寄生うる×ぺーr18

寄生うる×ぺーr18


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事の始まりは、姉:うるティに「相談がある」と、弟:ページワンが部屋に呼ばれた事だった。

少し前からうるティは戦闘時に不調を見せ始めるようになった。

ほぼ無傷の瞬殺劇を演じてみせた時でさえ、フラつきに目眩、荒い呼吸。

体の火照りに立ちくらみ。

そう間を置かずに日常でさえ症状が出始めた。


姉に振り回されてきたページワンとしては、若干の心配をしつつも『女性の体調は割と不安定』である事から、

余計な事を言ってキレられる可能性を恐れて触れずにいた。

夜毎に姉の部屋から響く、物音と声にモヤモヤを感じてはいたが。


しかし心配である事は変わらないし、大切な姉である事も事実。

よって戦闘だけでなく、日常時も含めて多少のフォローをし続けていた。

そんな日が続いていたある日、急に部屋へ呼ばれたのだ。


部屋に入るなり掴みかかられ、姉の顔をマスクが触れ合うほどの近くで見てしまう。

「なっ、何だよ姉貴!? 相談あるって言ってから来てやったのに――――その目、どうし、た?」


嫌という程に知っている姉の目。

宝石のように美しく愛らしいピンク色の瞳。


それが、緑と白のグラデーションのように変色し。

同心円状の、渦巻きにも似た模様が出現している。

呆気に取られたページワンは、虚を突かれて押し倒され、わけもわからぬ内に下半身の衣服を剥ぎ取られて押し倒された。


「姉貴……おい、やめろ……ぐ、なあ姉貴ッ!!」

「ごめん、ぺーたん……ひっ、ああ、これっ、止めっ、られなくて……!」


ページワンの上に跨るうるティは、啜り泣きの合間に喘ぎながら、途切れ途切れに謝罪を繰り返す。

下半身を裸にされたページワンの上で、彼の両腕を自身の手で拘束しながら、うるてぃは腰を前後に振り続ける。

「姉貴っ、ほんとに……洒落になってねェから……!!」

ページワンの抗議も虚しく、異様なほどに濡れた姉の秘唇に擦り上げられ続けて、彼の男性器が硬く持ち上がってしまう。

恐竜化して暴れれば振りほどけるかもしれないが、そうすると姉を傷つけてしまう恐れから、ページワンは全力での抵抗ができない。


「ぺーたん、あちきの事、殺してもいいからっ、止めてよぉ……!」

「……くそっ、ふざけんな……なんで、なんなんだよッ!?」


困惑と苛立ちにページワンが怒鳴る。

なぜ怒鳴り声を聞いて誰も駆けつけないのか。

理由はうるティが権限を行使して周囲の人払いを済ませていた為。

次いで、なぜ姉は『恐竜化』していない姿の腕力で、自身を押し倒して組み伏せ、履いていた者を剥ぎ取り、拘束し続けられているのか。

その理由は、うるティに潜り込み育った寄生虫が脳へ干渉し、筋力のリミッターを飛ばしているから。


もちろんページワンの疑問に解答が降りてくる事は無い。

代わりにやってきたのは。

「あ、ァ。 入っちゃう……ごめんなさい……ぺーたん、ごめ、ン、あ、アアアアァァ……ッ♡」

粘り気のある水温と、姉の中に入っていく熱さと感触の知覚情報だった。


「ふざ、けんな」

ページワンの顔が歪む。


姉のこんな要素は知りたくなかった。

どんな快感の喘ぎ声を挙げるのか。

どれほど濡れるのか。

自身の性器から伝わってくる、姉のそれはどんな形をしていて、どれほど熱いのか。

その中が、どんなに気持ちいいのかなんて。


「くっ、ふぅ、アッ……あんっ、許して、殺してっ、ぺーたん……っ!」

うるティが腰を振る度に、尋常ではない快感がページワンの脳を蹂躙する。

くちゅ、ちゃぷっ、と入り口を鳴らしながら、ページワンの腹まで飛び散る愛液。

その量と顔まで漂ってくるほど強まったメスの匂いで、姉の秘所がどれほど喜んでいるのかまで、彼は知ってしまう。

「ごめ、ごめん……嫌っ、嫌なのに……気持ちいいの、やだぁっ!」

涙を零し続け、しゃくり上げて、謝罪を口にし続けるうるティは被害者のようでさえある。

ある意味で正解。

脳に干渉した寄生虫が行っているのは、単に性欲や快感を増幅させるだけではない。

うるティの場合だと、

『最愛の家族で、地獄を乗り越えてきた戦友でもある弟』

に向ける家族愛や信頼といった諸々の感情すら『性欲を帯びたそれ』に歪曲されていた。


押し倒す所から現在に至るまでの、命を絶つレベルで湧き出る罪悪感・絶望感・背徳感・自己嫌悪まで――

それらを強く感じるほどに比例して性欲と快感が高まっていく。

生殖という寄生虫の都合に、彼女の人間性と尊厳が滅茶苦茶に犯されていた。


ページワンを押さえつけて、愛液を飛び散らせながら、そうしなければ殺されるかのように、うるティは快感を貪り続ける。

弟の性器と、膣内の触手を併用し、中の何処を擦って圧迫すればより心地よいのかを学習しながら。

その最中にも『殺して』と――それでこの狼藉を許してくれと弟への謝罪を口にして。


更にうるティにとって不幸だったのが、極めてシビアな境遇を生き残りながらも、

若くして四皇の幹部にまで登る程に強靭な精神の持ち主だった事だろう。

完全に理性と良心が飛ばず、僅かに残ってしまった結果、猛烈な快感に比例して罪悪感を生み出し――


「ごめんなさい……あちきのこと、殺してっ、いいからっ! ひっ、いや、アッァァァァ♡」


それらを原材料として性欲と快感が高まっていくという、地獄を作り出していた。


「姉貴、もう……ヤバい、って……出ちまうッ」

鍛えられて良く締まる中と、襞(ひだ)。

更に、ページワンからは見えないが、姉の中で男性器に絡みついて擦り上げる触手。

粘膜と愛液を通して送り込まれる快楽の成分。

彼自身は腰を動かしていなくとも、一般人との性行為ではありえない快感で。

さほどの時間も経たず射精寸前へと追い込まれるのは必然だった。


「姉貴、出っ、クソッ…………!!」

「や、ああああああぁぁぁぁっ!!」


押さえつけられたまま、ページワンは射精してしまう。

姉の中は、愛液と精液を溢れさせつつ蠢きながら痙攣し、同時に絶頂した事を伝えてきた。


弓なりに体を反らせ、激しく痙攣していたうるティは――フッと脱力して、ページワンに倒れ込む。

危うく『ウル頭銃』を叩き込まれそうになったページワンはそれを抱きとめ――自身を抑えていた姉の手が、離れた事に気付いた。

そのままの姿勢で数分。

ページワンの上に倒れ込んだまま、うるティは呟く。

「……酷いこと、しちゃった」

ページワンは無言のまま、聞き続ける。


普段のノリなら、

『そうだ、何してくれてんだよ、お前!!』

『お・ま・え~~!?』

という流れだが、最早、そんな調子が許される程度の出来事では無かった。


「……ね、え。 ぺーたん……!!」

ページワンの胸板に顔を付けたまま、うるてぃは泣きながら話し続ける。

「あちき、おかしくなっちゃったんだ。

大事なぺーたんに、こんな事まで、しちゃうし。 ごめんじゃ、すまないよ。 だから――ッ!?」


うるティの言葉を断ち切ったのは、体を貫く衝撃だった。

萎えてほぼ抜けかけていた男性器が、いつの間にか取り戻した硬さで、奥の奥まで突きこまれたのだ。

「殺してくれ、命で償う――とか言おうとしたろ。 許さねェよ」

困惑して何も言えないうるティを、ページワンは強く抱きしめて。


「どんな地獄も一緒にやってきたろ? 操られてるのか、何かに感染してるのかわからねェけど……俺も一緒に落ちてやる。

――――あと、とりあえずやり返す。 その後で医療班に行こうな」

「え、ちょ……ぺーた、待っ、ああああぁぁぁ♡」




強く理不尽な姉に耐え続けた弟もまた、強かった。

二回戦スタートである。

終わり。


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