平和にお風呂に入りたい
お願いだから早く誰でもいいから来て欲しい
「はーやっぱ任務の後の風呂は最高だな」
「今回は思ったより早く終わったな」
「そういえば××の隊がさ〜」
今日も風呂が気持ちい。
海軍に務めてから娯楽は少ないがやりがいはあるし仲間も出来たし、意外と飯が美味い。
海軍という集団に入っている中限られた時間ではあるものの、任務や訓練で疲れた汗を流す作業に癒しを求めている海兵達は
「あ〜今日も終わった」
「大佐の訓練相変わらずキツイよな……流石ガープ中将の所でしごかれたと言うべきか」
「でも早く強くなりたいな」
と、湯船に漬かりながら会話をする海兵達がいた。
「そういえば大佐と言えばさ………」
「…………あぁ」
「見た」
この海兵の上官であるコビー大佐は四皇黒ひげに歪んだ執着を向けられ海軍が必死に匿ってもそれを嘲笑うかのように攫っていくのだ。そして無事に帰ってきたと思ったら精神が幼児になってたり肺炎寸前まで身体が衰弱していたりと酷いのだが何より毎回毎回全身に広がっている暴行………あれはもう拷問になるのだろう
、その類の痕や傷跡の種類と数が酷すぎるのだ。
それを救出に当たった際に目撃した海兵達は「なんで、なんで大佐が?」「もうやめて…」「あんまりだ」と余りのショック具合に医療班にお世話になる事も少なくない。 それでもある程度療養を終えたら「あっみなさんおはようございます!心配かけてすみません…」だなんて出勤してくるから海兵達は「嘘ォ……」と思わざるを得ないのである。
なおコビー大佐は復帰しても諸々の傷は治ってなんかないし、制服から見える所には包帯と夏服時にはアームカバーが見え隠れするが、本人は「ううんこれやっぱ暑いですね、ヘルメッポさんこれ取っていいですか?」だなんて言い出すからおそらく一般兵達より生々しい現場を見ているヘルメッポ少佐は気が気じゃないのだろう。そのお願いがされる度に少佐の顔は大変な事になるしどうにか耐えてつけたままでいて欲しいと思う海兵達は一定数いる。
「少佐はあの傷跡見ても大佐にあんな態度取れるからほんとすげぇよなぁ」
「本格的な対策は上が考えてると思うけど俺達が出来ることで大佐を守ってやりてぇな」
「俺達も早く強くなりたいよな」
「いい心がけですね」
「はは、ありがとうございま……」
今何か 聞こえた気が
声の聞こえた方にその場にいた海兵が顔を向けた
「でもその強さは国民のみなさんにも使ってくださいね」
「「「いやなんで大佐いるんですか?!」」」
噂をすると何とやら、コビー大佐がいたのである
黒ひげの一件から全身に広がっている痕や裸を見られている事に抵抗があるのでは無いか、また傷の治療が完全に終わってない為ということでコビー大佐の部屋には特例に個室風呂が作られた、はずだが
「大佐風呂は…」
「ええだから入りに、駄目ですか?」
「いやそんな事は決してありませんけどそうでは無く個室の風呂があったはずでは??」
別にこの風呂は一般兵専用じゃないし他の将校も入りに来るからなんの問題もないのだ、問題なのは大佐の今のその姿である。普段は服と包帯に隠れてる傷跡の類が全て取られているため当時よりは治りかけているものの明らかに陵辱と拷問全身にされましたっていう痕が丸わかりなのだ。 そして何がタチが悪いのかと言うと執着が1回で終わってないが為大佐の身体が筋トレとかじゃなくてその無理矢理な行為によって成長した身体と何故か伸ばされているピンクの髪の毛が相まってものすごく目に毒なのである。
大佐の見聞色でこんなの読まれたら一発アウト所か軍法会議に呼ばれてしまう。筋肉がついてたはずの大佐の身体はいつの間にか女性のような体付きになっていていつも付けているバンダナで 上手く髪の毛を縛っていて後ろから見たら女性にしか見えないのだ
「大佐、あのですね」
「はい?」
「何度もすみません、大佐は上からその傷のことで辛い目にあっているから個室の風呂が与えられていると聞いているのですか…」
「僕には必要ないですしそれに1人だと落ち着かないんです。ご心配ありがとうございます……大丈夫ですので」
そう微笑む大佐は何となく元気が無さそうで、海軍本部に無事戻ってきたとはいえやはり黒ひげのせいで体だけじゃなくて心にも傷を負われているのだろう、どんな拷問されたんだクソ絶対捕まえてやる。
そう決意したのはおそらくここに居合わせた海兵ほとんどだろう。
「じゃあ話も解決したし僕もこのままお風呂いいですよね」
「あっ」
「えっ」
「マジカァ」
そう言いながら身体を近づいてくるコビー大佐が今は恐怖にしか思えなかった。 そして冒頭に戻る
お願いだから今は元帥でもいいから誰か大佐を風呂から出して欲しい、俺達の理性が危ない
(この後部屋に居ない大佐を探して少佐が風呂に突撃するし速攻服着せて部屋に戻すし、大佐は滅茶苦茶不満だけど海兵達からは後数分遅かったら危なかったの声多数)
(なお翌日何故か少佐からの訓練メニューが倍になる)