幼馴染の洗濯
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カポーン…
「ふにゃぁ…あったけぇ…」
「ふぅ…極楽ねぇ…」
ある夜、サニー号の浴場の風呂で二人の男女が生まれたままの姿で命の洗濯をしていた。
世間を騒がせている麦わらの一味の船長ルフィと航海士兼彼の幼馴染であるナミだ。
一週間も風呂に入らないルフィは、週に一度、こうしてナミに耳を引っ張られながら浴場に放り込まれ身体を洗われ風呂に浸かるのだ。
「相変わらず風呂嫌いねぇあんたは?ちゃんと綺麗に洗ってるんだから感謝しなさいよ?」
「ししし…ありがとうな…!」
ルフィは、彼が溺れないように後ろから抱く形で彼の頭をその豊満な胸で固定するように埋めながら愚痴るナミにお礼を言う。
彼の笑顔にナミはやれやれとこの腐れ縁を懐かしんだ。
この習慣は、ルフィがある友達の父親が持っていた悪魔の実を食べた後から始まったことだ。能力者になると水に嫌われるデメリットがあり、ルフィが一度風呂で溺れかけたことがあったのだ。
その時は同性の友達がいなくなったばかりであったナミも泣きじゃくりながらルフィを心配してベルメールやマキノがなだめたりと周りを巻き込んで色々大変だった。それから、ルフィが風呂に入る時はマキノやベルメールノジコそして一緒にナミも入るようになってそれが今まで続いたのだ。
海賊として旗上げした後は、それを知った仲間たちから驚かれたりもしたが昔からの付き合いや過去の出来事を話して受け入れられた(サンジは吐血と血の涙を流しながら笑顔で容認してたが)。頂上戦争から2年間離れ離れになった時、ナミはいくら温かい風呂に入ってもぽっかり空いた薄寒さを感じる日々だった。エースを失って辛いのは自分だけじゃないのは理解してたし、そんな時に彼のそばにいてあげられないのがもどかしかった。
だからこそこうして再開し、一緒に風呂に入る日がとても心地よかった。
生きてることが分かったサボも、このことを知れば仲間たちのように驚くだろうか?それとも相変わらずだなと昔のように笑うだろうか?
とはいえこの胸の間に感じる温もりを手放す気はなかった。
ナミは胸に手を回しギュッと胸ごとルフィの頭を抱きしめるのだった。
「ところでアンタ、2年間身体はどうしてたのよ?まさか洗ってなかったなんてないわよね?」
「ああ、それならハンコックやマーガレットたちがやってくれたんだ。そういやハンコックのはナミよりでかかったなぁ…!」
「へぇ…?」
ルフィの言葉を聞いて苛立ちを覚えたナミは、その大きな乳房を持ち上げルフィの頭の上に乗せる。
「ブォッバハァッ⁉︎ニャミィ…⁉︎溺れ…ガボボボムググゥ…⁉︎」
「ふんだ!この幸せパンチで沈みなさいエッチ!」
ナミは不機嫌になりながら、その柔らかく大きな乳房で大海賊のキャプテンをノックアウトするのだった。