岩漿 紡久の過去

岩漿 紡久の過去


結構裕福な家に産まれ、家族の愛を受け順調に育つ。話す事はあまり得意ではなく、良い物を持っている事が多かったため周りから少し浮いていた。

運動は得意ではないので良く本を読み、ある日読んでいた辞書から「理想」という言葉の意味を知った。絵を描く事は好きだった、だからその手で「自分の考えた理想の存在」を描き出し、それがどういう存在なのかを隣に書いて遊んでいた。

ある日突然継承者となり、「理想の存在」は具現化した。書いてあった通り実際に動き、話しだした。決まった事しか言わなかったが、竜のような力強い体、蝶のように綺麗な翅、妖精のように気ままな性格、いつも皆の中心にいる彼のような話し方。そんなキメラが自分の言いたい事を変わりに言ってくれる。まさに理想だった。



親から「家族以外に見せてはいけない」と言われたので、家の外では具現化させなかったが、そうすると友達がいなくてとても暇だ。だから路地裏などの人気の少ない場所で具現化させ、暇を紛らわせていた。

それを一部過激派に見られ拉致、バリアンに対抗する為の怪物を量産するために絵を書く事を強いられた。そこで継承者としての力を何回も使った事で使用を把握、理解が深い程質の良いものが出来ると知られた。数多の怪物、特に強さの象徴とも言えるドラゴンに関係する知識を詰め込まれる。

愛もなければ情もない、何なら暴力を振るわれる時もあった人として扱われない日々に限界になり、全霊を尽くして「自分が考えた最悪の存在」を描き出し、それを具現化させて付近の街を壊滅させた。



確保され隔離病棟に入れられていたが、最近出れるようになりこのシェルターに来る。

この過去の経験のせいで説明がとんでもなく下手になった。自分の中の言葉を出す事が上手く出来ず、どうあがいても言葉足らずになる。家族は生きているが拐われて以降ずっと会っていない。




要約

愛情たっぷりに育った。でも周りの子達から浮いていた。

何と無くドラゴン絵を描いていたら継承者の力で絵が具現化した。

親の言う事を破ってドラゴンと遊んでいたら拐われた。

ストレスに耐えきれず怪物を産み出して街をぶっ壊した。


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