妖眼の相剣師と淫奔の呪いと

妖眼の相剣師と淫奔の呪いと


「ふぅ…今夜はここで夜を明かすとするか……」


人の気配が一切しないほどの深い森の中に洞窟を見つけて、私…フルルドリス改め妖眼の相剣師は一人の従者の男と野営をする。

妹分のエクレシアの探索の最中、彼と同じ私の従者であるテオとアディンとはぐれてしまい、今は従者の彼と共に森の奥でキャンプを張っている。


「大丈夫か…?君が受けた呪いは昼間に休憩した時に少し落ち着いた様子だったが……」


私は従者の青年に声をかける。彼は苦しそうに口で息をして、身体中から汗が噴き出している。

数日前、テオたち二人とはぐれてすぐの頃、彼が私を庇って怪しげな瘴気を放つ怪物の攻撃を受けてしまってから、こうして呪いに苦しんでいるのだ。


「ん?外に出て体を休めるだと…?それはやめた方が良いのではないか?そんな身体でまた何者かに狙われてしまったら、次こそ君は死んでしまうぞ」


ゆっくり立ち上がって洞窟の外に出ようとする彼を、私は呼び止める。今の彼はまるで老人のように背中を屈めて、とても快調といえる様子でもない。

しかし彼は必死に言い訳をして外に出ようとする。


「あぁ…わかった。君がそこまで言うなら、私も止めない。しかし、何か異変があったらすぐに戻って来い。それにここから離れすぎるということもやめてくれ」


私は彼の熱意に折れて、彼の外出を許可する。彼にけがをさせてしまった責任としてくどいほどに釘を刺したのだから、彼も守ってくれることだろう。

洞窟の外に出る彼を、私は少し心配しながら見送ると、私は野営の準備を進めていく。


「本当に大丈夫なのだろうか…あの様子だと、何か私に隠し事をしているようだし……」


私は従者の彼を見送りながら、一抹の不安を覚えていた。彼は呪いの効果を一部私に伝えていないことは、彼の様子を見ればわかる。きっと私に責任を感じさせないために隠しているのだろうが、自分のせいである以上、どうしても気になってしまうものだ。


「隠れて様子を見に行くか……?いやしかし……うぅむ……」


しかし、私が勝手に彼のことを心配して探しに行ったところで、彼には余計な負担をかけてしまうだけだろう。それにもし私まで呪いにかかってしまったら、従者の彼がさらに危険にさらされてしまうかもしれない。


「あぁ……ダメだ……どうしても気になってしまう……」


結局私は我慢ができなくなってしまい、洞窟から外に出てしまった。

私の言いつけを守っているのであればそこまで遠くへ行っていないだろう。

数分ほど洞窟の周りを歩いていると、彼の後姿を眼でとらえる。岩に座ってうめくような声を上げていた。


「まさか呪いで苦しんで……!?」


思わず彼のもとへ駆けよろうとした時、そのうめき声がはっきりと私の耳に入る。


フルルドリス様……


彼は私の名前をうわごとのように呟いていた。ただそれは私に助けを求めるものではない。

しかし、何か感情がこもっている声で。


「下履きを脱いでいる……のか……?」


彼の後姿をよく見ると、彼はズボンを下着ごと膝まで下ろして、下半身に手を伸ばしている。

昔、ドラグマの側近たちに教えを請いていた頃に、性教育として教わったことを思い出す。

彼は自分を慰めているのだ。それも私をオカズにして。

本当なら踵を返してみなかったことにするのが正解だろう。しかし私はそれを声を殺して見つめてしまう。

それはきっと私が初めて見た男性の自慰行為だったからか。それとも品行方正な彼が私を想って自慰にふけっていたからだろうか。

次の瞬間、彼は絶頂に達して射精してしまう。その量は私が学んでいた量とは大きく違い、まるでグラスに入った葡萄酒をぶちまけたかのようだった。


「な……なんて量なんだ……」


彼の射精は終わりを告げなかった。一度果てたはずの肉竿はその怒張を維持して、彼は再び慰め始める。

それもまた、私が学んだものとは違っていた。明らかに異常な精力。それがおかしいということは女である私でもわかることだった。


「まさか彼が隠していたのって……」


何度目の射精だっただろう。彼は下履きを履きなおすと、洞窟の方に戻っていく。彼が自身を慰めている間、私はその様子をずっと見つめていた。

私ははっと我に返ると、彼よりも先に洞窟に戻る。

洞窟に戻ると、私たちは軽食を取り、明日の準備を始める。しかし、私の脳裏に焼き付いた彼の姿はまだ消えていなかった。


「なぁ…ちょっと話があるのだが……」


私は彼に声をかける。いまだに苦しそうな様子の彼だが、先ほどのあれを見てしまっては、彼の姿は発情しているようにしか私の目に映らない。


「呪いについてだが……君は何か隠しているのだろう?私にも教えてくれないか?」


私は従者の彼の呪いについて教えてほしいとお願いをする。彼がずっと苦しんでいて、それが私のせいであることは事実なのだ。それに彼から距離を置かれているような気がしてならなかったのだ。

しかし彼は首を振って拒否する。


「それはできないって……?どうしてだ……?」


私は食い下がるが、彼は拒み続けるのみだった。彼にとって重要なことなのだろうが、私のせいで彼が呪われてしまったことに責任を感じている。


「……もしかして、催淫のようなものではないのか……?」


私の言葉に、彼はわかりやすいほど反応を示した。やはりそうなのだろうか。

私は先ほど彼の自慰を盗み見たことを謝罪すると、彼のもとに近づく。

彼は観念したのか、顔を赤らめながら呪いについて詳しく話してくれた。

彼の話はこうだった。彼は呪いを受けてから異常なほどの精力を身に着け、ふとしたことで性的興奮を覚えてしまうのだという。常に身体が火照り、それを鎮めるためには自慰行為をするしかないのだと。


「そう……だったのか……」


私は彼の話を聞き、彼が苦しんでいる原因が自分であることに罪悪感を覚え、そして自分がこの呪いにかかっていた時のことを想像してしまう。

私は彼に一つの提案をする。


「私に…君の性欲処理の手伝いをさせてもらえないだろうか……?」


従者の彼は驚いた声を上げる。それもそのはず、自慰の手伝いなど普通申し出るものではないのだから。

私は説得を続ける。


「君が呪われたのは私を庇ったからで…それなのに私が何もしないなどあってはならないことだ。違うか?」


私は彼の股間のテントを指で擦る。先程射精したばかりだというのに、もうすでにそれは臨戦態勢に戻っていた。

彼も歯を食いしばって快感に耐えている。彼の葛藤がその表情からひしひしと伝わってきた。


「頼む…君にこれ以上苦しんでほしくないんだ……」


私の言葉に彼はとうとう折れたようで、私に後姿を見せる。

彼が履いている下履きを下ろすと、再び露わとなった肉竿がぶるんと跳ねる。


「こ……これが君の……」


私はそれを見つめると、ゴクリと息をのむ。彼の肉棒は太い血管を浮き上がらせていて、先端には透明な液が漏れ出している。先ほどは遠目で見ていただけに、間近で見ると、その迫力に圧倒される。私は恐る恐る肉棒を手で包む。びくん、と脈動する彼の男根は、私の手では少し大きいような気がした。普段から剣を握っている私だが、初めて握るそれは剣の柄よりも太く、そして熱かった。


「こ、こうか……?」


私は手で彼の肉棒をしごく。すると彼は快感に耐えるように声を漏らす。どうやら私のやり方は間違ってはいないようだ。

私はしごきながら彼の表情を見る。頬を赤らめながら、自分の肉棒をしごく私を血走った目で見つめていた。

私は彼に身体を寄せると、耳元に口を寄せる。


「どうだろうか…先ほどの君の動きを真似てみたが…気持ちいいか?」


彼は首を縦に振って肯定を示す。どうやらこれで合っているらしい。

私は彼の肉棒をしごく速度を上げる。徐々にそれを扱く音に湿り気が強くなり、彼の口から漏れる声も大きくなっていく。


「先からどんどん汁が出ているぞ……気持ちよくなってくれている証拠…なんだったな……」


彼の肉棒の先を空いているほうの手で触れてみる。指先との間に糸を引くほどの粘り気のある液体で、少し触れただけで指先が汚れてしまった。


「不思議な気分だ……初めて見るものだというのに、これが淫らのものだと本能的にわかる……」


私は彼の肉棒を擦る手を止め、それをじっと見つめる。ビクビクと脈打ちながら先端から透明な汁を垂らし続けるそれは、見ているだけでなぜか体温が上がったような気がする。なんとか体温を抑えようと口から酸素を取り込んでしまう。

刺激を失ってもどかしいのか、彼は私に切なそうな視線を送る。


「ん?あぁ……すまない、再開するか……」


私は再び彼の男根をしごく。先ほどよりも早く、そして強く握りながらしごいてやると、彼の口から声が漏れる。

すると彼は私の服の袖を掴み、私に何かを訴えかけるように見つめてくる。絶頂が近づいているのだろう。


「あぁ、いいぞ…射精してくれ…私の手で……君が気持ちよくなっている証拠を見せてくれ……」


私は手の速度をさらに上げる。びくん、と肉棒が私の手のひらの中で脈動し、そして大きく脈打つ。

次の瞬間、彼の鈴口から精液が噴き出した。それは射精というよりも放尿に近い勢いで床に向かって吐き出され、その一部が私の手にもかかってしまう。

先ほど彼が一人で致していた時よりも量が多く、粘り気のある精液だった。

私は彼の肉棒から手を離して、手にかかった精液を見つめる。

私は無意識に鼻に近づけてそのにおいを嗅ぐ。強烈な精のにおいで、頭がくらくらしそうになる。


「すごい量だな……やはり呪いの効果だろうか……」


私が呪いについて考えていると、彼は私にいまだに萎えないそれを見せる。もっとしてほしいと目で訴えているようだ。

一人でしていた時も一回では満足できなかったのだ。こればかりはしょうがないことだ。


「わかった。また手でしてやる。せっかくなら…君がより早く絶頂出来るように、君が強く興奮することを教えてくれないかな……」


その後、彼は三回ほど私の手で射精した。やはりその絶倫ぶりも呪いによるものなのだろう。




「ほぉら……どうだ?後ろから両手でシコシコ手コキをされて、弱点の耳まで犯されて……むちゅっ♡」


私が彼の性欲処理を受け持って一週間がたった。はじめは手で扱くだけで彼を絶頂させることもできていたが、数日が経ち、それも一日に何度も性処理を行っていてはその刺激にも慣れてきてしまう。そこで私はこの一週間で様々なことを試してきた。

耳を舐めたり、淫らな言葉づかいで彼の性欲を煽ったり。どうやら彼は耳が弱いらしく、こうして今も、背後から彼の耳を責めながら肉竿を手で扱いていた。


「むちゅ……れろぉ……れろっ……♡背中で私の胸の感触を味わいながら、亀頭をくちゅくちゅされる気分はどうだ?君のために下着はつけていない。服越しとはいえ、君の背中で胸がつぶれる感触、伝わるだろう?」


彼は私の胸の感触を背中に受けながら、さらに興奮の高ぶりを見せる。私の責めの一つ一つに、彼が興奮していく様が手に取るようにわかってしまう。


「ほら…聞こえているか……?潤滑剤代わりに垂らした私の唾液と君のあふれ出る我慢汁が混ざり合ってぐちゅぐちゅといやらしい音を立てているな……これが君の性欲を煽る音なんだろう……?」


彼は私の言葉にも興奮しているようで、もっと、もっととねだるように腰を動かす。私はそれに応えるべく手の動きを激しくして彼を絶頂に導く。


「ほら…私のおてておまんこに種付け射精してくれ……ドロドロで濃厚な子種汁をビュクビュク吐き出してくれ……ほら早く……早く射精せ……♡」


その言葉で彼の我慢の限界が来たのか、肉棒が大きく脈打ち、私の手を押し上げるような勢いで射精する。どぷどぷと音が聞こえてきそうなほどの量だ。


「っ……♡」


私はその様子を見て息を詰まらせる。手のひらから感じる熱に焼かれてしまいそうだ。そして手のひらで脈動を続けるそれは、未だに衰えることを知らないように思えた。

彼の身体から腕をほどくと、彼はその場に崩れ落ちる。今日もすでに6回も射精しており、さすがに体力の限界を迎えたのだろう。

私は白濁液で穢れた自身の手を見つめる。それほど顔に近づけているわけではないのに、その青臭い匂いが鼻腔を刺す。


「っ……!わっ私は手を洗ってくる。君ももう休むといい……」


私は彼にそう言い残すと洞窟を出て森の中の川辺に向かう。さすがにこの手をそのままにして眠るわけにはいかない。

川岸で膝をつくと、私は川の水に手を伸ばす。しかし、指を川に入れる寸前で私の手は止まる。


「……んれぇ……んちゅっ……」


私はその汚れた手を舌で舐め上げる。粘り気のある青臭いその液体は、私の舌をぴりぴりと刺激した。

単なる知的好奇心だった。軽く味を確かめて、すぐに水で洗い流すつもりだった。


「むちゅ…ちゅるっ…ぐちゅっ……」


だが、彼の精液の味はまるで熱に浮かされているような気分にさせる。舐めれば舐めるほどその効果は増していく。

気付けば手についていた白濁液はすべて舐めとっていた。それでもその手にこびりついたその匂いを、私は熱心に鼻にこすりつけてしまう。


「んおっ……♡スンスンっ……♡んおぁあ……♡」


思わずみっともない腑抜けた声を漏らしてしまう。それが自分にどれだけはしたない姿なのかわかっているのだが、それを我慢することはできなかった。


「ふーっ……♡ふーっ……♡」


私はその場で四つん這いになる。まるで盛りのついた猫のように腰を振ってしまうが、そんなことを気にする余裕はない。私は服越しに秘部を指で刺激してしまう。


「んっ……♡はぁっ……これやばっ♡んおぁっ……♡」


そこが人気のない森だったことは不幸中の幸いなのだろうか、あるいは私のはしたない姿を見られるという恥辱を味わわなくて済んだことを喜ぶべきなのだろうか。

そんなことを気にする余裕などあるはずもなく、私はその場で痴態を晒してしまう。


「あぇっ……んおっ……♡おんっ……♡」


口から洩れる声を気にも留めず、私はその快楽をむさぼるように、恥をかなぐり捨てて刺激し続けてしまう。

私も年頃の女っである以上、自分の身体を慰めた経験はある。しかし、これほどまでに強く激しい快楽は初めて味わった。


「おぅっ……♡スンスン……♡れろぉ……んちゅっ♡」


私は自分の身体がおかしくなったことを自覚する。だが、それで愛撫をやめることはない。むしろ私はその快楽をさらに貪ろうとしてしまう。

徐々に脳が痺れて人の言葉を口にすることが出来ない。私は何も考えられないまま、ただ快楽をむさぼっていた。


「あぉっ……おっ……♡お゛お゛おぉぉぉ……♡」


身体を大きく反らして私は絶頂を迎える。私の身体はびくびくと震え、その快楽の強さを物語っていた。

私はしばらく身体を痙攣させた後、その場に崩れ落ちてしまう。


「あぉっ……んぉっ……♡」


もはや人の言葉を発せず、獣のような声を漏らすことしか出来ない。それほどまでに激しい快楽だった。だがその余韻が引いていくにつれて徐々に意識が覚醒してくる。


「私は……一体なんてことを……」


快楽に溺れていたとはいえ、私は森の中で自慰行為に耽ってしまった。そのはしたなさを自覚し、羞恥で顔が真っ赤に染まっていくのを感じる。

しかし、身体の火照りはたった一度の絶頂で抑えられるものではなかった。


「もう一度…もう一度だけ…」


私はそう自分に言い聞かせて、自身の秘部を再び責め立てる。絶頂したばかりで敏感になっていた私の身体は、一度目よりも早く絶頂を迎えられるようになっていた。


「お゛お゛っ……♡」


私は身体を弓なりに反らして快楽をむさぼる。理性を失った私の頭の中には、さらなる快楽を求める以外の思考が浮かんでこなかった。





「ふふっ…♡今日もたくさん射精したな……粘り気も日に日に濃くなって、濃厚で香りも素晴らしいものになっていく……♡」


彼の精液を初めて口にした日から再び一週間が経ち、今日もまた私は彼の肉竿を手で扱き、絶頂へと導く。彼の性欲は衰えるどころか、むしろその強さを増しているように感じる。

私もまた、彼をオカズにした自慰が日課になっていた。彼の性処理が終われば、彼に隠れてその精液を口にして自慰にふけ、彼が寝静まった後にまた彼の姿を思い出して声を隠して自慰にふける。

まるで私まで呪いにかかったかのように、その快楽の虜になっていた。


「それじゃあ私は手を洗ってくるよ…」


彼の性処理が終わって私は洞窟を出て川辺に向かう。手が汚れたからなどというのはただの方便で、本当は一人になって快楽に耽りたかっただけだ。


「はぁ……今日もまた一人で……」


私はその穢れた手を口に含む。やはり美味しいものではないが、その独特のにおいと粘りけは私の心を昂ぶらせた。


「んちゅっ……♡れろっ……おほぉっ……♡」


私は水面に映る自分の姿を見る。その顔は淫猥に蕩けていて、まるで獣のようだった。しかし、今の私にはそんな自分の姿を否定することは出来なかった。

私は秘部にも手を伸ばし、匂いだけですでに出来上がっているそこを慰める。


「んお゛っ……♡お゛ぉっ……♡」


脳に直接快楽をたたき込まれたかのような衝撃が走る。私はそのままの勢いで肉芽をつまみ上げ、快楽に腰をくねらせた。


「お゛っ♡じゅるっ……♡お゛ぉっ……♡」


もはや獣のような喘ぎ声を隠す余裕もなく、私はその場で乱れてしまう。この森に私以外の人間はいない。もし他人に見られていたら、などということは頭に浮かばなかった。

しかしその瞬間、背後から誰かが私を組み伏せる。


「なっ……!?誰っ…んお゛っ♡」


背後の誰かに問いただそうとした瞬間、乱暴に乳房を揉まれ、陰核を激しく指で刺激される。

たったそれだけで抵抗する力が抜けて、私はただ快楽に身を任せるだけになってしまう。


「あ゛っ♡やめっ……♡」


私が言葉を発するよりも先に、尻に熱いものを押し付けられる。それが何なのか一瞬で理解し、私の蜜壺はだらだらと愛液を垂れ流して媚びてしまう。

精一杯の抵抗として振り向いてその相手を見る。それは私もよく見知った顔で…


「へっ…?なんで君が……」


そこにいたのは従者の彼だった。しかし、その目は正気を失っているようで、けだもののような顔で私を見つめている。


「まってくれ……どういうことか説明してくれ……んんっ!」


彼は私の言葉を遮るように唇を奪う。貪るように激しく舌を絡ませるそのキスは、まるで恋人同士が愛を誓い合うかのような情熱的なものだった。

そんな暴力的な口づけに私は抵抗することも出来ずにただ快楽を受け容れてしまう。


「んれぇ…♡んじゅる……♡ぷはっ……♡」


私の息が完全に上がってしまったところで、彼はようやく唇を離した。二人の口には唾液の橋がかかり、私の服にぽたぽたとこぼれている。


「な……なぁ君……これは……」


私が問いかけようとすると、彼はすでに興奮で膨らんでいる肉竿を私の秘部に擦り付けてきた。

彼が何をしようとしているのかは、脳の働きが鈍った今の状態でも嫌というほど理解できた。


「ま……まってくれっ……♡さすがにそれはだめだ…♡こんな強姦まがいなことを…レイプだぞ?君もわかっているのか……?」


それを聞いて彼は怒り混じりの声で、私が淫裂を彼の肉槍にこすりつけていることを指摘してくる。


「ちがっ……これは私の意思ではなく……♡」


私は必死に弁明するが、その間も無意識に腰が動いて、自身の淫裂を彼のモノにこすりつけてしまう。

腰を上下させるたびに愛液が地面に落ちる。まるで涎を垂らすかのようにとめどなく蜜を溢れさせるそこは、もう私の意思で制御できるようなものではなかった。


「ちがうんだ……♡これは私が望んでやっているのではなく……♡身体が勝手に……♡」


そう言い訳する間にも私の身体は快楽を求めてどんどんと腰の動きが速くなる。もはや完全に快楽の虜になってしまった私の身体は、彼を受け入れようと無意識に準備を始めてしまっていた。

腰を力いっぱい掴まれて、陰茎が私の割れ目を割り開く。その瞬間に私の頭の中はこれから襲ってくる快楽のことでいっぱいになってしまう。


「あ……♡あぁっ……♡お゛っ♡」


彼は肉竿を蜜壺の入り口に押し当てて前後に動かし、刺激してくる。それだけで彼のモノを待ちわびていた私の蜜壺からは大量の愛液が溢れ出す。

そして亀頭が入口を押し広げようとした瞬間に私は絶頂を迎えた。


「んお゛っ♡ほお゛ぉおぉぉぉっ♡」


獣のような下品でみっともない声をひり出して、私は快楽をむさぼる。絶頂の衝撃で脚がぴんと伸び、がくがくと痙攣する。

しかし彼はそんなことはお構いなしに私の蜜壺に肉槍を押し込んだ。

ドラグマの聖女として守り続けた純潔が強烈な痛みとともに失われたというのに、それすらも快感に変換される。


「んお゛っ♡おっ♡お゛ぉぉっ♡」


彼の凶悪な剛直はいとも簡単に私の最奥を穿ち、子宮口に亀頭を押し付けてくる。それだけでまた絶頂を迎えてしまいそうになるが、彼の責めはそれだけでは終わらなかった。


「あ゛っ♡んお゛ぉっ♡これずごっ♡いっ……♡」


彼は私の尻をがっちりと掴んで、上から杭打ちをするように激しく腰を打ち付ける。その激しさに私はまたしても絶頂を迎えてしまった。


「ぢがっ♡わだじは淫乱なんかじゃ♡お゛っ♡」


彼が勢いのまま私に浴びせた罵倒に、私は言葉を詰まらせてしまう。その間にも彼は何度も何度も私の子宮口を穿ってくる。

さらに彼は怒声を私に浴びせ、私の自慰する時の声も聞いてしまって余計に性欲を煽られたと、非難してくる。


「お゛っ……♡ちがっ……♡ちがうんだ……♡君のことを誘っていたなんてぇ…♡あやまる…♡あやまるからぁ…♡」


私は快楽によがり狂う自分の姿を否定し、よわよわしく抵抗する。しかしその言葉とは裏腹に、私の膣内は射精を促すかのように締め付けを強くする。


「違っ……♡ぢがうんだ……♡ほんどに♡んお゛ぉっ♡ほんどにちがうんだ……お゛ぉんっ♡」


否定の言葉も喘ぎ声でかき消されてしまい、さらに快感を強めるだけになってしまう。


「わがっでぐれぇ……わだじのごんな姿を……♡お゛っ♡ほぉぉっ♡」


もうどうしようもないほどに快楽に溺れてしまっている私。口から洩れる否定の言葉ももはやうわごとでしかない。

こうして彼のピストンを受けている間も、私の淫裂からは潮と愛液が噴き出ている。まるでさらに強い呪いを今まさにかけられているようだった。

今にして思えば、こうして身体が快楽を求めてるようになったのは、彼の精液を口にしてからだった。

もしかすると、精液を取り込むことで呪いが私に移っていたのかもしれない。今もまた、彼の精液が先走りとして、私の膣内に注ぎ込まれてしまっている。

そうとわかってしまえば仕方がない。こうして私が彼を求めているのは呪いのせいなのだ。ならばいっそ、この呪いを受け入れてしまえばいい。そうすればこの快楽にずっと浸かっていられる……♡


「あ゛ぁっ♡きもぢいいっ……♡ぎもぢよすぎりゅ……♡」


私はそう言って、自分から彼にキスをする。舌を絡ませあい、唾液を交換し合うその行為は、まるで愛し合っている恋人たちのようで……♡


「んちゅっ……♡じゅるっ……♡れろっ♡もっと奥を突いてくれ♡子宮をこじ開けて♡君の精液を直接注いでくれぇ♡」


彼のピストンが激しくなり、射精の瞬間が近いことを私に教えてくれる。私は四つん這いのまま腕と脚をだらんとさせて、彼から与えられる快楽に身を委ねた。

まるで獣の交尾のようだった。私たちは理性を失い、ただ快楽を求めあうだけの獣になっていた。


「あ゛ぁっ♡もう限界だ……♡はやく私に君のものを注いでくれ……♡」


そしてついにその時は訪れる。彼が私の腰を力強く掴み、その剛直を最奥までねじ込む。それと同時に私の子宮に精液が注ぎ込まれるのを感じた。それと同時に私も絶頂を迎えてしまう。


「お゛お゛ぉっ♡いぐぅううっ♡」


私は舌を突き出して絶頂を迎えると共に失禁してしまう。小水と愛液が混じった液体が地面に水たまりを作る。


「あ゛っ……♡あ゛ぁっ……♡」


長い射精が終わり、彼が私の膣内から肉槍を引き抜くと、ごぽりと音を立てて大量の精液が溢れ出す。

その快感の余韻に浸っていると、彼の慌てたような声が聞こえる。きっと呪いが身体から取れて正気に戻ったのだろう。

すぐに私を助け起こそうとする彼。しかし私は、そんな彼の唇を無理矢理奪った。


「んぢゅっ……♡ぢゅるっ……♡」


彼の唾液を啜り、自分のものと混ぜ合わせて口移しで飲ませる。絶頂直後で完全に力を入れられるわけではないが、驚いた彼をそのまま押し倒すには十分だった。


「ぷはっ…♡すまない…君の呪いが今度は私に移ってしまったようでな……♡これまでのお返しとして…私の性処理にも付き合ってくれ……♡」


私はそう言って彼の上に跨ると、まだ勃起したままの肉槍を自分の蜜壺で咥えこむ。


「お゛ぉおおっ……♡」


私は再び、けだものの様な嬌声を上げて、彼との情事を楽しみ始めた。



結局のところ、テオとアディンとも再会して解呪を受けるまでに一か月ほどかかり、さらにそこから数か月かけてエクレシアに会いに行ったのだが、その頃には私の腹も大きく膨らみ、彼女を大きく驚かせてしまうのだが、それはまた別の話。

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