帰省だよ☆土野家
泥団子術式のワイ「久々に帰れるで!!実家ァー!」
ワイは長期休暇を貰ったことによる開放感とそれにより上がったテンションのままスマホ越しに叫ぶ。
『!ちょ明斗!急に叫ばないでちょうだい!』
「母さんごめん!でも嬉しいやん?滅多に長期休暇なんて貰えないんやから!」
実家に帰れるのなんていつぶりだろうか。少なくとも一年半は経っている気がする。
『それで、いつ頃帰ってくるの?』
「うん、それが明日なんよ」
『明日!?…急いで準備しておかないとね』
「ありがとう!じゃあ明日の昼頃には着くと思うから!じゃ!」
興奮冷めやらぬままに身支度をする。お土産は何にしようかな、服は何着て行こうかな…
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フゥーウ⤴︎
さぁ久々にやって来ました地元千葉!!
この道通るのも久しぶりやなぁ〜
ここを左に曲がって…お、着いた着いた
「ただいま〜!!」
クラッカーパァン「「「「おかえり〜!」」」」
「はは、祝い事があるたびにクラッカー鳴らすの、相変わらずやな!改めて、ただいま」
ワイがただいまを言い終えたところで、姉が駆け寄ってくる。
「明斗ぉ〜久しぶりぃ〜!ウチマヂ寂しかった〜」
「いや、あき姉一週間前にもあったよね?」
「一週間長い〜もぅ明斗の家住むぅ〜」
「それは真面目にやめろ」
「お、弟が冷たい!明斗ってばマジ反抗期来ちゃったカンジ〜?」
「はいはい」
「ぴえん(泣)」
淡々とノリがうざい姉をいなしていると、
「明斗、アンタちゃんとご飯食べてる?食べてるわよね!そうよね!(自己完結)」
「心配せんでもちゃんと食べてるで」
母さんは勝手に自己完結する癖がある。それがたまにあらぬ誤解を生むこともあるから少し困っている
「おお、明斗!少し見んうちにまた大きくなりおって〜」
「父さん、ただいま」
父さん。父さんは…父さん。
「明兄…恋してる人の顔してる…好きな人でもできた…?」
「ヒデ!オマエはなんでそういうのわかるの?怖いわ!」
弟の秀樹は昔から妙にカンがいい。怖い。
「あれ…?否定しないんだ…好きな人、いるんだ…」
「あっヤベッ墓穴掘った」
「え!?ウソ!?明斗に春来たり!?そうよね!もう来てもおかしくないわよね!」
「明斗〜困ったらウチに相談しな、話聞いたげるから」
「なんや明斗、好きな人できたんか!青春しとるな!」
「それで?もう告白したの?」
「どんな子なん?気になるぅ〜!」
「ヴァーーー!!///ほっといてや!!」
「青春やな!(^^)」
「青春大好きおじさんはちょ一回黙って!!」