婦長の過去捏造
※Not小説
北の海にあるかつての加盟国「クリミア」。
その国は、世界政府と某41歳の暗躍のせいで終わらない戦争が続いてる。
まだ戦争が起きる前、裕福な家庭で生まれたフローレンスはレベルの高い教育を受けて育つ。
だが世情は少しずつ不穏になり、フローレンスが学生を卒業するころに戦争が勃発した。
フローレンスが住む街にも戦禍が近づき、両親は今のうちに国を捨てて逃げようと言う。
大切な人達を、国の人々を置いて逃げたくなくて独り泣き崩れるまだ普通の少女であったフローレンス。
しかし、その日フローレンスは夢を見る。
解放のドラムを鳴らす神の夢を。
フローレンスは両親の反対を押しきり、前線で傷ついた負傷兵の看護をはじめた。
1人でも多くの人を救うため、1人でも多くの命を繋ぐため。
やがて兵を救う少女の姿に、人々は「天使」を見た。
だが戦争は終わらず、どんどん拡大していく。
戦争の裏には「その方が都合が良い」という沢山の思惑が絡み付いていた。
他国の利権を奪いたい政府、国力を削ぎ喰らいたい周辺国、戦争で儲ける武器商人、戦争に紛れて商品を仕入れる奴隷商人、世界を滅茶苦茶にしたいとあるピンクの海賊。
国同士の戦争をネタにした賭け事を楽しむ天竜人。
戦争は何年も続き、フローレンスは少女から美しい大人の女性に成長していた。
ある日、負傷兵がひしめくその野戦病院にそれは現れた。
噂の「天使」を手に入れようと乗り込んできた天竜人。
そいつは「汚いえ」と言い、護衛たちは横たわる人々を、フローレンスに賛同して手を貸してくれていた同志たちを射殺した。
奴隷として囚われそうになったフローレンスを、「天使」に救われた人々が身を呈して逃がす。
皆を置いて逃げたくないと叫ぶフローレンスを無理やり船に押し込めたのは、仲違いしたはずの両親だった。
そして「クリミア」は天竜人の怒りを買い、献上金額を増やされ、払いきれなくなり非加盟国に落ちた。
もうまともな国のていを成していないその国は、それでも終わらない戦争が続いてる。
【「クリミアの天使」ナイチンゲール・フローレンス】
「貴女は生きて」と無理やり逃がされたフローレンスは、天竜人の奴隷要請を断った罪で指名手配された。
逃亡と看護の旅の果て、フローレンスはドラム王国へ流れ着く。
そこで麦わら帽子の少年と出会うのは、また別のお話──。
(多分ドラムまでの間にも色々ある)
(その色々の中でバーサーカーなFGO婦長になった)
(海軍海賊加盟国非加盟国問わず、それなりにやらかしている)
(その過程で二つ名が「クリミアの天使」→「鋼鉄の天使」になった)