女装がきっかけのお付き合い(前編)
今日はリーグ部の仕事がとても忙しかった、スグリの休学が終わり、ゼイユも帰ってきたことでまだバタバタしていたからだ。
ハルト「ようやく終わったー」
カキツバタ「おっキョーダイ、ようやく終わったか、じゃあこの仕事もついでにやってくれねぇかぃ」
いつものようにカキツバタが仕事を押し付けようとしてきた。
ハルト「自分の仕事ぐらい自分でやれ」
ハルトは強く断った
カキツバタ「へいへい、チャンピオンは手厳しいねぃ、な、タロ」
タロ「え?は、はい」 カキツバタ「なんだよ聞いてなかったのか、てかタロ全然仕事進んでねーじゃん。せっかく仕事頼もうと思ったのに」
確かにカキツバタほどではないが、さっきからタロの手が止まっているように感じた。 それに、さっきから少し体が赤くなっているようにも感じた。
ハルト「どうしたのタロ、具合でも悪い?」
しかしタロは
タロ「いいえ、別に問題はありません」と、どう考えてもどこかがおかしいのに、一向に答えてくれる気配がない。
ハルト「?まぁ僕は仕事終わったから、じゃあまた明日」と言い、ハルトは去っていった
タロの仕事のスピードがぐぐーんと上がった。
カキツバタ「早っ!なんでさっきそうしなかったんだよ、そこまで早いなら俺の分の仕事もちゃちゃっとやってくれよ」
タロ「…」タロは無視した
カキツバタ「分かった、お前ハルトのこと好きだろ」 タロの手がまた止まる。
カキツバタ「さっきから、どーもハルトの方ばっか見てたし、それにハルトが出ていった瞬間仕事のスピードが上がった、ってことは…」 タロ「違います」 カキツバタの言葉が遮られた、
タロ「私は、べっ別にそういうのじゃなくて、そんなことよりカキツバタは仕事終わったんですか」 否定の言葉を出すも、顔が耳から頬まで紅潮していた。
カキツバタ「へっそーかぃ、じゃあ、あとの仕事は頼んだぜぃ」と言って去っていった、
タロ「あっ待て、自分の仕事は自分でやれって言われたでしょう」しかし、カキツバタは無視して帰っていった。タロ「はぁ、私ってそこまでわかりやすかったでしょうか」 タロはトボトボと自分の部屋へと帰っていった。
一方、ハルトの部屋では
ハルト「今日はやけに仕事が多かったな、でも明日からはいつも通りだし、また、いつも通り楽しくやろう。でも、今日はタロの様子やけにおかしかったな、それにカキツバタは僕がいないときもちゃんと仕事をやっているのだろうか」ハルトは気になっていた
ハルト「僕のいない部活ってどういう感じなんだろう」しかし、自分がいない部活を自分が見るにはどうしたら良いのか、
ハルト「そうだ、僕が女装すればいいんだ
次の日、
???「おはようございます」