女剣豪×探査機=小旅行Ⅳ

女剣豪×探査機=小旅行Ⅳ

名無し

ボイジャー「そういえば たけのこは どんな あんばいかしら」


ふと調理の様子が気になったボイジャーは目を開いた。すると、


ボイジャー「……ひっ!?」


幼子の悲鳴に反応するや否や、武蔵は刀を抜きボイジャーを庇うように前に出る。


武蔵「何奴!」


ボイジャー「!、いけない! ころさないで!」


ボイジャーは武蔵の陰に隠れ、

ひっしとしがみつきながら嘆願した。


武蔵「──って、これは──」


二人の目の前には一匹の蛇が佇んでいた。


ボイジャー「へびが……、 こわいんだ」


武蔵(この子、こんなに震えて……。

私達はサーヴァントだから、蛇に噛まれようが多少は平気だとは思うけど……ううん、概念の相性で万が一って事もあるわね)


武蔵は刀を納め、涙目で怯える少年に対し、頭を撫でながら優しい声で語り掛けた。


武蔵「大丈夫。奴さんはアオダイショウよ。毒も無いし、喧嘩を売らなきゃ大人しい良い子なの。

だから安心して。」


ボイジャー「ほんと……?」


アオダイショウは舌を出したり引っ込めたりしながら丸い瞳で二人を少し眺めた後、事も無げに引き返して行った。


ボイジャー「あっ……かえってった」


武蔵「ね?」


武蔵「それにしても、蛇がよっぽど苦手そうなのに私があの子に刀を向けたら庇おうとするのね」


ボイジャー「そりゃ へびは こわいけれども……あいつだって よくみたら きれいで いいとこだって あるんだ。すききらいで てにかけるのは…… せつないよ。」



武蔵(


やさし

かわ


)


武蔵「……そうなんだ!

まるで弥勒菩薩のような懐の深さね。」


ボイジャー「みろく、ぼさつ?」


武蔵「衆生を救わんとする優しい優しい仏様よ」


武蔵「あー、でも困った事になったかも♥️!このあたりもう一匹蛇がいるみたいなのよねー」 


ボイジャー「えっ!? ど、どこ?」


慌てふためくボイジャーの様子に

武蔵は目を細め、しゃがみこみながら彼の頬に手を添えた。


武蔵「それはね……」


ボイジャー「え。────む!?」


武蔵は少年に口づけをした。


ボイジャー「ん……!……ふ……」


突然の感触に少年は目を見開いた後、わけも分からず瞼を下ろした。対する武蔵は目を開いたまま。


可愛らしい作りの顔が万華鏡のように移り変わる様を堪能した後、最初の緊張がおさまってきたと見た武蔵はもう一方の手を少年の後頭部に回し、自らが内に飼う蛇を解き放った。


ボイジャー「ぇ──…ぁぅ……」


次なる未知の刺激の到来にボイジャーは再び体を強張らせる。

目をうっすら開こうとするもののその瞳は蕩けて焦点は定まらない。


武蔵の舌は少年の口内にゆっくりと侵入し、手始めに物色を開始する。


武蔵「ん……」


ボイジャー「──っ~!?」


自と他が溶け合う感覚。その奔流に圧倒されつつも、それを拒もうとしていない自分がいる事にボイジャーは気付いた。


次第にボイジャーの体は力を失い、武蔵にもたれかかり、遠慮がちに自らも舌を這わせ始めた。


少年の気持ちの変化を察し、武蔵は己の心が満たされていくのを感じた。


ボイジャー「……んぁ……ぅ……!」

武蔵「ふぅ……ん……」


(くちゃ……ちゅ……)


吐息の具合からそろそろ限界だと判断した武蔵は唇を離し、少年のファーストキスは終わりを迎えた。混ざりあった唾液が糸を引き、滴となって地面に落ちる様が儀式の区切りを思わせた。


ボイジャー「はぁーっ……、はあっ」


武蔵「……どうだった?」


ボイジャー「うん……すごかった……でも "きす"って すきなひとと することじゃあないの?」



武蔵「私は好きよ、ボイジャー。あなたの事。


可愛いところ。


何気ないものに幸せを見出だすところ。


どこか遠い場所まで見通しているような聡いところ。


恐怖を抱く相手にまで情けをかける優しいところ。


そんな貴方を……独り占めにしたくなったの。お嫌かしら?」


ボイジャー「……すきじゃないかな」


武蔵「え゛」


ボイジャー「ひとりじめにするって いいかたは」


武蔵(倒置法!)


ボイジャー「でも、ぼくは きみに なついてしまった。 このたびでは たよってばかりで なにも かえせていないのが こころぐるしいけれど……。 


ぼくも きみが だいすきだ。

つよくて、やさしくて、おうじさまみたいな かわいい けんしさん」


武蔵「あ゛ ありがと」


ボイジャー「ふふっ こちらこそ よろしくね。 むさしちゃん」


武蔵(……後光が差して見える……)


ボイジャー「あれ……? むさし? わあ!??」


あまりの愛らしさに堪えかねて

武蔵は少年を押し倒した。

そこから流れるような動きでズボンをするすると脱がしていく。


ボイジャー「あ……」


少年の小ぶりながらもピンと上を向いた局部があらわになった。


ボイジャー「あまり…… じろじろと みないで ほしいな」


雪のように白いボイジャーの頬が羞恥の桃色に染まる。


武蔵「なに、見られるのはさっきも同じだったじゃない。ここにもキス、してあげるからね」


ボイジャー「えっ!? そんな、きたないよ」


武蔵「汚くなんてないわよ。こんな綺麗な色だもの……♥️(ちゅぴ)」


武蔵はボイジャーの性器に軽いキスをした。


ボイジャー「ひゃあ!?」


武蔵「ふふっ。いい反応~。

ね、もっとすごいキス、してあげよっか。」


ボイジャー「あう……でも、そしたら さっき みたいに しろいの でちゃうかも。あれって あかちゃんの もとって はなしじゃなかったかしら……?」


武蔵「口から入る分にはどうってことないわよ」


ボイジャー「そっか それなら……」


武蔵「して欲しい?」


ボイジャー「…………うん。」


少年は恥ずかしげに、

こくりと頷いた。


武蔵「正直でよろしい。

それじゃあ、いただきまーす♥️」


そう言うと武蔵はボイジャーのペニスを口に含み、楽しそうに水音を立て始めた。


武蔵「~♪♥️……♥️♥️…♪」


ボイジャー「ふあっ あぁ……っ!あうっ!……っ」


手で触れられた時には無かった、温かく湿った感覚。予測不能なリズムで去来する快楽の緩急。

それらを前にして、少年は甘い声を奏でずにはいられなかった。


武蔵は可憐な少年が乱れる様を目に収めていた。


武蔵(ホントにいい顔するなぁ♥️責め甲斐ある~。

んー、ここが弱いのかな?)


ボイジャー「ああっ!

そこ……すごぃ…ぁっ……!」


武蔵(あっ凄くビクビクしてる!ここがいいんだ♥️ それじゃあ……)


艶やかな反応がすぐさま返ってくる様子を面白がった武蔵は、あの手この手で口内の小さな肉棒を弄んだ。


そうして四半刻が過ぎた頃、


執拗な、されど果てには至らない程度の愛撫にさらされ続けたボイジャーはもはや理性が溶けかかっていた。


ボイジャー「…ぁ…………ぅ………、…ぁ…」


武蔵(名残惜しいけど、そろそろ終わりにしないと……えいえい♥️)


ボイジャー「あ…… もう でる…… でちゃう!」


武蔵「♥️~♪ ふ~ん それじゃあ

ここでおしまいね」


武蔵はあっさりと口を離してそう言った。


ボイジャー「ぇ…………どう して?」


失意に塗れた声色の問いかけに、

武蔵はあっけらかんと笑顔で答える。


武蔵「えー、私"キスしてあげる"って言っただけで"出させてあげる"だなんて一言も言ってないですよ?」


ボイジャー「そ んな ぁ……」


既に半泣きだったボイジャーの瞳に大粒の涙がじんわりと浮かぶ。


武蔵(いけない……!弱いものいじめだなんて、信条に悖るし、今回の目的にも背くのに、止められない!)


武蔵「そうねぇ……、『お姉ちゃんのお口の中でびゅーびゅーさせてください。お願いします』なんて可愛い声でおねだりされちゃったら、考えちゃうかな~♥️」


ボイジャー「え でも……それは……その………………… はずかしいよ……」


顔を真っ赤にして

消え入るような声で、

せめてもの抗議をする少年。


武蔵「…………♥️」


武蔵は何も言わず、妖艶な目つきをしながら、痛ましいまでに張り詰めたペニスにふうっと息を吹きかけた。


ボイジャー「っあ!や……でも……うう」


武蔵「もっと自分の気持ちに素直になった方がいいんじゃない?」


次に真っ赤な亀頭にキスを。


ボイジャー「あ……んっ!」


武蔵「我慢のし過ぎは体に毒よ」


畳み掛けるように、

軽く舌を這わせる。


ボイジャー「~~っ~っ!!」


ボイジャーはぐちゃぐちゃの意識の中、自らの両手で顔を隠しながら、声を絞り出そうとした。


ボイジャー「おねえちゃ───  

武蔵「だーめ♥️……私の目を見て、言ってみて。」


武蔵はボイジャーの両腕を無慈悲にかつ優しく顔から引き剥がす。


ボイジャー「や……」

武蔵「ほらほら……♥️」


少年は蕩けた顔で涙を流し、

とうとう観念した。


ボイジャー「───おねえちゃんの おくちの なかで………… びゅーびゅー、 させて ください。 おねがい  します……」


武蔵は、自分の中で庇護欲と支配欲がないまぜになった"なにか"が弾け飛んだ気がした。


武蔵「♥️♥️♥️……、ちゃんと言えたね、いい子よ……それじゃあ、極楽に連れていってあげる……」


武蔵はペニスを口に含み、愛撫を再開した。

先程までの生殺しにする為のものではない、刈り取る為の蹂躙。


ボイジャー「ひゃっ!? きゅうに、 なんでっ! !

       だめ         ぁ  

    」


少年は声にならない叫びと共に絶頂を迎えた。


武蔵(わあ、量も濃さもすっごい……♥️最後まで吸い出さなくちゃ)


ボイジャー「……んぁっ!……ゃ……ぅぁ……」


追い打ちをかけるかのような吸引にボイジャーは力無く矯声を漏らす。


武蔵「ご馳走さまでした♥️」


武蔵はごくんと喉を鳴らして、若い子種を飲み干し、艶かしい表情でそう告げた。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




武蔵「それじゃあ、いただきまーす!」

ボイジャー「いただきます」


二人は手を合わせ、食事が始まった。


武蔵はタケノコの刺身を箸で掴み、醤油に浸した上で口に運ぶ。


武蔵「んー、やっぱ掘りたてのは美味しい~♪」


ボイジャーは、タケノコに不思議そうなまなざしを向けつつも、

武蔵がした順序に倣って、咀嚼を始めた。


(もきゅ……もっきゅ……もきゅもきゅ……)


武蔵「お味の方はいかがだったかしら?」


ボイジャー「……しゃきしゃきしてて おいしい。しんぷるにして しんかんかく。」


ボイジャーは目をきらきらさせながら舌鼓を打った。


武蔵「おっ、喜んで貰えたならお姉さんも作った甲斐がありました。ありがとう。」


ボイジャー「ふふ。それ こっちの せりふだよ。……その みどりいろの ぺーすと? は なにかしら。」

 

武蔵「ああ、これはワサビね。

醤油にちょこっと溶いていただくの。好き嫌いが分かれるからそっちの皿には載せなかったけど……いっとく?」


ボイジャー「うん。 ちゃれんじ」


武蔵「おっ。じゃあどうぞ。」


ワサビ醤油を使い、ボイジャーは再度タケノコを口にした。


ボイジャー「?……!?……!……」


武蔵「どう?」


ボイジャー「これは ちょっと ちがうかも」


武蔵「ちがったかー。まぁ、君にはちょっと早すぎたかな。」


ボイジャー「はなに つーんと くる からみ。 ……おもむきは ちがうけど エリセが すきそうな あじだ。」


武蔵「エリセ……ね。確か以前、君のマスターだった子だっけ?。辛党なんだ。」


ボイジャー「うん。 それは もう すごく。エリセ と いえば まえにね───」


そうしてボイジャーは元いた世界での思い出話を始め、武蔵はそれに聞き入った。


武蔵(宇津見エリセ……、うん、勘でしかないけど、話を聞く限り、どうやらその子が今回の私のマスターっぽいのよね。)


武蔵(──世界から排斥されてた女の子、か。これも巡り合わせかもね。)



日の光が赤みがかってきたという事もあり、思い出話もきりのいいところで打ち止めとし、後片付けをして発つ事にした。


武蔵「ご馳走さまでした!」

ボイジャー「ごちそうさまでした」


武蔵「さて後片付け後片付けっと」


ボイジャー「そういえば、このしょうゆ とか わさび とか なべとかは どこに あったのかしら?」


武蔵「ああ。それ全部カルデアから拝借してきました」


ボイジャー「それは、どろぼうでは?」


武蔵「まあまあ!君が返しておいてくれたら事は収まるから。」


ボイジャー「? むさし が じぶんで ちょくせつ かえす のではないの?」


武蔵(あ、下手打った)


武蔵「それはその、ほら、食堂のお兄さんと顔合わせるのが気まずいっていいますか!あはは!」


ボイジャー「……?」


武蔵「ははは、はっ、っ!?」


ボイジャー「……むさし!?」


突如、武蔵の体は傾き、地に片膝をつくようにして倒れ込んだ。

その表情は苦く、息も絶え絶えとしたものだった。

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