小夜丸ちゃんの受難(壁尻凌辱)

小夜丸ちゃんの受難(壁尻凌辱)

ベリーメロン(禿げメロン)


「待ちなさ~いっ!!!今日こそお縄についてもらいますからね!!」

「あーもう!しつこーいっ!」

 セキュリティフォース所属の新米隊員である小夜丸は今日も今日とて、自分の追跡対象である運び屋マスカレーナとのチェイスを繰り広げていた。

 ある時は走り行く車を飛び石のごとく跳ね渡ったり、またある時はビルとビルの間を跳び渡ったり、はたまたある時は入り組んだ路地裏を全速力で走り回ったり。

 マスカレーナの逃走技術の高さと、小夜丸のくノ一故の身体能力の高さによって産み出されるチェイスはもはやある種のショーのようである。

「行き止まりです!今度こそ追い詰めましたよっ!」

「ありゃ?」

 いつしかチェイスは路地裏の奥にまでもつれ込み、マスカレーナの前には巨大な壁が聳え立っている。子供なら通れそうな穴があるが、とても大人の女性が通れるようには思えない。行き止まりまで追い詰めてほくそ笑む小夜丸は、宿敵をやっと追い詰めたことの歓喜にうち震えていた。

 しかしながら毎度毎度詰めが甘い彼女は忘れている。百戦錬磨の運び屋マスカレーナがそう易々と捕まえることを。

「よっと」

「ええっ!?」

 追い詰められたマスカレーナの取った行動はとても簡単だった。まるで猫のような軽やかさで、路地裏の壁に空いた穴を容易く通り抜けてしまったのである。胸は小夜丸ほどではないしろかなりのサイズがあるはずなのに、どうしてそんなところを抜けてしまえるのか。

 穴の向こうでマスカレーナの声が聞こえる。

「じゃ、そゆことで~」

「ま、待ちなさいっ!」

 小夜丸の身体能力は非常に優秀だ。しかし目立ちたがりやで毎度詰めが甘く、そして肝心な時に冷静さを欠きやすい。彼女は焦るがあまりにマスカレーナが通り抜けた穴に頭を突っ込んでしまった。マスカレーナが抜けられるならくノ一の自分だって抜けられるはず!という根拠のない自信によって。

 その結果が

「う、うそ~!?」

 小夜丸の身体はガッチリと穴にはまってしまった。上半身だけはなんとか潜れたが、下半身がどうしても抜けそうにない。逆に上半身を引き抜くこともできそうにない。完全無欠に穴にはまってしまっている。

「あーあ、今度はダイエットして再チャレンジしてね、間抜けなくノ一さん♪じゃっ!」

「あっ、こら!まちなさいっ!てか太ってませんからっ!」

 穴の向こう側に立っていたマスカレーナは、何もできない小夜丸の目と鼻の先でクスクス笑うとそのまま行方を眩ませてしまう。

 またしても取り逃がしてしまった。小夜丸は穴にはまったまま項垂れる。

「うぅ……またプラ=ティナさんに怒られるぅ……」

 ここにはいない上司を思い出すと、すでに頭が痛くなって仕方がない。間違いなく今日もオカンムリだろう。

「と、とにかくここを抜けないとっ!通信機で仲間を呼べば……あれ?」

 セキュリティフォースの隊員には通信端末が支給されており、個人での解決ができない場合や指令などを受けとるための貴重な道具だ。

 情報流出の危険性もあるため、万が一落としたり失くしたりした場合はとんでもないことになってしまう。

 それがなかった。いつも突っ込んでいる胸ポケットの中になかった。

「そ、そんな……」

通信端末には発振器も内蔵されている。有事の際に救出も行いやすくするために。

 もし小夜丸がいつまでも戻らなければ向こうから救出が来たかもしれないが、それすらも望めない。なんせここは入り組みに入り組んだ迷路のような路地裏なのだから。今日に限ってサポートロボットのドックタッグを連れてこなかったことを、小夜丸は激しく後悔することになった。

「こうなったら立ち寄った誰かに助けを求めるしか……」

 できるだけポジティブに考えるしかなかった。もしかしたら意外と近くに通信端末が落ちていてそこから助けてもらえるかもしれない。とか考えないとやってられなかった。



○○○



「こ、来ない……」

 一時間は経っただろうか。現実逃避のように色々考えながら誤魔化していた小夜丸だったが、この状況ではあまりに無理がある。

(このまま誰も来なかったら……)

 路地裏の片隅で穴に上半身を突っ込んで動けなくなった女の死体が見つかるなんてこともあり得るかもしれない。

 いやそれ以前に。

(やばい……尿意が……)

 こういう時に限ってか、小夜丸の膀胱は急な尿意に襲われていた。まだしばらくは我慢できるだろうが、あまりに長く続くと乙女として最悪の事態も待っているかもしれない。

(はやく誰か来てくださいっ)

 限界を迎えてきた小夜丸。その願いが通じたのか、小夜丸の鋭敏な聴覚が近付いてくる足音を捉えた。それも複数人。忍者として鍛えられた小夜丸の聴覚は足音から三人組の男であると確信した。

「あっ、あのぉっ!すみませ~ん!私っここに嵌まっちゃって引き抜くの手伝ってもらえませんか~!」

 これを逃してしまえば本当に不味いことになる可能性が高い。小夜丸はできるだけ大声で助けを求める。やがて小夜丸の声に気付き、状況を察知してきた三人組が近付いてくる気配を感じる。

 上半身側ではなく下半身側なのがちょっと気恥ずかしいが背に腹はかえられない。

「お見苦しいところを見せてすみません。足を引っ張るか押してほしいんですけどっ」

 突き出した尻を異性に見られていることに恥ずかしさはあるが、とにかくこの状況をどうにか打破しなければならなかった。

 小夜丸は頼み込むように声をかけるが、壁に隔たれた下半身から返事は来ない。

「あ、あのぉ?」

 もしかしてドン引きされてるんでは?なんてできるだけ楽観的に捉える小夜丸だが、内心凄く嫌な予感がしていた。

 その予感を裏切ることもなく、小夜丸の尻が不躾に撫で回される。

「ひゃあっ!な、なにやってるんですか!?やめてくださいっ!」

 押すのとは明らかに違う目的を持って、形の良い千代丸の尻を撫で回す手。スパッツに包まれた尻肉が好き勝手に歪まされる。

 こういうことに免疫がない小夜丸は沸騰したように顔を赤くするが、このまま好き勝手されるほど愚かではない。こういう輩に対して小夜丸の足は早いのだ。

「いい加減にしなさいっ!」

 怒る小夜丸の足が思い切り振り回される。壁に隔たれているせいで標的が見えず当たった感触はなかったが、それでも尻を揉んでいた手は離れてくれた。

「次やったら当てますからね!私はセキュリティフォースの隊員なんですよ!」

 セキュリティフォースという名前を聞いて驚いたのか、彼等が動揺した気配を小夜丸は感じていた。セキュリティフォースの有名さはこんな奴等でも恐ろしいのだろう。

「ほら、今なら悪戯ってことにしますから、大人しく穴から抜くのを手伝ってください!」

 痴漢に頼るのも心外だが今は彼等しかいない。もう一度協力を願い出る。次に尻を触ってきたら本気で蹴ってやる!と意気込む小夜丸に対し、男たちは流石に観念したのかその足を掴み始めた。

「そうそう、そうやって引っ張って……ってちょっ!?なにを!?」

 男たちは確かに小夜丸の足を掴んだ。しかしそれを引っ張ることはなく、足を大きく開かせてその足首をロープで何かを括り付けていく。その異様な感覚に小夜丸は再び足を振り回そうとしたが、力の入りにくい体勢でそれぞれの足を大の男に押さえられては暴れようがない。

 小夜丸からはみえないが、その足首は長いパイプに括り付けられてしまっていた。足を大きく開くように括られたせいで、もはや足を自由に動かすことすらままならない。

「足が上手く動かせないっ!一体何をやったんですかっ!?」

 危機感に焦る小夜丸だがもう遅い。足という抵抗手段を失った彼女の下半身に、男たちの無遠慮な手が一気に殺到する。またたくまにヒラヒラとした彼女の着物は引きちぎられ、スパッツと下のパンツも男たちによって剥ぎ取られていく。

 そうやって小夜丸のシミ一つもない白い生尻は、埃っぽい路地裏で、男達の目の前に容易く晒されてしまった。

(う、うそっ、そんなっ、み、みられてる男の人に全部みられてるぅ!?)

「み、みないでくさだいっ!やめてっ!さわらないでっ!やだぁっ!」

 隠すものはなにもなく、肛門どころか前のワレメまで公然と晒されている。その事実に小夜丸は慇懃無礼な口調すら吹き飛んでしまった。

 しかしここまでする男たちが、この程度で止まるわけもない。生尻の感触を楽しむかのように撫で回していた手が、小夜丸の股間のワレメへ手を伸ばしていく。

「ひぃっ!」

 ガサガサとした指が、乙女のデリケートな部分を無遠慮に擦り上げる。こちらのことを気遣うつもりもない指の動きは、気持ちよさよりも苦痛を生んでいた。

 それでも防衛本能故の滲み出す愛液はその滑りを徐々に良くしてしまう。

(やだやだやだやだやだやだやだ気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!)

 気持ち良さなんて感じるわけもない。嫌悪感に泣きそうになる小夜丸。しかし男たちの行為が止まるわけもなく、今度は濡れた生暖かいものが割れ目を撫でた。

「ひゃあっ!」

 見えないがなんとなく小夜丸はそれが何かがわかる。

 舌だ。あまり濡れない小夜丸のワレメに男が舌を這わせているのだ。生暖かい舌先は先ほどのガサガサとした指に比べれば痛みはなかったが、見えないゆえの鋭敏化した小夜丸の身体を確実に刺激してしまう。

 なによりも

(だめっ、こんなことされたら、漏れちゃいますっ!?)

 我慢していた膀胱が秘部を刺激されることによって、尿意を一気につよくしていく。

 もはや一刻の猶予もなかった。

「まってっ!もうなめないでくださいっ!だめっ、もれちゃうっ!もれちゃうからあっ!」

 こんな奴等の目の前で漏らすなんて一生ものの恥だった。故に懇願してやめるように叫ぶ小夜丸。しかし彼女には一つ考えが足りない。

 こんなことをやる者達がそれを聞いたらやめるわけがない。舌がより一層強くワレメを舐め回し、尿道を強く刺激していってしまう。尿意はさらに膨れ上がり、もはや小夜丸の制御も効かない。

「だめだめだめだめだめっ!本当にやめてくださいっ!やめてっ!もれちゃうっ!本当にもれちゃ――――あっ」

 懇願するように叫び続けた小夜丸だったが、その時はとうとう来てしまった。

 ダムを決壊させ吹き出すように吹き出す小便。生暖かい水の感触が内腿を伝う感触はどうしようもない不快感を生み、それが数秒経っても終わらない。

「だめ、止まってっ!やだっ!見ないでっ!やだぁぁぁっ!!、」

 そんな願いもむなしく、小夜丸の放尿はたっぷり十数秒もかけて続いた。ホカホカと湯気の立つ黄色い水溜まりが、彼女のワレメの下の地面にできてしまう。

「こ、こんなのってないですよぉ……」

 しっかりと見られてしまった。この歳になって漏らしてしまった。様々な理由から泣き出しそうになる小夜丸。しかし更なる絶望が彼女を襲う。

 小便をたらふく吐き出してヒクヒクと痙攣する秘部に、生暖かい棒のような何かが押し当てられた。

 嫌でも小夜丸はソレが何かわかってしまう。

「ま、まさか……」

 先ほどの羞恥も忘れて顔を青くする小夜丸。押し当てられる棒のようなもの――男の薄汚れたペニスが自分の秘部に押し当てられているのだ。

 こんな形で純潔が散らされるなんて小夜丸は絶対に嫌だった。

「抜けてっ!早く抜けてっ!お願いだからやめてくださいっ!初めてなんですっ!なんでもしますから許してくださいっ!」

 もはや半狂乱になりながら、小夜丸はなんとかソレを避けようとする。しかしガッチリと嵌まった腰部分はもはや小夜丸の力で抜くことは不可能だった。

 さらに溢した言葉が男たちをさらに煽ることになったことに小夜丸は気付けない。

「やめてっ!いれないでっ!やだやだやだやだやだやだっ!!!」

 肉を押し広げながら入ってくる異物に叫び出す小夜丸。それに対して男の反応は酷く冷淡で、無慈悲にソレを一気に突きいれた。

「い゛ぎぃっっっっっ!?」

 小便と唾液と少量の愛液でしか濡れてない小夜丸の秘部は、ソレを受け入れるにはまだ早かった。一気に突き入れられた肉棒は、彼女に快楽よりも内臓を圧迫するような苦痛を与える。

 結合部から垂れる血は破瓜によるものだけでなく、無理に突き入れられたことにより彼女の膣内に小さな傷ができてしまったからだろう。

「抜いてっ!抜いてくださいっ!痛いんですっ!もうやめっ、あぐぅっ!?」

 か細い懇願を男は聞き入れない。まるで物を扱うかのように男の腰が小夜丸のことを気遣うこともなく動き始める。

 幸いだったのは無理な性行に対して、小夜丸の身体がすぐに潤滑剤となる愛液を分泌し始めたことであろう。それにより擦り上げるような痛みはマシになっていくが、それでも初めてである彼女は痛み以外を感じる暇がなかった。

「あ゛ぐっ、あ゛ぎっ、ひぐぅっ!」

 一切小夜丸のことを省みない男の突きは、まるで彼女を玩具のように扱っているかのようだった。もはや呻くことしかできない小夜丸は、されるがままを受け入れるしかない。

(なんで、なんで、こんなことに……)

 浅慮な独断専行がこんなことを招いてしまった。という事実が小夜丸を強く打ちのめす。

 思考を飛ばしている間にも、男の腰の動きは強くなっていた。それが何を意味するかを小夜丸は知っている。

「まさかっ……!?それだけはやめてくださいっ!中は、中に出すのだけは許してくださ、あぎぃっ!?」

 予兆に気が付いて喚く小夜丸を襲ったのは、尻への平手打ちだった。白い尻に真っ赤な痕ができるほど、強く打ち据えられたそれは一度では止まらない。

「ひぎっ!?あ゛がっ!まって、あ゛っ!?」

 千代丸が叫ぶ度に振るわれる手。ジンジンと熱く痛む尻はもはや真っ赤になっていた。

「うぅ、ひっく……ごめんなさい……ゆるしてください……中だけはゆるしてください……おねがいです……」

 叫んだら叩かれると認識した小夜丸はか細い声で、必死に懇願するしかできなかった。拷問には強いはずの忍者でも時と状況が彼女を追い込んでいたのだ。

 やがて先を膨らませる肉棒の動きを、それを小夜丸は抵抗もできずに受け入れるしかない。一際強く突き入れられた瞬間、小夜丸の最奥で精液が放たれた。

「だされ、た……うそ……こんなのって……こんなのって……」

 たっぷりと出された精液が膣内に満たされる。放心する小夜丸の膣内から肉棒が引き抜かれると、血混じりの精液がボトボトと溢れ出ていった。

「ぜったい、ゆるしませんからね……」

 こんなことでハジメテを奪われたという絶望は、すでに小夜丸の心を折りかけていた。それでもこれで終わると思っていた小夜丸は少しだけ心の余裕を取り戻していたのだろう。

 しかしながら彼女が望む未来はまだ来ることはない。次の男の魔の手が小夜丸の柔尻を揉みしだいたのだ。びくつく小夜丸に対し、その手は小夜丸の秘部ではなく肛門の入口を撫で上げる。誰かに触らせたこともないソコは、突然の刺激に無様にひくつくしかできない。

「ひぁっ、ど、どこさわって!?」

 ある意味前よりもデリケートゾーンであるソコが好き勝手に触られてしまっている。壁のせいで一切向こう側の状況がわからない小夜丸にとってそれは恐怖でしかない。入口付近をねちっこく触る指の感触がとにかく気持ちが悪かった。

「やめてくださいっ!そこ触るところじゃな、んひぃっっっ!?」

 小夜丸の拒絶を無視して男の指先がピッチリと閉じた肛門を抉じ開けて侵入する。当然のことながら排泄にしか使ったことのない小夜丸の肛門は、何かを入れるようにはできてないない。例えそれが指一本だったとしても、途方もない不快感が彼女を襲っていた。

「ひゃめっ、そこぐりぐりしないでくださいっ!きもちわるいっ!ですからっ!」

 肛門に差し込まれた指がほじくるように動く度に、無理やり拡張される痛みが小夜丸を苛む。

「無理っ、無理ですからっ、やめてっ!ひうっ、なんかつめたいのがっ!?」

 ほじくる指に合わせて、トロリとした液体が小夜丸の肛門付近に垂らされていく。それを巻き込むように指が前後すると、その液体が小夜丸の肛門にも侵入を始めた。

 知らない液体が肛門に入ってきていることに恐怖を隠せない小夜丸だったが、指がそれを擦り込むように蠢けば蠢くほどに小夜丸を襲っていた痛みと圧迫感を薄れさせていく。

(これってまさかローション……?まさか……)

 不快感は尽きないが、それ以外のものが薄れたことで別の恐怖を小夜丸は感じていた。それは杞憂で終わることもなく、肛門をほじくっていた指は前触れもなく引き抜かれる。

 代わりに宛がわれるのは、指よりも明らかに太く熱を持った男の肉棒だった。

「む、無理ですっ!そんなの入らないですからっ!やめてっ!ゆるしてっ!本当に壊れちゃいますからっ!」

 前の穴ならばともかく、肛門は何かを入れるようにはできていない。指だけでも小夜丸は苦しさに悶えていたのだ。ローションを擦り込まれたとはいえ、指よりも遥かに太いソレが入れられてしまえばどうなるか。

 知識としてそういうことをした者が肛門の括約筋を損傷させてしまい、一生便が垂れ流しになったという話も小夜丸は知っていた。それゆえに、これからされることへの恐怖を小夜丸は抑えきれない。

「そこはっ、入れるところじゃないんですっ!こ、壊れちゃったら大変なことになるんですっ!だから待ってっ!本当にやめ――あ゛あ゛っ!?」

 小夜丸の命乞いのような拒絶を受け入れることもなく、怒張したペニスが肛門へと挿入されていく。ローションがあるとはいえ、指でもやっとだった小夜丸の肛門は肉を押し広げる圧迫感にミチミチと嫌な音を響かせた。

「あ゛っ、あ゛ぐっ……い゛あ゛っ……」

 小夜丸の様子など気にせずに、ゆるやかに動き出す男の腰。口をパクパクとさせる小夜丸はもはや呻き声を出すことしかできない。

 幸いローションのおかげなのか彼女の括約筋が切れたりはしなかったようだが、それでも酷い圧迫感と内臓を鷲掴みにされてるかのような痛みが彼女を休ませることをしない。

「い゛あ゛っ……ごわれちゃっ……あ゛ぎっ……んあ゛っ」

 苦しみに悶える小夜丸とは裏腹に、上機嫌に腰を動かす男。徐々にだがローションが馴染み始めて、その滑りがよくなってきているのだ。

 初のアナルセックスに苦しむ小夜丸を物同然に扱いながら男は腰を動きを早めていく。

「はやい゛ぃっ……おなかえぐれっ……お゛ぐぅっ……」

 内臓を内側から圧迫しているのと、ほぼ同義の行為は小夜丸をひたすらに苦しめるだけのものだった。それが最高潮に達したとき競り上がってくるモノが、小夜丸の口内を埋め尽くす。

「お゛っ……あ゛っ……う゛ぶっ、げえ゛ぇっ……」

 耐えきれず小夜丸は胃の中に残っていたのもの一気に吐き出してきまって。ビチャビチャと地面を汚す吐瀉物は、酷い臭気を放っている。

 それでも不快感の元凶たる男のペニスは今も小夜丸の肛門を犯し、我が物顔で突き続けていた。

「お゛ごっ……う゛ぎっ……もういやぁ……」

 半ば心の折れた小夜丸はもう呻くことしかできない。そんな小夜丸に対して、射精が近いのか膨らみ始める男のペニス。それを感じても小夜丸はもはや何言わなかった。とにかくこの苦痛が終わることを望んでいたのだ。

 そして一段と強く突いて震える男の身体。同時に小夜丸の腸内は、直接精液が流し込まれていく。

「うあ゛っ、あついのが……おしりのなかに……」

 吐き出された精液は最初の男に負けず劣らずの量だった。ペニスが引き抜かれればその肛門からゼリー状の精液が、便のように溢れ落ちていく。

 苦痛はやっと収まったが、それでも肛門の異物感はまだなくならない。無理やり拡張されたことで小さく開いたままひくつく肛門は、さぞかし男たちには淫靡に見えたことだろう。三人目の男が小夜丸の下半身に飛び付くのはすぐのことだった。

「つぎのが、あたってる……また入れるんですね……もう嫌なのに……」

 もう拒絶するほどの体力すら小夜丸にはなかった。秘部に押し付けられるソレが、一気に突き入れられても彼女は受け入れることしかできない。

「ぁっ、さっきよりおおきいっ……」

 小夜丸の処女を奪った一人目よりも、三人目のペニスは明らかに大きかった。男のサイズの基準をまだ知らない小夜丸だが、それでもこれは絶対に大きいというのがわかってしまう。

 そんな小夜丸の反応を知ってか知らずか、巨根の持ち主はこれまでの二人とは違って探るように突き始めた。

「また、うごいてる……もう嫌なのに……ひぁっ♡……えっ?」

 今の甘い声は誰の声だ?それが自分のものだと自覚すると同時に痺れるような感覚が小夜丸を襲う。男の巨根がどこかを擦る度に、小夜丸の中で小さな火花が散った。

「ちが、う……きもちよく、なんてなってません……あっ♡」

 またも漏れる甘い声。突かれれば突かれるほどに小夜丸は自分の何かが壊れるような気がしてきた。

(さっきはあんなに痛かったのに、何でこんな……ちがう、ちがいます、こんなのちがいますっ……)

 一度目から時間を置いたことで緩み始めた小夜丸の秘部は、その巨根をすんなり受け入れてしまっていた。それは忍術の一貫として房中術を学んでいたが故なのか、はたまた小夜丸の身体が男を受け入れ始めたのか、当人にすらわからない。

 確実なのは徐々に小夜丸の何かが壊れそうになってきていることだった。

「あっ♡ちがっ、こんな声出すのおかしっ……んんっ♡」

 追い討ちをかけるように鳴り出す結合部からの淫靡な水音。耳を抑えてでも事実から目を反らそうとする小夜丸だったが、身体そのものに響くその音を拒むことは不可能だ。

「きもちわるいんですっ、きもちよくなんてないんですっ!こんなっ、こんなあっ、ああっ♡」

 グンと最奥を一気に突き上げられれば、否定の言葉はすぐに嬌声にまみれてしまう。熱を持ち始めた小夜丸の身体は突かれる度に震え上がり、意思とは裏腹に男のペニスを締め上げていた。

「こんなのちがうんですっ!こんなっ、やだっ、なんでっ!?あっ♡やだっ、こえがへんにぃっ!ひうっ♡」

 的確なタイミングで突かれる度に、小夜丸の身体は男のペースに飲まれていく。心と身体の剥離に混乱する小夜丸に対して、男の突きは激しさを増していく。

「やめて、くださいっ!おかしくなってるんですっ!いやなんですっ!こんなの、ぜったいおかしっ、んひぃいいいっっっ♡」

 突然の強い刺激に小夜丸の言葉が崩される。クリトリスを刺激されたのだと知覚する間もなく、見えない壁の向こう側で男が小夜丸の身体を翻弄している。見えないがゆえに鋭敏化した小夜丸に、その責めはあまりにも強すぎる刺激であった。

「やだっ♡こんなのおかしいのにっ♡からだっ、おかしいっ♡あっ♡んひぃぃぃいいいいいっっ♡」

 一段と強くクリトリスを押し潰され大きく震える小夜丸の身体。それが絶頂なのだと知る余裕も彼女にはない。

「ゆるしてっ、ゆるしてぇっ♡こんなのいやなのにぃっ♡からだがいうこときかないぃっ♡」

 見えない壁の向こうで無理やり男に犯されている。そんな最悪の状態なのに、小夜丸の身体に熱は冷めるどころか熱くなるばかり。もはや男に翻弄されるばかりになった小夜丸には、悶える以外の選択肢が与えられていなかった。

 男のペニスの先が膨らみ、腰の動きが早くなっていくが、もはや彼女がそれに気付けることもない。クリトリスが再び押し潰されて小夜丸が絶頂に達するのと同時に、小夜丸の最奥に膨大な量の精液が放たれた。

「いやぁぁあああああっっっっっっ♡」

 盛大な射精は小夜丸の膣内をまたも満たし、その思考をも真っ白に染め上げた。ペニスが引き抜かれると同時に軽く絶頂してしまう身体は、もはや小夜丸の知らないものとなっている。

「もう、ゆるしてくださぃ……」

 精神的にも限界に達していた小夜丸は、力なく項垂れて呟くが彼女の悪夢はまだ終わらない。

 一巡を済ませた男たちはまだまだ満足できていなかったのだろう。二巡目とでも言うように、未だヒクつく痙攣の止まらぬ秘部に固いモノが押し付けられる。

「あ、あぁ……」

 悪夢が終わらないことを悟った小夜丸は、現実逃避でもするかのように思考を打ち切った。

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