『寝顔』

『寝顔』


「ウタ、遊びに来たぞ!!」

「いらっしゃいルフィ!」

ルフィ達は赤髪海賊団の縄張りの島に遊びに来た。他の面々は島にある街に出掛けに言って赤髪海賊団も面々も暴れるお邪魔虫のシャンクスを連れて行ってルフィとウタは近くの海岸で水着を来て遊んでいた。

「ルフィ、えい!」

「やったなウタ!」

海水を掛け合ったり・・・

「見ろウタ、砂ロボット!」

「見てみてお城!」

砂で好きな物を作ったり・・・

「見ろウタ!カニだ!!」

「凄い!・・・貝は?」

潮干狩りに昔みたいに勝負をしたりなど楽しんでいた。

「ウタ、昔みたいに押し相撲やろうぜ」

「うん!」

ルフィとウタは昔やってたみたいに手押し相撲をやろうと準備して立った。

「行くよ!」

「負けねぇぞ!!」

2人はそのまま相手の手を押して一歩動かそうと押していた。

「この!」

「負けるか!」

仲良く楽しんでる2人・・・そんな2人を見守ってる者達がいた。

「ルフィ、やっぱりウタはお前にしかたくせねぇ」

「このバ頭、ルフィがアレだからウタとの関係を認めるわけじゃねぇだろうな?」

「どうする?」

「沈めようぜ」

赤髪海賊団の父親達だった。殆どが子供のような無邪気さで付き合ってるルフィとウタとの関係をもどかしさすら感じてる中でシャンクスは間違ってもキスにすら発展しなさそうな感じに喜んでいた。後ろで色々と視線を送る仲間の視線にシャンクスは気づいてなかった。

そしていっぱい遊び続けたルフィとウタはゆっくりしようとお互いに砂地で横になるとルフィはウタに腕を伸ばした。

「ウタ・・・ん!」

「ありがとう」

ウタは何をやりたいのか分かると腕を枕にした。

「ルフィの腕やわらか~い」

「ゴムだからな、ししし!」

2人はそう笑い合ってると互いに段々とウトウトし始めて眠った。

「あいつら寝たぞ」

「しょうがねぇな」

赤髪海賊団の面々はルフィとウタが眠ったのを知って近くまで来て寝顔を見た。2人の寝顔は穏やかで笑っていた。

「どうする?このままじゃ風邪を引くかもしれねぇぞ」

「ここで起こしたりしたらルフィの腕枕を台無しにするな・・・お頭」

「え〜」

シャンクスは苦い顔をしながら返事をした。だが有無は言わせねぇぞと云わんばかりに無言の圧力を掛けてくる皆にシャンクスはしぶじぶと着ていたコートを2人にかけた。

「チクショー・・・自棄酒だ」

「付き合うぜ」

「よし、お頭の慰めパーティーだ」

「楽しもうぜ」

赤髪海賊団の面々は少し泣きそうになってるシャンクスを連れて離れた。

少しするとウタは起きた。かけられたコートからシャンクスがやってくれたと分かるとウタは隣で寝てるルフィに近づいた。ちょんちょんとルフィの鼻先に触るとルフィが少し反応してそれにビクッとなりつつもぐっすりとルフィは寝ていた。

「ルフィ・・・ぎゅ〜〜」

ウタはルフィが起きないと分かると抱き締めた。

「あったか~い・・・お日様みたい」

ウタはルフィの体の温もりを感じながらまた眠った。

次に起きたのはルフィだ。ウタが抱き着いたまま暫くしてルフィが目を覚ましたのだ。

「ウタ・・・んっ」

ルフィはウタを抱きしめ返した。

「やっぱりウタはポカポカするな・・・もうちょっとねみぃ」

ルフィもウタの温もりを感じてると再び眠りについた。

2人の寝顔は終始穏やかで幸せそうだった。


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