『幕間マスト&ライト』

『幕間マスト&ライト』


『マストとセラとマーガレット??』(空島以前のどっか)

その日、セラが遊びに来た。珍しくハンコックもやってきてミライに修行をつけており、ウタはルフィと一緒に買い物に出かけた。因みにハンコックが不機嫌になってミライの修行が割り増しキツくなったのは余談だ。

そしてセラはマストと一緒に島にある森を探検しに行ったが今日は珍しく九蛇海賊団のマーガレットも付いてきた。

なんでも2人だけにしておくと危険を呼んできそうなのでその付き添いだった。

「おれは子守なんかいらねぇのに」

「しかたないと思うぞマスト」

「まぁ、2人が大丈夫そうなのは分かるけど念の為にね」

「むぅ・・・」

子守を付けられて大変不満なマストは近くにあった岩を思いっきり素手で粉々にした。

「ししし、どうだ!これなら子守なんかいらねぇだろ??」 

自分は強いと云うのを証明したかったマストはそうやって笑ったがマーガレットはそのマストの子供っぽさに微笑みつつも覇気を込めた弓矢を近くの木に撃って木を圧し折った。

「う~ん、同じくらいじゃないかな?」

「なっ!?むぅ・・・おれは素手だからおれの方が強い!!」

「・・・でも遠くから攻撃してくるのにはどうするの?」

「それは・・・えっと・・・覇気で気絶させる!!」

「効かなかったら?」

「石を投げる!」

「投げた石と弓矢はどっちの方が速い??」

「弓矢!・・・あっ!!」

「私がいるほうが良いと思うよ・・・どう?」

「むぅ・・・わかった!!マーガレット姉ちゃんも遊ぼう!!」

「良し!なら何をす・・・」

なにをするか話し始めようとした瞬間、セラが近くの木を圧し折った。

「???なにやってんだセラ?」

「私も強いぞ」

「おう、そんなの知ってるぞ??」 

「マーガレットよりも強い!」

「おう、おれと同じくらいだからな!!」

「マストと同じ・・・ふふっ」

セラはマストにそう言われると頬を赤くして笑いマストも何時ものように笑った。

「へぇ・・・言ってくれるね2人共・・・」

しかし、それと同時にマーガレットも不敵な笑みを浮かべていた。強いものが美しい九蛇海賊団としての血が騒いだのだ。マーガレットはそこまで喧嘩早くない。寧ろ穏健な方である。だがそう云われると燃えてくる物もあったのでマーガレットは持っていた弓矢に手を加えて吸盤にした。

「よし、2人共鬼ごっこをしようか。私は弓矢を使うけど強い2人なら全く捕まらないよね?」

「「勿論!!」」

こうして安全に配慮されたマーガレットによる鬼ごっこと言うなのマスト・セラ狩りが行われた。結果だけを云うなら経験の差でマーガレットの圧勝で手も足もでなかった。







2人はそれ以降マーガレットに逆らわないようになったのは完全に余談だ。







『ライトとたしぎ』(空島以前のどっか)

ガープは曾孫大好きである。息子や孫が悪党になったので今度こそ海兵にしようという企みもあった。そんななので良くやってきてはウタに怒られて出禁になる事も沢山あるがめげない、なぜなら全ては立派な海兵にする為である。それにガープもある意味で成長していた。ライトがコビーに憧れて海兵になることを決めたのを理解したガープは自分とは違うタイプの海兵を連れてやってくる事が多くなった。

「ガープ中将、私を呼んでくれてありがとうございます!」

今回白羽の矢が当たったのはたしぎだ。子供好きであり優しい海兵を地で行くたしぎを嫌ってる子は曾孫達の中にはいなかった。

「ガハハハハハ!!しっかりと鍛えてやってくれ!!」

「はい!」

そんな風にルフィ達の家にやってきて案の定ルフィは何時ものようにガープに追われたのでたしぎは子供達の遊び相手となったがマストは毎度同じように何処かへ探検しに行ってミライは怒り心頭でそれを追いかけに行ったので残ってるのはライト、ララ、ムジカ、セカイの4人だけだった。ララは本を読み、ムジカは楽器を演奏して、セカイはララの横でベッタリと一緒に読んでいた。

そんな中でライトだけサンドバッグをペチペチと殴っていた。

「ライト君は遊ばないくていいんですか?」

「うん、もっと強くなりたい!」

「そっか・・・けど身体に無理はしちゃだめですよ?」

「はーい・・・」

「どうかしました?」

返事に元気がなかったライト。たしぎは思い切って聞いてみるとどうなら全然強くなれないことに悩んでるそうだ。まだ3歳、強くなくてもしょうがない筈ではあるが姉と兄が規格外な事もあってライトは悩んでるらしい。

「そうですか、ミライちゃんとマスト君に早く追いつきたいんですね」

「うん・・・でも全然だめ・・・」

「まだ、3歳で子供なんだからしょうがないですが・・・でもそういうの嫌なんですよね?」

「うん」

「ならお姉さんと特訓する?」

「え?特訓??」

「私は剣なら教えられますけどどうですか?」

「剣?・・・やる!!」

「それじゃ、やりましょう!!」

たしぎはそう言ってライトに小さい木刀を渡して剣の基礎を教え始めた。

この日以降、ライトは素手よりも何かを持って行動することが増えた。

たしぎは剣を教えられて嬉しかったのかもっと色々と教えようとしたが忘れていた事があった。


・・・麦わらの一味の大剣豪がいた事を・・・案の定、それでまたトラブルが起こるのだがそれはまた別の機会に・・・





Report Page