家族旅行の記録
一家で温泉
星野家は伊豆の山中にある温泉旅館にクルマで足を運んでいた
アクア「この旅館は…」
彼はその旅館の名を見て気が付いた
アクア「ココはかつていにしえの小説家「川端康成」がよく滞在した旅館じゃないか」
前世の頃から読書好きで良く小説を読んでいた彼からしたら興奮する代物であった
ヒカル「アクア?」
「どうして君が「川端康成」の名を知ってるのかい?」
アクア「ネット… で…」
当然、嘘である
そもそも前世で医者の道に進んだのも読んだ小説の影響だった
アイ「アクアって読書が好きだよね」
「それも小説や難しい本ばかり…」
ヒカル「アクアは賢いからね」
ルビー「お兄ちゃんがB小町の事以外で興奮する所を見るの、初めて…」
入館
ヒカル「本日予約した星野です」
館主「星野さんですね」
手続きが済んだ後、アクアは早速川端氏が逗留したお部屋に足を運んだ
アクア「先生はこの部屋で「伊豆の踊り子」の原型となる「湯ヶ島の思い出」を筆記していたんだね」
ヒカル「どうやら当時の状態をほぼそのまま保存しているようだ」
ルビー「あはは…」
当然、ルビーが付いていけなかったのは言うまでもない
アクア「彼はこの旅館で出会った踊り子の少女と恋に落ちるんだ」
アイ「私達もララライでヒカルに出会って恋に落ちたのよね」
ヒカル「ボクが14くらいの頃かな。なんだか懐かしいな」
ルビー「恋かぁ~」
夕飯
そこには伊豆の食材をふんだんに使った料理が並べられていた
アイ「ボタン鍋?」
ヒカル「要は猪肉を使った鍋だよ」
ルビー「いのししって食べられるの?」
アクア「ビタミンが豊富だよ」
「でも処理が大変なんだ」
ヒカル「家畜として飼われてる豚さんも元を辿れば猪さんだよ」
アイ「ふ~ん」
ルビー「早速食べてみようよ」
ヒカル「その前に…」
「みんなで手を合わせて」
一家「頂きます」
…
アクア「臭みがほとんどない」
「処理が適切に行われてる証左だね」
ルビー「豚肉とは違うみたい…」
アイ「美味しい~」
ヒカル「このあたりは猪さんも出没するからね」
一家は伊豆の食材をふんだんに使った料理に舌鼓を打った
そして食後は時間を置いてから…
一家で貸し切り露天風呂
アイ「川から丸見えなのね」
ヒカル「今は夜だけどね」
アクアは恥ずかしがってる
一方のルビーは大興奮
ヒカル「泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉っと」
「所謂"美人の湯"とされている泉質だね」
ルビー「ママがどんどん美人さんになるやつじゃん」(*´Д`)ハァハァ
そして…
アイ「良い湯ねぇ~」
ヒカル「身体に沁みるよ」
アクア「……」(恥ずかしがってる)
ルビー「(*´Д`)ハァハァ」
一家は湯を嗜んだ後で翌日は何処に行くかを話し合い、そして一家で眠りに付いた