女剣豪×探査機=小旅行 Ⅵ
名無し◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
とっぷり日も暮れて、満月が浮かぶ夜空の下、二人は未だ目的地に辿り着けずにいた。
武蔵「……あれー?……ここら辺じゃなかったっけなー……もしかして、この世界だと無いのかな……それとも時代の問題なのかしら……」
ボイジャー「……ごりむちゅう?」
武蔵「そのようでごわす。
…………かたじけないです、場所がうろ覚えなのにわざわざ付き合わせちゃって」
武蔵の声からは申し訳無さと隠しようの無い疲労が窺えた。
ボイジャー「いいんだ。それより、ひとやすみ しよう。なにか してほしいこと あるかしら」
武蔵「膝枕を、所望します」
迷いなく答える武蔵。
ボイジャー「ふふっ、いいよ」
正座をして構えを取るボイジャー。
武蔵「では、いざ尋常に……勝負!」
ボイジャーは、自らの太ももに顔からダイブする武蔵を大型犬をあやすかのように受け入れた。
ボイジャー「よしよし」
武蔵「ありがとう~……聖母なのかな?この子は……」
武蔵(小鬼の類いも道中見当たらなかったから、余裕をもって辿り着けると思ったんだけど、締まらないなぁ~……あ~もう、今は目の前のぷにぷにを思う存分味わうとしましょう……)
武蔵が心中で悔しがる一方、
ボイジャーは彼女を慰めながら、顔を仄かに赤らめていた。
ボイジャー(いいよって いっておいてなんだけど、ちょっと はずかしいかも……………………あれ?)
ボイジャー「……どこからか かすかに みずのおとが きこえてくるね」
それを聞いた武蔵はガバッと顔を上げる。
武蔵「そ、それ! きっとそれだわ!どの方角!?」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
武蔵「ありがとう、あなたのお陰で辿り着けたわ……ここがゴールよ」
ボイジャー「ここは……」
二人の前には湯気が濛濛と立ち込めていた。
ボイジャー「おんせん、かしら」
武蔵「そう、この旅は山奥の秘湯を目指すものだったのです!
昔ここら辺を放浪してた時にたまたま見つけた場所でね、月も眺められるし、周りに竹もいい具合に生えてて風情が最高なの!」
武蔵はいかにも嬉しそうな顔で自らが見つけた秘湯の魅力を語る。
ボイジャー「ふぅん」
対するボイジャーは特に目を輝かせたりもせず、淡々と相槌を打った。
武蔵「あれ……?あんまり盛り上がってない?」
ボイジャー「うん」
武蔵「……もしかしてお風呂、苦手だったりする?」
ボイジャー「うん」
武蔵「えっ」
──その刹那、武蔵の心象風景の中で稲妻が走り、思い描かれていた理想はガラガラと音を立てて崩れた。
武蔵(不覚ッ…………!!!!!!!
温泉なんて、それも月夜の下の秘湯だなんて皆好きだろうと思ってたのに!
最後まで目的地は秘密にして、あっと驚かせようと目論んだのが、裏目に!!)
武蔵「私のっ、わだじの夢がぁ!
夜空の下、温泉でゆったりしながら、美少年と月を肴にお酒を呑んで悦に浸るという大願がぁっ…………!!役得として成就すると思ったのに……!!!
あ゛ん゛ま゛り゛た゛ぁ゛!!!!」
武蔵は膝から崩れ落ち、手を突いて、血の涙を流しながら嘆きを叫んだ。
ボイジャー「よくぼうに、しょうじきすぎる……」
この一日で武蔵の人となりを掴んできたつもりだったボイジャーだが、慟哭する彼女を見せつけられては、呆れざるを得なかった。
ボイジャー(──まあでも、ぼくも あまり ひとのことは いえないかも)
ボイジャー「……いいよ」
武蔵「……え?」
ボイジャーの呟きに反応して、武蔵は振り向いた。
武蔵「今……なんて?」
ボイジャー「だから、いいよ。
むさしちゃんと いっしょに おんせん はいっても」
武蔵「本当に……?いいの……?
お風呂苦手なんでしょ?」
ボイジャー「それは そうだけども……ここまで だっこしてもらったり 、ごはん つくってもらったり、……いろいろ、してもらったけども、その おんがえし できてないから。
……はいりたいんでしょう? ぼくと」
武蔵(──私は、この日の為に生まれてきたのかもしれない……)
ボイジャー「むさしちゃん、たいきょするときの ひかり でてる。 まって、まって」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──しゅる……する……と衣擦れの音が静かに響く。
武蔵が上着をたくし上げると、
程よく引き締まった腹筋と人並み以上に大きく形の良い胸が月光の下に晒された。
ボイジャーは服を脱ぎつつも、武蔵のたわわに実った乳房を何度も横目で見ることをどうしてもやめられなかった。
ぱさっ……と衣服が地面に落ちる音を最後に静寂が訪れる。
服を脱ぎ終え、生まれたままの姿になった二人。
武蔵「さっ……、入りましょうか」
ボイジャー「う、うん」
ボイジャーは目の前の女体にどぎまぎしつつも、武蔵に手を引かれ、湯船へといざなわれる。
ボイジャー(おなかのあたりは ほっそりしてるのに おしりは おおきくて やわらかそう……)
裸で歩く武蔵の後ろ姿に、少年は胸を高鳴らせた。
(……ちゃぷ……ちゃぷん……)
武蔵が先陣を切って湯に足を踏み入れ、ボイジャーの手を取りながら穏やかな声を掛ける。
武蔵「ゆっくり……、ゆっくりね……」
少年は彼女に促されるまま、
足先からゆっくり湯の中へ、一度は熱さに驚き足を引っ込めるも、再び、その白く細い足を浸していく。
ボイジャーが浴槽の底に両足をつけた事を確認した武蔵は、彼に背を向けさせ、その両肩に手を置いて、共に腰を下ろし湯船に全身を浸からせた。
彼女はあぐらをかき、少年を足の上に乗せ、自分にもたれかけさせる。
武蔵「っはぁ~極楽極楽♥️
生き返るぅ~……。」
武蔵は浴槽の縁に置いておいた酒瓶をご満悦といった表情でラッパ飲みする。
ボイジャー「……………………」
少年は顔を赤くしながら沈黙していた。
武蔵「ぷはーっ、おいし~い♥️……ボイジャー、大丈夫?
やっぱり無理させちゃってるかな?」
顔色を伺ってくる武蔵にボイジャーは目線を合わせず返事をする。
ボイジャー「だ、だいじょうぶ。 あついは あついけど ここのおゆ……つかってると なぜか じんわり げんきになってくる きがする」
武蔵「温泉って得てしてそういうものだけど、どうやら此処、霊脈も通ってる場所みたいね。生身の時は気付かなかったなぁー」
ボイジャー「そ、そうなんだ」
彼は背中やうなじに伝わってくる柔らかくすべすべした感触に心を乱されていた。
ボイジャー「……つ、つきが きれいだね」
彼は苦し紛れに空を仰ぎ、見たままを言葉にする。
武蔵「そうね、佳い景色……。
……ねぇボイジャー、今のあなたの言葉、日本だとアイラブユーって意味合いに捉えられる事もあるってご存知かしら?」
ボイジャー「えっ、ええっ?いや そういう つもりでは なくてっ!いや むさしのことは すきだけども!」
武蔵「あはっ♥️可愛い~、やっぱり何だかんだ、からかい甲斐があっていいわ~、君」
武蔵はボイジャーを背後から抱きしめて嬉しそうに頬擦りをする。
ボイジャー「あう……」
密着される事で、乳房の柔らかさがより強調されて素肌に伝わってくる。性が芽生え始めた今の彼には抗いがたい刺激だった。
ボイジャー(エリセと はじめて あったひも、おんなじことを されたはずなのに、ぜんぜんちがうや…………。あっ そういえば──)
少年はふっと心の中に湧いた疑問を口にする。
ボイジャー「むさしはさ……、どうしてぼくを げんきづけようと してくれるの? たぶん エリセに よばれたって さっき いってたけれど」
武蔵「……最初に、声が聞こえたの」
ボイジャー「こえ?」
武蔵「ええ、私は気付いたら真っ暗なところに居たんだけど……、
其処で聞こえてきたの。
『世界に拒絶されていた私に手を差し伸べて寄り添ってくれた人を差し置いて、私は別の人と幸せになってもいいのかな』
って悩む女の子の声がね。」
ボイジャー「エリセが そんなことを……」
武蔵「『どこか心がすれ違っていて、そのわだかまりを解きたいけれど、自分の言葉じゃあ彼の心を軽くしてあげられそうにない、どうしたらいいんだろう』とも嘆いてたわ。
…………そしてその後にまた別の声を聞い……、いいえ、"意思"を感じたの、
『この者の召喚に応じるか/否か』って。
それに『はい』って答えたら、私はカルデアの厨房に立っていた。……今はストームボーダーって艦の中でしたっけね、正しく言うなら」
ボイジャー「そんな かんじ なんだ。…… ぼくが いまの ますたーに よばれたときとは、ちがうみたい。
……でも なんにせよ ありがとう、むさし。エリセを たすけようと おもってくれて」
武蔵「えっ、まあ、どういたしまして、あははっ♥️」
彼女は一瞬狼狽する素振りを見せたが、笑ってごまかしたようだった。
ボイジャー「?」
武蔵(召喚に応じたのは声の後に視覚イメージでボイジャーの姿も伝わってきたからっていうのも大きいんだけど、それは黙っとこ……)
武蔵「それでね……半日足らずの旅の道連れとしての意見なんだけど、ボイジャー、多分あなたは他人の望みに応えようとしすぎなのよ、責任感が強すぎるの」
ボイジャー「せきにんかんが つよすぎ……?」
武蔵「ええ、今回の旅を続けようって言ってくれたのもそうだし、エリセちゃんの事についても、立香に任せて自分は肩の荷を下ろしてしまっていいんだろうかってところで悩んでるんだと思う。」
ボイジャー「そう、なのかな」
武蔵「それに……貴方を見てるとカルデアの……義手を付けた銀色の騎士さんを思い出すの」
ボイジャー「──べでぃを?」
武蔵「そう。
誰かの為に長い長い旅路をひとりで歩む。
彼も貴方も、
そんな生き方を選んだ人。
その軌跡は、私にはとても尊く、美しく思えてならないのです。
でも、それと同時にこう思わずもいられないの。
──『あなたはそれで本当に幸せだったのか』、『たとえ後ろ指を指されようともっと我欲に正直になってもよかったんじゃないか』ってね」
ボイジャー「──ぼくは……とおくに たいせつなひとがいるって しってたら、わらっていられたから」
その言葉を聞いて、武蔵は嘆息する。
武蔵「ふう……そう言って微笑んでのけるからこそ、貴方達は英雄なのよね」
ボイジャー「ながいながい ひとりたびなら きみだって してきたんでしょう?
だれかのために、たたかったことだって あったはず」
武蔵「何ていうかな……私の場合は、あくまでも自分の為の願いを真ん中に据える生き方しかできないの。
勿論、他人の役に立てるのは嬉しいし、頼られるのは大好きですけど、それは自分の往く道の傍らにそういうご縁があった時だけ。
根っこは楽しい事が大好きな風来坊ですから」
ボイジャー「そう……はな みたいな ありかただね。 とげがない……きれいにさく たいりんのはな」
武蔵「あら、ありがとう。……村正お爺ちゃんと似たような事言うんだ、面白いものね。
まあとにかく、貴方はもっと肩の力を抜いて、我儘になるぐらいで調度良いとお姉さんは思います。カルデアにいる間ぐらいはそう振る舞っても罰は当たらないでしょ」
ボイジャー「わがまま、かぁ。
……じゅうぶん すきに、させてもらってるんだけどな」
武蔵「そういうところよ。
何も私みたいになれって言う訳じゃないけど、"いい子"でありすぎるのも難はあると思うな。
どんな物事にだって表裏はありますし。
竹にしたって伸びるのが早すぎる上にあっちこっちに根を張られて困るって人達もいたしね」
ボイジャー「たけ、ばおばぶみたいなやつだったんだ……。
……わかった、きみの あどばいすをふまえて……エリセと もういちど、むきあってみるよ。
ありがとう、むさしちゃん」
武蔵「お役に立てたようなら何よりです。
……あ~、それにしてもベディヴィエールさん懐かしいな~、
幼少期の彼って絶対可愛かったんだろうなって思うのよね~♥️」
武蔵はほろ酔い気分になってきたせいもあったのか、深くは考えず思った事を口に出した。
ボイジャー「むっ」
彼女の言葉に眉をひそめたボイジャーは武蔵に向き直り、彼女の両肩をつかんで上目遣いで睨み付ける。
武蔵「おっ?」
ボイジャー「……いまは、ぼくだけをみてほしいな」
武蔵「♥️……わかってきたじゃない、その調子よ」
そうして二人は口づけを交わし始めた。
ボイジャー「ん……ちゅ……♥️」
武蔵「む♥️……ぅん……はぁ」
くちゅくちゅと水音が響く。
武蔵「…んぅ……ふっ──うん、さっきより上手になったね……♥️」
まずは様子見、といった風に接吻は切り上げられた。
ボイジャー「うん、ありがと──う……」
武蔵に誉められて少年は顔をほころばせたが、顔をある程度離した途端、ふと目が下の方に釘付けになってしまう。
その視線の先には美しい乳房があった。
武蔵「……ふふ♥️ おっぱい、気になるの?
着替えの時からチラチラ見てたものね♥️」
お見通しだぞ、と言わんばかりのからかうような笑みを向けられて、少年は顔を紅潮させる。
ボイジャー「──ぁ、ぅ……うん」
武蔵「──吸ってみる?」
ボイジャー「~~~っ、むさしちゃんっ!」
武蔵「あん♥️」
もう辛抱たまらないといった様子でボイジャーは武蔵に抱きつき、
綺麗な薄紅色をした乳首を口に含んだ。
ボイジャー「──んっ……んく……!」
武蔵「うん……あなたには赤ちゃんの頃が無かったものね……、いいこいいこ……今だけは私がお母さんになってあげるからね……」
少年は目を瞑りながら、一心不乱に母なる愛を貪る。その目尻には涙が滲んでいた。
武蔵はそんな彼を慈愛に満ちた目で眺めながら、優しく抱擁し、いとおしげに頭を撫でる。
武蔵「よしよし♥️……おっぱい、揉んでみてもいいよ、やさしく……ね♥️」
ボイジャー「……ん……」
少年は空いているもう一方の胸に手を置き、おっかなびっくりといった様子で掌の中の感触を確かめ始めた。
武蔵「んっ♥️……そう、いいよ……
女の子の体に触る時は優しくするんだぞ……♥️」
少年の拙くも穏やかな愛撫が武蔵の体に緩慢ながらも快感をもたらす。
それと同時に、可愛い幼子を導いている──その実感が彼女の蜜壺を湿らせ始めていた。
(…ちゅっ……ちゅぱっ…………くちゅっ……………………ちゅっ………………………………ちゅぱんっ)
興奮が安らぎに置き換わってきたあたりで、ボイジャーは武蔵の乳頭から口を離し、とろんとした目をしながら心情を吐露する。
ボイジャー「むさしちゃん……ぼく、また、どうにかなっちゃいそう……」
武蔵「うん♥️……知ってるよ、さっきから、君のおちんちん……辛そうにビクビクしてるものね」
ボイジャー「──びゅーびゅー、したいよ、おねがい……」
武蔵の顔を見ながら、彼女の胸元にしなだれかかり、涙目で懇願するボイジャー。
少年のその様子を見て武蔵は脳が融け落ちるような心地がした。
武蔵「おねだりできてえらいね♥️──それじゃあ……ここに、おいで」
彼女はおもむろに足を開き、
その秘所を無防備に晒した。
それから、少年のペニスを優しく手に取り、そこへ案内しようとする。
ボイジャー「えっ……でも、これって」
少年は、今から自分達がする事が、どのような行為に当たるのか察しがついているようだった。
武蔵「今は何も考えなくていいんだよ……ほらっ♥️」
武蔵はボイジャーの腰に回した手に力を込め、ついに彼を、自らの内へと招き入れた。
──つぷっ
──数瞬遅れて、膣の肉壁が少年のペニスをにゅるうっ……とまとわりつくように、柔らかく包み込む。
「──あっ……あっ、あぁっ!?」
尿道に精液がせり上がって来る感覚がすぐさま訪れ、少年は勢いよく射精した。
ボイジャー「うわあっ──あっ……!」
射精と痙攣が収まらずにいる彼の耳許で武蔵は妖しく囁く。
武蔵「童貞卒業おめでとう♥️
……赤ちゃん、できちゃうね」
ボイジャー「あっ……どうしてぇ……」
武蔵「びゅーびゅー、したかったんでしょ?
それとも気持ち良くなかった?」
ボイジャー「……すごかった……けど、だけど」
武蔵「不服そうね、でもそれなら不思議だわ。君のおちんちん、まだ出し足りない、ここから出たくないって言ってるよ?」
武蔵の言う通り、ボイジャーの小枝は依然として硬さを保ったままだった。
武蔵「引き抜いたら、終わりにするから……君の好きにしていいよ♥️」
ボイジャー「……っ、……うっ」
ボイジャーは一瞬躊躇いながらも腰を引いて、ペニスを膣から引き抜こうとする。が、名残惜しそうに絡み付いてくる彼女の襞がボイジャーの理性を融かした。
ボイジャー「ひゃっ……、うっ……くっ……!」
(ぱんっ)
ボイジャー「あっ!」
武蔵「♥️」
気付けば、ボイジャーはもう一度腰を打ち付け、体を震わせながら甘い声を漏らしていた。
そして再び抗おうと腰を引くが……、結局抗えず、その繰り返しによって、自然と抽挿を行う態になっていた。
(ぱんっ ぱんっ ぱんっ)
武蔵「あははっ♥️教えられてもいないのにちゃんとセックスの動き方しちゃってるね。えっちなんだ~♥️」
ボイジャー「ぁっ、あんっ、こんっ、なのっ、むりだよぉ……」
ピストンを行う度に、恐ろしい程の快感がボイジャーの体を駆け巡る。
少年は蕩けた顔で涙を流しながらへこっへこっと腰を振り続けた。
武蔵「ふふ、それでいいのよ。
ほら……抱き締めてあげる……♥️んっ」
あたかも蜘蛛が獲物を捕食するかの様に、武蔵は腕と足をボイジャーの体に絡ませ、快楽に喘ぐ彼の口を唇で塞いだ。
ボイジャー「──ん……んう……!」
武蔵「ふう……む♥️んっ……♥️♥️ちゅ──♥️」
口も、体も、性器も、そのどれもが温かく、柔らかく、湿ったものに包まれている。
入浴が苦手だった筈のボイジャーだが、溶け合うようなその感覚は何よりも心地良いものだと思えた。
その悦びが息遣いを通じて伝わったのか、少年の身も心も掌握したという手応えを感じた武蔵はオーガズムに達しようとしていた。
彼女の膣が収縮し、少年に与えられる刺激はより苛烈なものとなる。
ボイジャー「──!?……!……む゛ぅ!?……!」
ボイジャーの歓喜とも悲鳴ともとれる喘ぎ声はディープキスによって封殺された。
限界が訪れた二人は同時に果てへと至る。
ボイジャー「んあっ、やああっ、ああぁあああ♥️────あああ!!」
武蔵「あんっ♥️ひゃっ、ああああ────♥️♥️♥️♥️!」
──艶やかな二重唱が響いた後、
ボイジャーと武蔵は息を上げながら、そのまましばらく余韻に浸っていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──30分後。
ボイジャー「(むすーーっ……)」
足湯に浸かる武蔵の膝の上に座りながら、ボイジャーは頬を膨らませていた。
武蔵「ごめんごめん♥️あまりにも可愛すぎたから、つい意地悪したくなっちゃいました。まぁこれもエイプリルフールの醍醐味よ」
妊娠の仕組みについていくらか嘘をつかれていた事にボイジャーはご立腹の様子だった。
ボイジャー「すごく、こわかったんだからね!」
武蔵「ごめん。
でも、盛り上がるものはあったでしょう?
もう嘘はつかないから許してくれる?」
ボイジャー「それは…………うん、ゆるす」
武蔵「寛大な心に感謝します、お奉行様。
まあ、今回はしなくても大丈夫だけど、もしいつか誰か好きな女の子とする時はちゃんと避妊するのよ」
ボイジャー「……"ひにん"って なにかしら」
武蔵「Hを……セックスをしても子供ができないようにする為の前準備の事をそう言うの。まぁ詳しい話はカルデアの頼もしい大人の人達にでも聞いてみて」
ボイジャー「わかった、そうす、る───?」
ボイジャーの返事を待たず、武蔵は彼の体を持ち上げ、運んだかと思いきや、地面に押し倒し、覆い被さるような体勢をとった。
武蔵「さて、説明も終わった事だし、カルデアでの午前零時まで時間はまだそれなりにあるみたいだし──三回戦目、行くとしますか」
彼女は淫靡な目つきをしながら舌舐めずりをする。
ボイジャー「──むさしさん?」
武蔵「霊脈温泉って事もあってそなに疲れてないでしょ?夜はまだまだ長いんだから♥️覚悟してね」
ボイジャー「あっ、ん────」
ふたりきりの酒池肉林は続き、夜は更けていった──。