はぁっ♡ あ゛っ♡あ゛ぁあっ♡♡んおぅ♡」


どちらともなく顔を近付け、貪るように舌を絡め合う。


「んっ♡じゅるっ♡ちゅっ、ぷはっ♡」

「ぬぅうっ!出すぞ!」


パァン!とより一際強く腰を打ち付けると、限界を迎えた剛直から精液が吐き出され子宮を白く塗り替える。


「お゙ほぉおおっ♡♡♡」


どぷっ、ごぽっ!と音を立て胎内を満たしていく感覚にスカサハも絶頂し、潮を吹き出しガクガクと足を痙攣させる。


「くぅっ、絞り取られるようだ!」


射精している最中もフェルグスは腰を振り続け、スカサハの子宮に己の子種を染み込ませる。


「はぁ……はぁ……最高だったぞ、姐さん。」

「はぁ…♡はぁ……♡はぁ………♡出し過ぎだ馬鹿者め♡」

「いやぁ…姐さんの具合が良すぎてな…よっと」


ズルリと剛直を引き抜くと、膣からトロリと液体が溢れだす。


「さて、俺はこの後はここの大浴場に行こうかと思うのだが…姐さんはどうする?」


ベッドに腰掛け、ティッシュで身体を拭きながらフェルグスはスカサハに問う。


「………少し、ここで休む」

(こんな状態ではとても動けん……)


全身にのし掛かる疲労感、そして子宮を満たす温かな感覚、快感で蕩けて緩んだままの顔、腰が抜けて力の入らない脚とどこをとっても今のスカサハは自身が浴場まで向かえるとは思えなかった。


(しかし、これだけは何とかしなければな…)


先程の避妊なしの性行為で妊娠しないようにルーンを刻もうと手を下腹部へと動かす。


「そうか、なら先に行かせてもらうぞ姐さん…と、そうだ」

「ん?どうした?」

「姐さん、俺の妻にならないか?」


動かしていた手がピタリと止まる。


「…どういう事だ?」

「いや、何、ここでは姐さんにも劣らぬ滾女達がが開放的な雰囲気で勢揃い、となれば妻として娶り、このホテルで妻達と式を挙げようかと思ってな」

(妻になればまた此奴と……)


先程の激しい行為を思い出さされ、子宮が疼く。


「今は何人だ…?」

「姐さんが加わってくれたら5人だ。」


5人、もし仮に倍の数になったとしてもフェルグスなら余裕を持って相手出来るだろう。


(妻になりたい…いや、師としてしての沽券が…毎日のように抱かれたい……いや、それではクーフーリンやマスターに示しが…)


戦士や女王、サーヴァントとしての自分とオンナとしての自分、グルグルとスカサハの頭の中で考えが巡る。


「姐さん、やはり駄目か?」


そんな思考でフェルグスに答えを返せないスカサハに再度フェルグスは問いかける。


「…子を孕んだのなら、なってやる。」

「むっ」

「…後日ルーンでお前の子を孕んでるのが分かったら妻になる。」


プライドと欲望がせめぎ合い、出た結論は運任せ、というものだった。


「はっはっ!承知した!」


フェルグスは大きく笑い、スカサハは気恥ずかしさを隠すようにルーンを刻もうとしていた手で目を覆う。


(…………………孕んでいるとよいな)


ついそんな柄にもないことを思いながら、スカサハは火照る身体と心を冷ますべく、大きく深呼吸をするのだった…

ここまで読んでくれてありがとう!


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