妄想

妄想


「お初にお目にかかります。主殿。私(わたくし)は張遼、字を文遠。

聖杯の知識では中華においても字などとは時代錯誤の感があります故、どうぞお好きなようにお呼びください。

クラスはバーサーカー。はい、私は紛れもなく狂戦士でございます。」


【出典】正史『三国志』

【クラス】バーサーカー

【真名】張遼

【性別】女

【身長・体重】177cm・79kg

【外見】第一再臨:燕尾服/第二再臨:軍服と眼鏡/第三再臨:鎧武者

【年代】三国時代

【属性】中立・中庸・人

【その他属性】人間

【ステータス】

筋力:A 耐久:B 敏捷:A++ 魔力:E 幸運:A 宝具:A+

【クラス別スキル】

狂化:E+++

平常時は理性的な武人として振る舞う為、このスキルの恩恵は発揮されない。多少痛覚が無視される程度である。

「はい、勿論飛びますよ。理性。しかしご安心下さい。主殿のご迷惑にならぬよう、この通り傍でお仕えする際はきちんと抑えておりますので。その分戦となれば、勇猛に戦う姿をお目にかけましょうとも。」


騎乗:A

幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

「クラススキル?ふふ、主殿もお人が悪いですね。三国無双の豪傑たる私にとって、そのようなものは些事なのですよ。何より、大事あって主君を抱えて逃げられざるは、サーヴァントたる私にとって最も避けねばならぬ事なのですからね。」


【固有スキル】

五将筆頭:A+

曹操旗下で特に功績のあった張遼・楽進・于禁・張郃・徐晃の内、筆頭に位置づけられる程の武勇。白狼山の戦いでは曹操の将旗を預かり先陣を務め、烏桓の軍を散々に打ち破ったという。また、意気盛んな剛将であるだけでなく、反乱が起きた際には極めて冷静に対処し自らの軍を束ねるなど正しく知勇兼備の名将であった。転戦に転戦、連戦に連戦を重ね磨かれていく彼女の武略の前では、邪道も王道も一緒くたに纏めて壊滅の憂き目を見るだろう。

「はい、飛んでませんね。理性。まぁそういう事もあるでしょう。確かに、病める時も健やかなる時も戦いに明け暮れました故、少々の小競り合いでは不満……いえ、オホン。理性を飛ばすには不足、という事なのでしょう。良い事です。服も汚れておりませんし、血の匂いが遠ざかり次第食事にしましょう。お弁当、ご用意させて頂きました。」


一騎当千(軍):B

三国志に曰く───彼女は合肥の戦いにおいて精兵八百を率い、孫権率いる呉軍を半日の間翻弄。出鼻を挫き十万の軍の包囲から城を守り抜いた後、七千を率いて呉軍を追撃し猛威を振るったという。乃ち、将としての巧みさ、兵と以心伝心し一つの生き物の如く軍隊を動かす驍将の軍略を表すスキルである。彼女の手にかかれば、寡兵での小規模な勝利を幾度となく積み重ね、その果てに敵軍の屍で山を築き上げる事が出来るだろう。

「流石に、将軍たるもの武勇を誇るばかりでは物笑いの種というもので御座いましょう。戦場の趨勢を掌握し、敵軍の持てる要素と自軍の持てる要素を上手に競わせながら勝利へと運ぶ。これが出来てこそ、将の器と言えるのです。私の宝具は、実に素早く、鋭く、敵を仕留めてご覧にいれたと思いますが?」


心眼(真):A

修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す"戦闘論理"。相手も数も場所も異なる、ありとあらゆる場所で戦い抜いたが故のスキル。時には苦汁をなめる事もあれど、それでも尚戦い抜いた果てに彼女は数多の勲功と伝説を築き上げたのである。

「勿論です。私にとって敗北の経験は二度や三度では済みませんとも。時には逃げ、時には負け、時には降りました。ですが今や、それら全ては我が血肉として技の冴えへと通じているのです。この戟の前に、主殿の敵は其の尽くが一刀両断にされる事でしょう。」


【宝具】


「我が館を守護する近衛たちよ、此処に。呉軍を破りし我が刃たちよ、此処に。」


『合肥奮陣(しょうこふんじん)』

ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:800

召虎奮迅。

合肥の戦いの際に率いた精兵数百名並びに、その後に彼女が近衛兵として取り立てた数十名を部隊長として召喚。ここに計八百にして、三国無双の英傑に率いられた万夫不当の一軍が呼び出されるのである。彼らは寡兵と知りながら張遼と戦を共にし、また彼女に救って貰った恩から非常に忠実に彼女の策に従う。今度は泣き言一つなく果敢に敵軍へと攻め寄せるのである。

また、彼女が近衛兵として自らの邸宅に雇った歴戦の兵たちとは思考をリンクさせることも可能。言葉一つ無く戦術が軍隊を駆け巡り、そして言葉少なに彼らは必勝の態勢を作るのである。加えて半日間もの間戦い抜いた事から魔力の消耗も少なく、また再び十万の大軍を前にこの宝具を半日維持出来るならば八百の軍勢は幾度でも戦い、そして勝ち続け、何故彼女が五将の筆頭に選ばれたのかマスターは知る事になるだろう。


「我らこそ覇道の先駆け。古今東西の英雄数あれど、この張文遠を前に何するものか!『合肥奮陣』───猛虎共よ、戦場をひた駆けよ。」







「成る程、彼らを以てして勝ちを拾えませんか。」



「…………………………。」



「……………。」



『面白い。』



『…実に愉しいな。』



『生まれてきて良かった。』



『合肥遼来・驍名震天(そのな、おそれぬものなし)』

ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1 最大捕捉:1

戦争の経過と共に上昇する狂化ランクがAランクに達した場合のみ発動可能。三国無双・張遼が有する真の宝具であり、敢えて言うならば『合肥奮陣』はこの宝具の派生である。対軍宝具でありながら、この宝具はレンジ・最大補足共に1と、敵軍を対象とするものではない。この宝具の対象となるものは、『彼女自身』なのだ。


『生涯の全ては、この身に宿る。』


スキル、五将筆頭:A+は筆頭の武練:A++へと。


『空間は有限、刃向かう刃の数には限りがある。』


スキル、一騎当千(軍):Bは一騎当千(真):Aへと。


『感覚は全知、お前たちの瞳の奥に私が見える。』


スキル、心眼(真):Aは心眼(偽):A+へと。


『我が名は、張遼。』


スキル、狂化はA+ランクに。


『合肥遼来・驍名震天(そのな、おそれぬものなし)──────!!』


斯くしてバーサーカー・張遼は孤軍にして至強の対軍宝具と化し、戦場を襲う嵐となってその暴威を解き放つ。高ランクの狂化スキル並びにスキルの一斉強化にはそれこそ対軍宝具として相応の魔力消費が発生し、更にこの状態では敵が壊滅したと本能的に直感するまで戦い続ける為、撤退や援護等他の指示を受け付けない。また、彼女の場合戦意の昂り=狂化ランクの進行を余り表に出してくれないので、いつの間にか戦う気満々になっていて突然敵に向かって飛び出すという事もあり得る。マスターは頑張って付いていこう。

その分、宝具発動時の実力は折り紙つきであり、武廟に祭られている事もあってか神霊クラスのサーヴァントとも拮抗可能。軍勢召喚型の宝具との相性は抜群であり、将軍としての勘も総動員して敵軍を丁寧に掃討してくれるだろう。


【英霊解説】

三国時代の武将。丁原・董卓・呂布に仕えた後、曹操の下で八面六臂の活躍をした三国時代屈指の英傑。曹魏配下としては官渡の戦いに始まり、合肥戦役までを戦い抜いた末に病没。剛侯の諡を与えられる。

性格は剛毅・実直な戦場を身の置き場とする武人肌。但し自らの闘争心に際限が無い事についても理解している為、無意味に気勢を張り雑魚相手にすら狂気乱舞する愚は犯さない。つまり平常時は狂気スキルを意図的に抑え込んでいる為、寧ろ事務的且つ慇懃に振る舞う。です・ます調なのもその為。

その分気骨のある相手と相対した時の爆発力は凄まじく、きちんとバーサーカーらしく命令は無視するし魔力消費は非常に重い。


「予め言ってくれると助かる…ですか?い、いやその…私としましてはまだ大丈夫かなと思ってはいるのですが…何分武人と言うのは瘦せ我慢が常でありますので…」

「え、ええそうですね…では…はい、『合肥奮陣』でも勝ち切れなかった場合、私は暴走するものとして扱って頂けると助かります…」


【人物・性格】

イメージカラー:普段は黒と青、鎧着用時は青と緑

特技:持久走

好きなもの:武

嫌いなもの:信念を持たぬ者

天敵:実力を隠す者、弱者でありながら強者たり得る者

願い:関羽との一騎打ち


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