女剣豪×探査機=小旅行 Ⅱ

女剣豪×探査機=小旅行 Ⅱ

名無し

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


ボイジャー「……っはぁ……ぁっ……はー……」


柔らかい草の上に横たわったボイジャーが吐息を漏らす。


武蔵「……もう疲れちゃった?」


ボイジャー「ぅ、うん ぼく はやいのには……なれていた つもり だったけど こきざみに ゆれるのは だめみたい」


武蔵「あー……ほんとにごめんなさい舞い上がりすぎて気遣いが疎かになりました。肩車も良くなかったわね。反省です。仏様許して」


ボイジャー「ふふ、でも へんだね。ぐわんぐわんしたら こころの もやもやが すこし なくなった きがするんだ。むさしさん は すごいね」 


武蔵「よし襲おう( 神の子か? )」



武蔵(本当はゴールまでとっておきたかったけど、無理だわ、うん、ちょっと味見しちゃお)


武蔵「ボイジャー君、疲れてるところ悪いけど、気持ちよくしてあげるから、怖がらないでね」


ボイジャー「え?……ひゃっ!?」


女性にしては大きいものの、見る者にたおやかな印象を与える武蔵の手がボイジャーのズボンの中に入り込む。


不意に包まれて、よくわからないむず痒さが体を一瞬駆け抜けたと思った途端、下腹部がジンジン沸騰するような感覚が始まった。


ボイジャー「ぅぁ……な に……これ…ぇ…!」


まるで、白い布の下で謎の生物が蠢いているよう。

その生き物が形を変える度に甘やかな痺れと心地よい痒さが少年の脳に直撃する。


武蔵「エッチな事だよ。手コキって言うの」


ボイジャー「んぁっなんか へんだよ もれちゃいっ そ う っあっ」


武蔵「変じゃないよ……そのまま身を任せて。(ふーん……初めてなんだ♥️やっぱりたまらないなぁ)」


ボイジャー「そんなっ ぅあっ」


少年の上気した顔、

目尻に浮かんだ涙、

竹林に響く矯声、

水音を立てるようになった手、

その手の中で熱を帯びる幼い男性。 


武蔵はそれら全てに歓喜していた。


武蔵「ズボンは下ろしてあげるから、ほら、このまま出しちゃおっか」


ボイジャー「わ あ!? ぁっ っ───」


自分の身にどんな事が起こっていたのか目の当たりにした少年は、ついに快楽に耐えきれなくなり、一際大きなソプラノが辺りに響き渡った。



それからどれくらいそこでぼんやりしていたのだろうか。


武蔵「つかの間とは言え、一人にしてごめんなさい。はいこれお水。近くの綺麗な滝で汲んできたの。冷えてて美味しいわよ」


武蔵はそう言って竹を斬って作った即席コップを手渡した。


ボイジャー「ありがとう むさしさん」


武蔵「武蔵、でいいわよ。ちゃん付けもアリね」


ボイジャー「うん わかった むさし。 いただきます」


水をこくんこくんと飲み、冷たさを取り込む内にボイジャーは夢見心地から幾分か戻ってきたようだった。


武蔵「……立てる?」


ボイジャー「うん ……あれ? けれど あしどりが おぼつかないや」


武蔵 (あちゃー……やり過ぎちゃったか……今回こんなのばかりね。かわいい子を前にしているとは言え、我を失いすぎですよ!そんなザマで何が大剣豪か!)


武蔵「んー、それじゃあこうしましょうか!」


ボイジャー「わっ」


武蔵「ここからはお姫様抱っこです。ペースも少し落として安全運転でいくよー!!……恥ずかしかったりする?」


ボイジャーはやや頬を染めて目を逸らした後、武蔵に向き合い、


ボイジャー「……いいや。 むさしの うでの なか とても ほっとして いいね。 よろしく おうじさま」


武蔵(おっ、落ち着け!大剣豪!

心頭滅却!この場で2回戦突入する訳にはいかない!)


武蔵「任せて!それじゃあヒアウィゴー!!」


ボイジャー「ごー!」


武蔵が軽快に走り出す中、

ボイジャーは先程の体験を思い返していた。


ボイジャー(エリセも ますたーも さっきみたいなの してるって ことだよね たぶん。)


ボイジャー(……ふしぎな かんかくだ。でも べつに いやな きもちは しないね。)



そうして女剣豪と探査機は再び山を登り始めた。

互いに身の上話をぽつりぽつりと話しながら。

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