対策委員会3章のストーリーまとめ

対策委員会3章のストーリーまとめ


第1話:待望の新生徒!

エデン条約編にてヒフミの援護を終え、アビドスに帰って来た対策委員会。

いざ帰って見てみると、アビドスの門の前に1人の少女が倒れていた。

ひとまず放置する訳にはいかないため、対策委員会は保健室に正体不明の彼女を運ぶことに。

少し看病をしてあげると、彼女は目を覚まし、アビドスに入学したいと告げる。

入学の目的としては、自分にはもう居場所が無く、それなら助けていただいたお礼がしたいとのこと。

少女は自身の名は『牛島 ニュウ』だと名乗った。

ホシノが彼女の顔を見ていたら、彼女が一年の時に襲撃してきた少女たちのことを思い出した。少女たちは皆同じ顔をしていて、きっとそのまま成長すればニュウと瓜二つになることに気がついた。しかし少女は7歳ほどだったし、使用している武器はMGとARだった。そのため気のせいだと思いかぶりをふる

そんなこんなで行動を共にすることになった対策委員会とニュウ

早速ニュウに対策委員会の主な活動内容を伝えようとしたところで

カイザー元理事は退散したはずなのにも関わらず、ヘルメット団が再びアビドスに襲撃を

仕掛けてきた。一先ず、ヘルメット団を倒すのが先ということになり、

対策委員会が戦闘準備をしていると、ニュウが自身も戦闘に参加することを告げる。

ニュウは後方支援を担当すると言っているが、流石に不信感を抱かずにはいられない対策委員会

しかし、人手不足なのは事実なので戦闘に参加してもらうことに。

ニュウの援護もあり戦闘が普段より楽に終わったことで、少し対策委員会の信頼を得たニュウ

特にセリカやアヤネ、ノノミはそれが顕著だった。彼女特性の回復弾によって傷が癒えたのも特に起因しているのかもしれない。ただ、ホシノだけが一抹の不安を覚えていた。やはり、役割は違うものの、彼女が戦う姿があの7歳の少女に似ていたのに加え、再びやって来たヘルメット団。あまりにもタイミングが良すぎたからだ。

1人不安を覚えつつも万が一の時は皆を守ると決めたホシノに対し、シロコはどこか危うさを感じ、先生を頼ることにした。


第2話:アビドス高校の洗礼

翌日、対策委員会の活動内容をニュウに伝えた後、定例会議が行われることになり、ニュウも参加することに。

何時も通り、アヤネが進行し、セリカが騙され、ホシノとシロコが物騒な提案をし、ノノミがそれを眺めている。

そんな光景を見せられて困惑するニュウ。

この際、シロコから覆面水着団用の覆面も手渡されており、更に尚更困惑するニュウ。

そして、何時も通りアヤネがちゃぶ台返しをして会議が纏まらない。

あまりにも酷い有り様だったため、ニュウはアヤネにまともな意見を出して手助けすることに。

一先ずアビドスメンツの身体能力の高さやバイトによって培われた多種多様な働きが出来ることなどから何でも屋をしてみてはどうかと提案。そして、知名度が問題になってくるのでその辺りはシャーレ顧問を頼ってみてはどうかとも進言。シロコから呼ばれ、偶々その話が聞こえていた先生が許可を出し、かつまだまともな意見が出てきたことでテンションの上がったアヤネがホシノのそんなに上手くいくかなぁという発言を無視してその案を採用し、結果ゲヘナ学園の風紀委員から犯人拘束の依頼(主にヒナから)やトリニティ学園の個人主からの警護などの依頼が増え、ある程度の収益を得ることに成功した。

利益を上げて喜んでいたら連邦生徒会財務室のアオイに売上を全て差し押さえられてより多額の借金を残すことになった。

これにキレたホシノとシロコが連邦生徒会襲撃を計画することにしたが先生が必死に止めた

利益を差し押さえられ、対策委員会の連坊生徒会に対する感情は更に悪くなったものの、そういった所にまでお金を回せるようになったという事実は対策委員会の心の支えになった。対策委員会はホシノを除いて少しずつニュウに対して信頼を寄せ始めていた。


第3話:ニュウという少女

何でも屋としての一件でニュウという少女について知りたくなった対策委員会と先生。

珍しく仕事が何もない一日を使って、ニュウという少女について観察してみることに。

ニュウには皆で買い物に行ってくるからと言い、寝ているホシノと留守番を頼んでおいた。

各々様々な思惑はあれども、ニュウについて知りたいという気持ちは同じ。

回りくどくはあるものの、自然体の彼女を見るために教室に様々な物を置いておき、外から様子を観察することに。

実は寝ていないホシノを一瞥した後、連坊生徒会から収益が出たことで課せられた書類を先生なら半日はかかりそうな量を1時間かけずに処理し終わり、その後はホワイトボードにアビドスならどういった経済戦略が取れそうかを考え、書き込んでいる様子が続き、それを終えたかと思えば、パソコンを取り出して画面を注視し始めて動かなくなってしまった。

彼女の自然体を見るつもりが、対策委員会への献身さが見て取れた対策委員会と先生。

これ以上外から観察しても成果は無いだろうと以前買っておいた買い物袋を取り出して、買い物帰りを装いアビドス高校に戻ってきた。しかし、ある日突然やって来た彼女が何故ここまで自分たちに親身になってくれるのかという更なる疑問が湧いた。彼女なりにこの地に思い入れがあるのだろうか。何故ここまでしてくれるのか。純粋な疑問を素直に彼女自身にぶつけてみることにした。

早速部屋へと戻り、何故対策委員会にここまで献身的にしてくれるのかについて聞いた。

ニュウは対策委員会と先生全員がニュウのことを観察しているのに気付いており、そう聞かれるのが分かっていたのか、

監視なんて趣味が悪いですね、シャーレ顧問 とからかいつつ、窓に近づき外を見ながらこう言った。

「……私がそうしたいからです。理由なんてそんなものです。」

そう。彼女は答え、はぐらかした。しかし、彼女の顔は見えなかったが……このやり取りから彼女の根幹にも何か深い事情があることを感じずにはいられなかった。


第4話:醜い争い

アオイに売上を取られたとはいえバイトよりも圧倒的に効率よく稼げることに気がついた対策委員会の面々。効率的に依頼を受けるためにアプリをみんなで開発して公開することに。

しばらくするとファウストから直接会いたいという依頼が舞い込んだ。

ファウストとは誰だと対策委員会に聞いたニュウ。彼女の正体が自身の知る人物だと知るや否や、モモフレンズのグッズが大量に入ったかばんをどこからか取り出した。突然のニュウの奇行に驚く対策委員会。そこにやって来たファウストことヒフミ。ニュウの姿を見るや否や、瞬間瞬間湯沸かし器のようにブチギレてニュウに殴りかかった。それに対して、ニュウは軽く躱したあと、ヒフミを煽るように自身が買った貴重なグッズを見せつけまくる。

なんか勝手に争ってる2人を尻目に残りの補修部と対策委員会は自己紹介をすることに。一通り自己紹介が終わった時ニュウの足元に官能小説が落ちていることをめざとく発見したハナコが大興奮。

早口で捲し立てながらニュウに詰め寄る。危機迫る様子にびっくりしたヒフミは一旦落ち着いた。

他にも落ちていた続編らしき2を見てみると主人公とヒロインの名前と性格、見た目がセリカとアヤネにそっくりなことに気がついてしまった

自身の足元に落ちているそれを見て、顔が青くしたニュウ。どうしてそうなったのかを考え、ブラックマッケートでモモフレンズのグッズを買いあさっていた時に見つけて、勢いのまま買ったため、かばんに入れっぱなしにしていたのを忘れていたことを思い出す。それがヒフミが持っていないであろうペロロジラ人形などをかばんから取り出す時に飛び出てきたのだろう。そう思い至り、どうにか平静を装い私のじゃないと言おうと思ったものの、ハナコに舌戦で勝つことが出来ず、諦めたニュウは「まぁ……自分の所有物ですけどそれが!?」と開き直った。コハルはエ駄目死と普段のセリフを吐くし、アヤネとセリカはその本を見て、ニュウに対してどこか気まずくなった。ただ、何と言うか、彼女にもちゃんと趣味嗜好があったことに安心してしまう対策委員会なのであった


第5話 ごっこ遊びの終着点

ハナコからの暴露などで一旦冷静さを取り戻したニュウ。改めて対策委員会と補修授業部との交流が行われた。ノノミ、アズサ、ヒフミ、ニュウがモモフレンズの話で盛り上がったり、アヤネとセリカとコハルがハナコからニュウが落とした官能小説を読み上げられて、ニュウも巻き込んだ猥談が行われて何とも言えない気持ちになったり、ホシノとシロコがそれを眺めつつ、シロコがホシノにニュウのことをどう思うかを聞いたりとしていると、ふと外を見た時に見覚えのあるメンバーが校門の前に立って何か話し合っている姿を見かける。

"爆破しましょうか"だとか"人攫いなんて大きく出たね、アルちゃん!"だの物騒な言葉が聞こえてきたので、何かされる前に対処することに。今回は補修授業部がいることもあり、アズサがわざわざ正面から戦わずとも奇襲を仕掛けて制圧すれば良いのではと言ったことで、対策委員会5人と補修授業部3人がアビドス高校が傷つけられないように舌戦や防衛戦をしている間にアズサとニュウが奇襲をかけるという大回りな作戦を仕掛けることに。

カヨコが対策委員会以外のメンバーがいることから、途中で狙いに気が付いたものの時すでに遅し。順々にニュウの興奮薬狙撃で思考が定まらなくなり、そこをアズサが順々に制圧。結果的に被害はほぼゼロで便利屋68は制圧された。取り合えず、彼女たちが何故再びアビドスを襲いに来たのかを知るために便利屋68を捕縛することに。アズサは万が一爆弾が仕掛けられていた時のことを考え、アビドス高校の見回りに行き、それに付き合う形で補修授業部も一旦席を外すことに。眼を最初に覚ましたアルに対して対策委員会とニュウによる尋問が開始された。

便利屋68という集団が彼女たちであると知ったニュウ。父親からその存在自体は聞かされていたため、奇妙な縁だとは思いつつも、それはそれとして尋問を開始した。誰を攫おうとしたのかを聞いてみて、対象が予想通り自身だったと知り、父親がけしかけてきたのだろうと予測を立てる。父親がアビドスをこれ以上傷つけられないように、彼女たちを外部戦力として雇うのも悪くないと考えたニュウはアルに自分たちの元で働かないかと持ち掛ける。アルはそんなのアウトローっぽくないと反対するが、今の自分の立場ぐらい考えたらどうだという正論やその人攫いという行為はアルにとって、幾らお金がなかったからと言っても、彼女が目指すアウトロー像とは真逆だったため、心情的にはしたくなかったこと。何より、ニュウが彼女の目指すアウトロー像を理解し、そこから説得したことでアルの心情が彼女側に傾き、結果として優先して彼女からの依頼を受けてくれることに。なお、彼女が尋問時にニュウから札束ビンタを喰らっていたことで、自分たちに払うお金があるということが立証されていたのもきっかけの1つだった模様……。アルちゃんぇぇ……。


___この先の大まかな流れ___


第6話 敵か味方か

アルちゃんが懐柔されたところでムツキやカヨコ、ハルカも起きる。早速、ニュウがアルに対して依頼を出す。内容は彼女たちがゲヘナ出身だということは知っているので、温泉開発部とのコンタクトを取れるようにしてくれという依頼をすることに。ニュウはアビドスの広大な砂漠の中にオアシスや地下水があるのではないかと考えていた。そこから復興の糸口、少なくとも人を呼び込むことが出来ないかと考えていた。(実際はカイザーとして働いていて、アトラハシースの箱舟などの発掘作業の一環からそれらの水源があることや場所は把握済み。温泉開発部は色んな箇所で迷惑をかけている集団だということも当然把握しており、敢えて掘るだけ掘らせて暴れさせて土地の管理が難しくなったところを、カイザーからその土地を安く買いたたいて、人が来る基盤にしようとニュウの中では考えている)その考えを便利屋68に伝えたところ、各々アルちゃんとは別方面に面白い人を見つけた、温泉開発部を使うとか正気か、アル様が乗り気ならまぁ、といった反応を見せる。対して対策委員会。そんな依頼出来るようなお金があるのかと思っていると、ニュウがその資金は自分が出すと伝えて、キャッシュケースに入っていた大量の現金を皆に見せる。契約が交わされたことで今後便利屋68は実質ニュウの部下のようなものとして動くことに。

……そんな、ニュウが来てから事態が良い方向にトントン拍子で進んでいる、余りにも出来過ぎていた光景をホシノは冷めた目で見ていた。……外側からの圧力が駄目ならば内側から崩すつもりかと。

ホシノは余りにも優秀過ぎたがためにニュウへの警戒を更に強めることにした。アビドスが発展していくことは喜ばしいはずなのにも関わらず、冷めた目をしていたホシノのことが気になり、シロコが心配するも、補修授業部の面々が帰って来たことでうやむやに。


この時からホシノと他の対策委員会の間に亀裂が入り始めてしまった。


第7話 諸君、狂い過ぎだ

お目当ての土地の座標と仕事内容を伝えて温泉開発部に依頼をし、作業を開始させたニュウ。

当然のことながらその場にいるカイザー戦闘員と戦闘をしながらも、破壊の限りを尽くす温泉開発部。

勢いを増すその闘争を見ながら、ニュウは彼女たちの馬鹿さ加減が底知れずだと知り、今後も利用出来そうだなと考える。

結局、彼女たちが暴れに暴れて、セーフハウスなどを爆破されたカイザーは撤退を選んだ。そこを見逃すニュウでは無かった。

すぐにその土地の管理者とコンタクトを取って土地を安く購入。一先ずは最低限の目標は果たしたニュウ。

温泉開発部が想像以上に開発を進めてくれているため、報酬の増額も視野に入れながら経過確認を行っていた。

破壊の限りを尽くし、地下水を発掘し、開発までした彼女たちに報酬を渡し、これからはニュウが土地の持ち主だからという大義名分で追い出そうとしたところ、

温泉開発部は開発した以上自分たちの物だと有無を言わさず、こちらに攻撃を開始した。

そういう契約としてきちんと結んでいて、前金と報酬まで払ったのに契約違反をした温泉開発部にキレたニュウ。

お頭の悪い奴らに対するお仕置きとして温泉開発部と敵対することに。

最終的には悪足掻きで開発部が仕込んでいた爆弾を爆破しようとしていた所を阻止。報酬は回収し、全員縛り上げてゲヘナの風紀委員会に現行犯として送り付けた。

ただ、想像以上に計画が進んだため、ニュウは計画を前倒しにして労働人口を増やすことを考え始めた。



第8話 馬鹿と鋏は使いよう

便利屋68を懐柔した方法が黒服のような大人に似ていたこと。

札束ビンタや契約に使ったお金の出所など、ホシノが彼女を警戒するには余りにも十分な条件が揃ってしまった。

そんなことを知る由もないニュウ。これからの経営には人手が足りなくなると考え、アビドス高校の元生徒や

良い不良などを雇ってみないかと皆に進言する。


第9話 心の闇

何でも屋としての仕事は順調だったものの、ヘルメット団からの襲撃が激化する一方でどこか違和感を覚える対策委員会。

便利屋68がニュウを攫うのに失敗してから更に増えた襲撃だったため、それだけ敵はニュウという存在に何かを感じているのだろう。

そのことを先生も把握しており、アビドス高校に少しの期間常駐して様子を見ることに。

ニュウという少女が作り上げてきた何でも屋の活動を見ていて、彼女がとても子供だとは思えなくなってしまった先生。

以前の発言のこともあり、ニュウと個別面談を行うことに。

彼女について知っておかなければ取り返しがつかなくなる。そう感じたからだ。

そうして無理を言って行った個別面談で先生はニュウのある一言が気にかかる。

『シャーレ顧問、確かにあなたには助けられました。しかし、これは……私の問題ですから。それに、私はあなたの生徒になったつもりはありません。自分がやったことの責任ぐらい自分で取ります』

第10話 我が修羅場

カイザー父の戻ってこいという内容のしつこい電話にニュウが応対していると、ニュウがカイザーだということがホシノにバレてしまう。

ホシノが誰もいない教室でニュウの胸倉を掴んで睨む。

それに対してニュウは抵抗もしない。確かに自身たちは彼女のお蔭で余裕を持ってお金を稼ぐことが出来た。それ自体は突然知らない彼女が執り行ったことだったとしても許容出来なくはなかった。

しかし、そうであっても……ニュウがカイザーであった以上、どれだけニュウが自分たちに貢献していたとしても、ホシノはカイザーを許すことが出来なかった。

ホシノはニュウにアビドスから出て行くように伝え、ニュウ自身もそれを受諾した。

ニュウが人知れずアビドスから消え、対策委員会はニュウを捜そうとする。

しかし、それをホシノが呼び止める。このことで対策委員会間で亀裂が発生し、ホシノは付き添いで残ってくれたシロコと2人で寂しく業務をこなし、残りの3人はニュウがどこに行ったのかを捜すことに。

一方、ニュウは自身の所属がバレる原因にもなった父親に会いに行くことに。

第11話 積年の恨みと悪なりの愛

ニュウの消息が途絶えてから2日が経ち、対策委員会の空気は最悪だった。

何か事情を知っているであろうホシノはだんまりで、かという3人は取引先やアヤネのドローンを使った砂漠の捜索など手を尽くした。

しかし、それでも見つからない。いい加減にしてと痺れを切らしたセリカがホシノを怒鳴りつける。

しかし、それに対してホシノはどこか心あらず。何だかんだ頼れる先輩が今回は役に立たないと感じた3人と、

流石に事態が事態なために心配になってきたシロコも捜索に協力しようとしたところで、校門から自身たちを呼びつける声が聞こえる。

その声が聞こえた先にはかつての怨敵のカイザー理事が大量のヘルメット団や便利屋68などを引き連れ、自身すら武装している状態で現れた。

当然すぐに正面に飛び出し、警戒態勢を取る。

ホシノが銃を突き出し、今更何をしに来た!もうあいつは追い出したぞ!と言った。

その発言に対して、他の対策委員会は驚くものの、その後のカイザー理事の行動にももっと驚かされることになる。

カイザー理事が土下座し、こう言った。

『恥は捨てる!借金だって代わりに返済しても良い!首が欲しいならくれてやる!だから……娘を助けて欲しい!』

何やら事情があるのに加え、ニュウのことを娘だと呼んだカイザーと彼女との関係について知るために

取り合えず、話を聞いてみることに。

第12話 少女は残酷な現実を知る

カイザーからニュウの過去が語られる。その過去は想像を絶するものであり、

対策委員会は愚か、便利屋68、先生、カイザーを憎んでいたホシノすら絶句した。

特にホシノは自身がそうなっていたかもしれないという情景や、彼女を冷たく突き放してしまったこと。

彼女が皆と捜索しなかったが故に既にゲマトリアの実験体として体を蝕まれているかもしれないということ。

といった点から心の中が大荒れだった。彼女はまたしても選択を誤った。

顔面が蒼白になり、どうして自分はいつもそうなのかと自己嫌悪するホシノ。

そのホシノに先生は喝を入れる。『まだニュウは生きてる!自己嫌悪している時間はない!』

その言葉を聞いたホシノは覚悟を決め、対策委員会全員や、何でも屋での縁を総動員してニュウを救うことを決めた。

更にこの際、ホシノは自身たちを追い詰めたニュウ(幼児)が大量にいるという情報を聞き、

ユメ先輩と同じように伸ばした髪をナイフで切り、昔の短髪に戻した。彼女なりの過去との決別、折り合い。

覚悟の表れだった。この出発の際に、ユメ先輩のセリフがフルで流れる。この日、ホシノは狂犬へと戻った。

第13話 ミルベキモノ

対策委員会が各々に助けを求めて、彼女たちが集合する前に先生はカイザー理事に対して苦言を入れる。

ニュウという少女をそこまで大切に想っているのなら、何故彼女に悪事を働かせた。大人としての責任はどうしたと。

先生はニュウという少女をどのように感じ、そして……彼女が抱えていた問題について親であるカイザー自身にも話しておくことに。……最も、彼女のしてきたことの殆どが一緒に居た大人であるカイザーとゲマトリアが導いていたことばかりなため、カイザーとゲマトリアに対する愚痴が殆どだったが。

第14話 アビドス防衛戦

突然、空が闇に覆われたことで、皆の注意が逸れる。当然、何事だと落ち着きを取り戻せない連合軍。

先生が皆に落ち着いてと言っていると、先生目掛けて銃弾が飛んでくる。

暗闇の中、突然の一撃。誰も庇うことが出来なかったが、先生はアロナバリアでどうにか事なきを得る。

動揺が収まらない中、眼前で倒れていたニュウ(幼児)が復活していることに気付く連合軍。

気付いた頃には既に遅く、四方八方から出所の分からない銃弾が飛んでくる。暗闇で視界が確保出来ず、回避も出来ない。

そんな状況を圧倒的に不利だと判断したヒナ。対策委員会全員と先生を投げることで強引にニュウ(幼児)の包囲網から抜けださせた。

対策委員会にニュウを助けに行くよう伝え、大多数はこちらで処理することを伝える。

とは言えども、状況はこちらが圧倒的に不利。部隊の壊滅もニュウ(幼児)が暗闇から近接戦を仕掛けてくる他、

手榴弾や特性の弾丸で動きをけん制してくる都合上、時間の問題だった。それでも、ヒナを含め各々諦める気はハナから無かった。

対策委員会……そして、先生が戻ってくるまでは必ず耐えきってみせると。(戦闘)

詰将棋ストーリー戦闘で時間まで耐えきった所で、ヒナたちは死屍累々とも言える甚大な被害を出しつつも、どうにかニュウ(幼児)からの攻撃を凌ぎ切った。

しかし、彼女たちを更なる悪感が襲った。暗闇の中、何かに睨まれているのを感じ、そちらを向くと巨大な蛇が彼女たちを睨みつけていた。



第15話 深淵(アビス)

補修授業部や風紀委員会の面々、ニュウが雇っていた不良や元アビドス生徒。

カイザーが雇ったヘルメット団や便利屋68、サオリなど大勢力が築き上げられた。

ニュウが囚われている場所もトリニティやミレニアムの支援もあって早々に見つかり、進行を開始した。

しかし、ニュウ(幼児)はとても強かった。そして、容赦が無かった。

頭を撃ってくるのは当たり前。動けなくなった相手の口に銃口を入れて発砲など、

こちらを再起不能にすることだけを考えた戦法は皆を恐れさせた。

ただ、過去戦った経験からそんなことは知っているホシノや、純粋に強いヒナなどがニュウ(幼児)たちをなぎ倒していった。

対策委員会はホシノの戦闘スタイルが容赦のないものに変わったことに皆驚いたものの、同時に改めて自身たちの先輩の強さを自覚したのだった。

ただ、そうしている内にアビドス全土が闇に覆われ、それどころか何百万と発生したニュウ(幼児)が破壊の限りを尽くし始めた。

第16話 大人が背負うべきこと

その大量のニュウを皆に任せて、遂にゲマトリアがいるであろう実験場に到着した対策委員会。

内部に入りニュウの姿を発見するも、その姿はとても見ていられないものだった。

ただ、どうにか意識は保っていたらしく、先生や対策委員会のことは視認出来ていた。

故に自分を何故助けに来たのかと彼女は言う。

彼女は黒服から真実を伝えられた。アビドス高校が廃校の危機に陥ったのも、ホシノの先輩が亡くなったのも、全部自分のせいだったと。

自分なんか悲劇しか生み出せない愚か者だった。だから、こんな悲劇しか生み出せない奴なんか死なせてくれれば良かったという。

そう発言した彼女に対して、(プレナパテス先生がシロコテラーに伝えていた言葉全部)告げる。

第17話 終焉のカウントダウン

ニュウが"シャーレ顧問"ではなく、"先生"と呼ぶようになる。そして、黒服とゴルコンダが話に入ってくる。今表で起きている現象のこと。ニュウの神秘のこと。アビドス高校にアポピスが暴走して進行していることなどを淡々と話す2人。先生や対策委員会はニュウの人生を弄りまわした2人にガチギレし、一番キレていたホシノが黒服を殺しにかかる。黒服は殺せなかったものの、この時にニュウの神名のカケラを取り戻す。そして、ゲマトリアを逃がしてしまう一行。取り合えず、怒りは収まらないが彼らにこれ以上時間を掛ける訳には行かないため、アポピスの対処に移ることに。

第18話 責任を負う者

ゲマトリア製(ニュウ)とニュウから新たに奪った神秘、ゴルコンダのテクストが合体事故を起こしたことによって、暴走してしまった新総力戦BOSS

カイザー理事が雇ったヘルメット団、サオリ、便利屋68に風紀委員会、ヒフミや何でも屋で繋いだ個人主など経由でのトリニティなどの手を借りたことで一時的に行動出来ないようには出来たものの、また何時間か経てば再びアビドス高校に向かって進行を再開するであろうという場面。

神秘を殆ど抜き取られ死にかけていたニュウは、自身が対策委員会にしてあげられる最後の仕事として最終兵器を彼女たちに打ち込むことを決める。

第19話 終幕 笑顔亡き喜劇

ニュウ自身が撃った最終兵器によって引き起こされた核爆弾レベルの爆発を前にして、それを満足そうに、けれどもどこか残念そうに受け入れるニュウ。

遠く離れたヘリコプターからその場面を見て仰天した顔で叫ぶホシノ。

当然それだけの爆風を浴びてヘリが無事なはずもなく、先生を皆で庇いつつどうにかヘリからの脱出に成功する。

爆風が落ち着いた所で、ニュウが居た大地をシロコやアヤネのドローンで観察してもニュウの姿がどこにも見当たらず、膝をついて思わず咽び泣いてしまうホシノ。

また……守れなかった。今度こそ……守りきるって……誓ったのに……。

第20話 Rw Nw Prt M Hrw

勝手に殺さないでくださいよ。

そう言ってその件の1週間後にニュウが現れる。当然、皆最初はクローンかと疑うものの、対策委員会での思い出などを語ったことで本当にニュウが帰って来たことを喜ぶ。

ただ、記憶がかなり曖昧になっているらしく、自身が一度死んだことやヘイローのひびが前より酷くなっていることには気づいていない。

彼女が助かったのはゲマトリア製のニュウたちが自分たちを救ってくれたお礼に完全に死ぬ前に神秘を分け与えたから。

ただ、そのことを知っているのは誰もいない。ニュウ自身もその時の記憶を紛失しているため。

ニュウが帰って来てから皆がニュウに対して過保護になっていった。

特にホシノはそれが顕著に表れており、シロコはどこかそのことに不満を抱いていたことに自身も驚いていた。

第21話 過ちは繰り返されるもの

黒服から奪ったニュウの神名のカケラはミレニアムでヒマリに頼んで調査してもらうことになったことをニュウ以外の対策委員会に先生が伝え、対策委員会の戻ってきた日常を映し出した後に黒服が意味深なことを呟くシーンが挟まり、場面がミレニアムに飛び、特徴的なモブ(イヴ)が例の装置を起動させて、ニュウ(幼児)が新しく生まれてしまった所で

to be continued……


補足:対策委員会編3章後、同棲するホシノとニュウ。その結果ホシノは基本おはようからおやすみまでニュウと行動を共にすることになる。

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