女子会＋1

ワノ国を経ったその日の夜。

「ほんっと、ルフィには呆れるわ！」

サニー号の浴槽でナミのため息が響く。

「あら？私は楽しかったけど？」

ロビンは浴槽でにこやかに微笑む。

「どこが！？」

「まあまあ、ルフィだから。こんなこと前にもあったじゃない？ゾウの時とか」

ウタがチョッパーを洗いながら言う。

「おれはどちらかと言えば怒ってるナミの方が怖かったぞ」

檻に入れルフィを折檻するナミを思い出しチョッパーは泡だらけになりならがら言う。

「ゾウの時もそうだけど！なんでルフィの一挙手一投足でこっちの命まで張らなきゃいけないの！？そりゃそういう時はこっちも腹くくるけどね！？」

「あはは・・・」

ナミの言葉にウタは笑った。チョッパーの泡を洗い流し、湯船に浸かりながら話を切り出す

「そういえば、もう私たちは四皇の幹部になったんだよね・・・」

ウタの言葉にピクリとナミとロビンとチョッパーが反応する。

「そうねー」

「思えばずいぶん遠くまで来たわね」

「ナミとウタは東の海(イーストブルー)からの付き合いだっけ？」

「私は人形だったけどね」

「なに言ってんのよ、貴女もこの船の立派な仲間よ」

「ありがとう」

そういってナミに抱きつくウタ。

「東の海でルフィとウタとゾロ、ウソップ、サンジくんに出会って」

ナミが言い、

「大いなる航路でチョッパー、ロビン、フランキー、ブルック、魚人島でジンベエと出会った」

ウタが言葉を繋ぐ

「初めは私は敵だったけどね」

ロビンは笑いながら言う。

「あのときのロビン怖かったよなー」

「ふふ、ごめんね」

「でも今は大丈夫だぞ！」

チョッパーはロビンに笑いかける。

「大いなる航路に入ってビビと出会ってアラバスタを救って」

「空島に行って鐘をならして」

「ウォーターセブンではルフィとウソップが大喧嘩」

「エニエスロビーに殴り込んで」

「メリー号を弔って、サニー号に乗り換えて」

「スリラーバークで大暴れして」

「シャボンディで天竜人殴り倒してみんなバラバラ」

「ルフィは頂上戦争に参戦してエースを失って」

「でもルフィは私達にメッセージを残した」

「二年間頑張って」

「魚人島でジンベエと一緒に戦って」

「パンクハザードで錦えもんとモモの助にトラ男と出会って、一緒にシーザー捕まえて」

「ドレスローザでウタを元に戻して、ドフラミンゴをぶっ飛ばして」

「ゾウでミンク達と出会って」

「万国に殴り込んで、サンジくん取り戻して」

「ワノ国でオロチとビッグマムとカイドウを倒して」

「本当に滅茶苦茶だな！」

「記録指針なんてガン無視もいいところね」

「ほんと、飽きないわ」

「でも、ここまで来た」

ウタは浴槽から手を出し天井にかざす。

「私達、ここまで来たんだ」

「そうね」

「そうだな！」

「ええ！」

ウタはかざした手を握る。

「みんなで！ルフィを海賊王にしよう！」