寡黙なドラゴン使い

寡黙なドラゴン使い


名前:ロウ(由来:蝋梅)

性別:男

年齢:十代後半

性格:無口無表情の無愛想男

受け答えは常に淡々としており、良くも悪くも他人の区別が無い

思った事ははっきり言う上に、肝心の言葉が足りず相手のフォローをしないという致命的な短所を持っている

しかもそれによって他人から嫌われても全く気にしていないという、恐ろしくマイペース

特徴:イッシュ地方出身のドラゴン使い

厳格な両親、そしてドラゴンの里の徹底した教えの元に育ち、そこから特に反抗期もなく育った純粋なエリートトレーナー

里で天才と呼ばれ特別扱いされ、末はチャンピオンと目されている

幼少、一時期はシャガの元に預けられ、弟子として修行を積んだ経歴がある(これによりアイリスやカキツバタのことも一応知っている

このまま行けばチャンピオンか、フロンティアブレーンや四天王などの地位を与えられるのではと、里からも多大な期待される実力者

本人は「得られるものは取りに行く」「強ければ勝つ」主義で、向上心はあるが功名心は無い

勝つことも負けることも「そうなったのだから仕方ない」と考える


負けて悔しがる相手にアドバイスする程度の善良さはあるものの「そのポケモンが悪い」「お前にまともな思考は無いのか」とだけ言い放つので、相手に悪い印象を持たれやすい

そこを突っ込まれても「お前の認識が足りない」とか言い、他人から嫌われても全く気にしない

「偉そう」「ドラゴン使いのエリートだからって」「他人を見下してる」と言われがち

里からの期待も全く気にしておらず、「いずれチャンピオンになる」「将来は里の長になれ」などと言われても「言われたのでやる」程度の感覚

しかし自分がどの程度の域まで行けるのか限界には興味がある

こんな性格なため友達はごくごく少数で、よっぽど性格が良い人か、よっぽどの変人に限られている

里の同世代にも嫌われており、特に里に友達は居ない


しかし構われたり懐かれたりすることを嫌っているわけではないので、うざい絡み方をしても特に嫌われたりはしない

ナルシストではなく、自分にも他人にも同じぐらい厳しい(妹は例外

性格や言動に問題はあるものの、それ以外に関しては犯罪や不正を嫌う人物ではある

ただ、基本的に他人(妹以外)に無関心なだけ


ちなみにシャガの元で弟子をする以前はもっと冷酷で、たとえば目の前で人が大ケガをしても自分の邪魔にならないなら平気で放置する程度には酷かった

むしろ今は善良になった方、「この性格はいかんな」と矯正したシャガはすごい


ポケモンの世話をするのがまあまあ好き

ポケモン以外なら激辛料理が大好き、カレーにスパイスをぶちこむ

また結構な大食いで、大食いの記録と「一切表情変えず汗も流さず超激辛を完食したイケメン」伝説を各地に持っている


年の離れた実妹のサンカをとんでもなく可愛がっている超シスコン

妹には過保護で甘く優しいお兄ちゃんと化すので、知り合いからは「実はあのメカクレを反転させると別人格になる」「実は双子の弟が居る」と噂されているが、間違いなく本人

妹のためなら文字通りなんでもするが、妹に嫌われたり怒られたりすると、この世の終わりとばかりの顔で膝から崩れ落ちる


無理に中断させると後から「先程の続きだが」と再開するので、始まったら覚悟をしなければならない

なお妹をバカにされると怒るのを通り越し、相手を溜め息と共に冷酷に一瞥してから存在を無視する


誰彼構わず妹の話がしたいわけではなく、彼の好感度の分かりやすい目安としては

レベル1(眼中に無い有象無象

妹の話を振られても無視する

レベル2(有象無象より少しマシ

妹の話を振ると少しだけ答えてくれる

レベル3(関心がある

町中での挨拶に相づちで答える、名前を尋ねる、妹への家族愛を長文で語り続ける

レベル4(少しは懐いた

聞かれなくても妹の話を自分から長文でする、妹を紹介してくれる、話に相槌を打つ

レベル5(友達なのか…?

食事に誘ったら来てくれるようになるかもしれない(甘いのは拒否)、自分の話もするようになる


ただし根本的に大抵の知人がレベル2であり、1になるのはよほどのカスか初対面の印象が悪い相手

尚、「実はこんなのでも他人に好意を持ってるツンデレさんなのか!?」ではなく、ただ妹の話がしたいだけである

反対に4以上になるのは極めて難しい


彼の思考では妹>>>>>>妹の手持ちポケモン含めた妹関係>>妹を誉める人>妹の友人>妹を産んだ親>その 他大勢

自分のこともどうでもいいので、妹のためならどう言われようと構わない


好きなもの→一に妹、二に妹、三にポケモン、四に激辛、そして妹、妹の話をすること

嫌いなもの→妹を侮辱するもの、妹に危害を加えるもの、甘味、軟弱者、弱虫、他人に振り回されること、妹についての行動を妨害されること


極めて冷酷な幼少期はまだ赤ん坊なサンカのことを「一人で何も出来ない脆弱な喧しい生物」「あれが自分と同じ血を引く生き物だとは思えない」「あれもいずれ自分と同じになるのか」と吐き捨てていた

しかしある日とても五月蝿く泣いていたので仕方なく寄ってみれば、指を握られて笑顔

これにより「この子は自分と違う」とあっけなく陥落、過保護なシスコンと化する

他人はどうでもいい人間が、妹以外はどうでもいい人間に進化した

里の同世代から嫌われているが、妹関連では普通の人間のように振る舞うので、シスコン化している様子だけ「よく見たらかわいい」と高評価


ただ妹好きのシスコンであることを利用されかけており

「ロウを言いなりにするために妹を里長の息子の嫁にする」「妹を里に閉じ込めておけばロウは里に逆らわない」

などと思われている

これには内心キレかけており、自分はどうなろうと構わないが妹の自由が奪われるのは許せない

なので妹のためなら故郷が滅びても構わない


「ロウだ」

「くだらない」

「呆れ果てた愚鈍さだな」

「その知能では生きることに苦労するだろう」

「この店で一番辛いカレーを頼む」

「サンカ、目を擦るな、傷がついたらどうする。目薬をさせ…いいや俺がやる、お兄ちゃんに任せろ。一人でやるだと?そう恥ずかしがるなお兄ちゃんがやる、大丈夫だ。…うん、さしたぞ。よし目を閉じろ。目薬を怖がらないサンカはとても偉いな、後で飴を買ってやろう。遠慮するな、俺の所持金はサンカのためにある」

「サンカ…今ごろ虫歯になっていないか…?」

「カレーをあと三杯注文する、それとスパイスを山のように盛ってくれ」

「サンカは甘いのが好きなのか、そうかそうか、俺もサンカの好きなものが好きだ。俺も食べよう」

「あれはサンカがまだ五歳だった五月九日のこと…そうサンカは髪を肩で切り揃えて非常に愛らしい…いいや今も愛らしい、極めて愛らしいのだが当時と今の愛らしさは異なっておりサンカの愛らしさは常にポケモンのように進化し続けている。サンカの進化の前ではメタモンも幻に聞くミュウも跪くしかあるまい。ともかくあの頃のサンカは既に一流の画家なぞ足元にも及ばない独創的かつ美しい絵を描いては俺にくれたものでな…『お兄ちゃんにあげる』と鈴より美しく心踊る声音で渡された色取り取りの豊かな感性で作られた絵画は半分ほど家に厳重に保管してあり半分は俺が使っている部屋に保管して常に一枚は持ち歩いている。見せてやってもいいが絶対にやらんぞ俺のものだ。そうこの絵だ素晴らしいだろう、なんと色鮮やか、いくら式を置いてしてもこの極致にはならぬだろう曲線、一切の躊躇いも無い直線、この突如現れる歪みは芸術を遥かに越えているだろう。この絵のモデルはなんと俺だ、『お兄ちゃんそっくりに描けたでしょ』と言うサンカはつい抱き締めたくなるほどの愛らしさだった。サンカから見た俺はこんなにも瑞々しく緑色の肌をしているらしい、俺には彼女の感性を模倣することは生涯出来ないだろう。うん、仮に現実と違った部分があるとしてもそれは誤っているのは現実の方だ。サンカが俺の骨が折れているというのなら俺は骨を折ってやる間違っているのは俺の骨だ。先に断っておくが幾ら積まれてもマスターボールや伝説のポケモンを渡されても絶対にやらん、この絵をもらったのはサンカが六歳になった一月二十三日の朝のことだった、少し伸びた髪を黒い紐で結ったサンカの愛らしさは言葉に出来ないほどのものだ。あれは冬の積もった日、火鉢の近くに居たサンカが……なに本題はまだかだと?ふざけるな常に本題だ、しかし今は五月九日の話をするべきだな、そうサンカが髪を肩で切り揃えていた非常に愛らしい…なに?そこはもう聞いた?ふざけるな、サンカの愛らしさは常に更新されている愛らしさの世界記録だ俺が一度語った程度では語り尽くすことは出来ずしかも輝かしい思い出を噛み締めれば噛み締めるほど新たなサンカの魅力と素晴らしさを発見してしまう、それはまさにスルメのごとしだ、だからといってモノズのようにサンカに噛み付くなよその前に俺がサザンドラにお前という存在を噛み砕かせる、なので万が一にでも行う際には遺言と覚悟の準備だけは済ませておくことを勧める、それでサンカは俺に(略)」

「……なんだその飴は、俺は甘味など嫌いだ」

「お前の話は無駄に長い、聞く価値を感じない」

「俺はいい。だがサンカの成長への障害となり、サンカの自由を奪うのなら里など要らん」

「用事は終わったな、では先ほどの話の続きだ。五月九日のことなのだが(略)」



ドラゴンの里の伝統としてドラゴンを幼少から育てており、父や祖父と同じでサザンドラ(モノズ)を育てはじめた

残りは成長するにつれて増えていき、最後に増えたのはリザードン

基本的にタマゴから育てる派

手持ちのエルフーンは妹のドレディアと対になっており、一緒に捕まえて一緒に育てて、一緒に太陽の石を探して進化させた思い出深いポケモン

ロウの忠実な部下?(友達ではない…)をしっかりとしている忠義者達


このメンバーで明るいのはエルフーンだけで、とんでもないイタズラ野郎(♂)だが、何をされても意外と許している

むしろ妹の代わりに若干甘やかされて増長したワガママ小僧と化しつつある

妹への愛だけが分かりやすく深く、かつ淡白で冷酷なため極めて分かりにくいが、面倒見の良い人物ではある

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