姿写しの鏡の罠

姿写しの鏡の罠

黒庭勇者さん

「これは……」


 あるダンジョンの奥底。長い鏡が置かれていた。私が気になって調べる前に、水遣いが先に鏡に触れていた。


「魔力反応はなさそうですが……」


 そっと指を触れた瞬間、鏡に水遣いの姿が固定された。水遣い自身は何事もないけれど、少し不気味な現象だ。


「離れた方がいいのかも……」


 不安になって、鏡をチラリと見つめた瞬間だった。


 ピカッ!


 鋭い閃光が私を包み込んだ。

 急いで両手で防御の姿勢をとる。だけれども、光を遮ることはできない。


「勇者様、大丈夫ですか!」

「だ、大丈夫。身体に別状は……あれ?」


 なにかがおかしい。

 声が、普段の私の声じゃない。私が発しているはずなのに、水遣いの声がする。


「べ、別状はない……はず、だけど」


 なんだか身体が不思議な感覚だ。胸元が重い。普段の私はぺたんこなのに、ふたつ、膨らみがあるのを実感できる。ふとももも、みっちりしてる感覚……

 ふと、鏡を見つめる。そこには、不安そうにしている水遣いと困惑している水遣いがふたり存在していた。


「わ、私、水遣いになってる!?」

「ほ、本当です、私が目の前にいます!」

「つ、つまり水遣いになっちゃったってこと!?」

「剣も、装備も、変わってしまってますね……」

「ど、どうしよう」

「……ちょっと待ってください」


 水遣いが私の目の前で一生懸命調べものをする。トラップ事典というものだ。


「ありました! これは、姿写しの鏡です!」

「姿写しの鏡……?」

「はい、最初に写った方の姿を記憶して、別の方の姿を変貌させる鏡ですっ」

「治しかたは?」

「なにもせず、その、え、えっちなこととかで身体と精神を変に馴染ませなければ30分くらいで治るそうです」

「そ、それなら大丈夫そうかな」

「道具も元の姿に戻ったときに元通りになるみたいですので、心配はいらないそうです。とりあえず、安全なところに向かいましょう」

「うんっ」


 慣れない身体を動かしながら、水遣いと一緒に歩いていく。

 それにしても、水遣いの身体は大人びている。少し歩いているだけでおっぱいがぷるんと動く。呼吸をすると大きくなったりして、太ももも大きくてふわふわ……


 だ、だめ。抑えないと。

 警戒しながら先に進んでいるときだった。


 カチッ。プシューッ……!


 なにか、トラップを踏んでしまったみたいだ。桃色のガスが私を包み込んだ。


「ゆ、勇者様っ」

「だ、大丈夫、状態異常には、あぁ……♥️」


 キュン。

 身体が、疼く。

 おっぱいの尖端が、ぴんと張っている。

 これは、だめな、やつ。


「だいじょうぶ、わたしはへいきだから……っ♥️」


 ふとももがすりすり。

 むにむにって、水遣いの身体の柔らかいふとももがむにむにして、あたまがとろとろになっていく。

 今の私は水遣い。好きな風に、水遣いの身体をいじいじできる……♥️


「ゆ、勇者様?」

「わたし、わたしは、あ、あぁっ、ふぁ、ここ、いいっ♥️」


 ふわふわで、もちもちなおっぱいを鷲掴み。今の私は水遣いだから、勇者様のお手でおっぱい鷲掴みっ……♥️


「にゃ、あっ、ゆ、ゆうしゃさま、はげしい、です♥️」


 水遣いのえっちな声で、おなにー、する。すごく、きもちいい、きもちいいっ……♥️

 したも、びしょびしょになってきたから、指を、指をくちゅってする…っ♥️


「ゆ、ゆうしゃさま、ゆうしゃさまぁ♥️ も、もっと、みずつかいのこと、いじめて、くださいっ♥️♥️♥️」


 いっぱい、いっぱいくちゅくちゅして、みずつかいをかんじて、とろけて、もう、おかしくなる……!

 顔を赤くしたみずつかいがいる。

 みられてる、えっちなせいへき、みられちゃってる、あっ、あぁ……♥️


「いくの! ゆーしゃ、みずつかいのからだで、えっちで、とろとろで、いく、の、あっ、あ、ひゃ、あっ、ふぁ、ああああぁああぁ♥️♥️♥️♥️♥️」


 ぴゅ、ぴゅ、ぴゅ、ぴゅ……!


 ひくひくと、からだがうごく。

 あ、ふ……

 わ、わたし、おなに、しちゃった。

 みずつかいのからだで、しちゃった……


「……姿写しの鏡は別の姿の時に、性的快楽を覚えてしまったら1日ほど戻れなくなってしまうそうです」

「あ、ぅ……」


 おこられる。

 そう思って、かおをそむける。


「……いま、したのが気持ちよかったのでしたら、今度帰ったら私の手でシてあげますよ」

「いい、の?」

「はい。私の身体でイっちゃう可愛い勇者様にはおしおきしないといけませんからっ」


 ふふっと、笑うみずつかい。

 みずつかいも、むらっとしていたみたいで少し、ぬれている。

 みられても、ひかれなくってよかった。

 みずつかいのこと、もっとすきになっちゃうかも。そっと、からだをおこしてくれるみずつかいを見つめながら、そう思った。 




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