女上司わからせものAVを見ることになったオモダカさん
閲覧注意!
思いっきりR-18
某AVスレにて出てきた設定多数あり。
適当な感じのAV描写あり。
冒頭部分はそちらのスレにあるので何なら先にご覧下さい。
そのビデオはストーリー仕立てのものらしい。
どんなものなのかとアオキに聞いたところ「黙って見ていればわかるのでは?」とこちらを見もせずに言われる。まぁ確かにこれから見るものではある。予備知識などはいらないということなのか。なんとなくアオキの態度に釈然としないものを感じつつオモダカはモニターを見つめる。
社内恋愛の話なのだろうか? オフィスで仕事をする人々の場面が流れていく。
どうやら女上司と、その部下である主人公の話であるらしい。長い黒髪をまとめた凛々しい女性が何やら部下を叱責している。彼が何やらミスをして、それを適当に誤魔化していたらしい。ミスをしたことよりもそれを隠して誤魔化そうとしたことが悪質だ、とかなりきつく叱りつけているようだ。言っていることは間違っていないが感情的になり過ぎだしきつい印象を受ける。やはり部下を叱責する時は冷静に行えるようにならなくてはいけませんね、などと思いながらその二人の様子を観察する。叱責された部下は何だかふて腐れたような顔をしている。なんとなく普段オモダカやハッサクに説教をされた後のアオキに似ている気がして、微妙にストーリーに集中出来ない。
そうして彼はミスをカバーする為に残業をすることになって。ひとり、またひとりと他の職員が帰宅していく中、頑張って仕事をしているような描写が続いて。
そうして仕事が終わったのか彼が伸びをしたところで、上司の声が聞こえる。
『お疲れ様です。』
『課長? 帰られたんじゃないんですか?』
『残業を指示しておいてあなた一人を置いて帰る訳にいかないでしょう。』
そう言いながら彼女はデスクに近付いてくる。
そしてかすかに表情を緩めて、二つの袋を部下に見せながら問いかける。
『差し入れです。甘いものとおにぎりならどちらが好きですか?』
『……何でもいいんですか?』
『え? ええ。』
『なら、あなたを貰いたいです』
『……え?』
部下は面食らった顔の上司が正気に戻る前に彼女を抱きしめ、胸に手を這わせる。女上司の持っていた袋がデスク脇に落ちる。
……オフィスで盛るのはあまり良くないのでは、と思う。おそらく全員帰った後だろうが、このようなオフィスなら防犯カメラのひとつくらいあるのではないだろうか。後々大丈夫なのだろうか。そんなどうでもいいことが気になって仕方ない。
というかアオキはこんなビデオを見て欲情していたのだろうか、ということが気にかかる。リーグで夜遅い時間に彼と二人きりになってしまうことも普通にある。こういうシチュエーションに興奮されてしまうと仕事に差し障りがありそうなのだが、大丈夫だろうか。思わず心配になってしまう。
――いえ、別に私たちとこの二人は上司と部下という関係性以外に同じところがある訳ではないでしょう。気にすることなどありません。
オモダカはそう自分に言い聞かせる。そう……ない、はずだ。
『や、止めなさ……あぁっ!』
そんなことを考えている間にもビデオは徐々に濡れ場に突入していく。女上司は胸を揉まれ、シャツを肌蹴させられて下着があらわになる。その中に手を入れられて更に刺激を与えられているうちに、上司は耐えられなくなったのか甘い声を上げた。
それを見て部下はスカートをたくし上げながら上司を自分の机に座らせて、ストッキング越しに下着のクロッチ部分を撫で擦る。
『口では偉そうなことを言っていますが、ちょっと触っただけでもうこんなになってるじゃないですか』
びり、と彼が上司の穿いたストッキングを破ると、色の変わった下着があらわになる。部下はその下着の上から何度もそこを撫でる。じわりじわりとその変色部分が広がっていくのが妙に生々しい。
『だめ、やめて!』
『あなただってここは正直じゃないですか。』
『そんなのじゃ……やぁ……っ!』
下着の上から口を寄せ、ぴちゃぴちゃと音を立てながら刺激を与える。上司はいやいやをするように首を振りながらも、だんだんと喘ぎ声が甘さを増していく。
やがて部下はベルトをゆるめ、ボクサーパンツをずらして自らの性器を露出させた。きちんとモザイクがかかっていることにほっとする。モザイク越しでも生々しさを感じるのだ。修正のないものはどれだけ恐ろしいものなのか。
部下は続けて上司の下着も剥ぎ取ると、自らの性器を宛がう。
『ずっと、貴女にこうしたかった。』
『やめ、もう……あああああん!!』
貫かれ甘い声を零す女性と、彼女を攻め立てる男性の絡み。流石にそれを直視は出来ずにオモダカはかすかに視線を逸らした。
しばらくまぐわう男女のシーンが続く。水音と身体同士がぶつかるような音、女上司の喘ぎ声を聞いていると何だか淫らな気持ちが湧いてきてしまいそうで。何とか意識を逸らす。
やがて終わりを迎えたのか部下は小さなうめき声を上げながら上司を抱きしめ、息を吐いてゆっくりと彼女を解放する。
どうやら避妊具は付けていなかったようだ。上司の胎内から白い液体がこぼれ落ちてデスクを汚している描写が挟まれる。一瞬彼女は呆然としたような表情を浮かべていたが、ふと我に返ったようにきっと部下を睨み付ける。
『こんなことをして、私が一度抱かれたからと貴方のものになると思っているの?』
『やっぱり貴女は一筋縄ではいかないですね。……思っていませんけど、いいんです』
『……何が?』
『貴女が折れるまで、何度だって俺を刻みつけてやりますから。』
その言葉に一瞬たじろいだ女上司を見つめ、部下が笑みを浮かべる。
そして、暗転。簡単なスタッフロールのようなものが流れる。どうやらこれで終わりらしい。最後はもう少し余韻とか何かあってもよかったのではないだろうか。それともあえて描写しないものなのだろうか。
「どうでしたか?」
アオキに表情の薄い顔でそう問われ、オモダカは彼を見返す。とりあえず何故これを選んだのかは聞きたかった。どうしてわざわざこんな内容のものを見せるのか。
「……こういうシチュエーションは、一般的に好まれるものなのですか?」
「そこまで特殊なものではない、平凡な趣味だと思いますが」
「部下が上司に見せるべきものではないように思うのですが? まるで貴方がこのようなことをしたいと思っているかのように錯覚してしまうではないですか。」
「別に問題はないでしょう。錯覚ではないので。」
「……は?」
アオキは何と言うこともない、という顔をしてそう言う。あまりに普通の顔で言うので一瞬理解が追いつかない。
錯覚ではないということは。アオキは、私と、こんなことをしたいと思っている、と……?
彼はいつの間にか至近距離にいて、まだ脳が状況を整理しきれておらず硬直したままのオモダカを引き寄せ、素早くスラックスを膝まで下げて下着の上から秘所を撫でる。思わぬ彼の動きと、下着の上からでもはっきりとぬるりとした感触を感じるほどに蜜を零していた自分に気付いて、頬がさっと紅潮するのを感じる。
「……貴女もこんなに興奮しているじゃないですか」
「っ……それは、そうでしょう、私だって人間なんですから。こんなものを見せられたら、身体が勝手に反応しても仕方ないでしょう。」
自分の身体が途中から熱を持って、ストーリーに集中しきれていないのは気付いていた。劣情を煽るのが目的の映像なのだから仕方ないだろうと思うけれど、アオキに指摘されて頬が更に熱くなる。思わず睨み付けるけれど彼は一切動じず、むしろ意地の悪そうな笑みをごくかすかに浮かべていた。それはまるであのビデオの最後にあの部下が見せたような表情で。そんな彼にぞくりと背を震えが走る。
「あなたも、あんな風に部下にされたい、と思ったんですか?」
「思うわけ……ない、でしょう……ぁ、っ」
「でしょうね。あなたはあの女優のように、最後まで認めないだろうと思っていましたので」
完全にスラックスを脱がされて、下着の上から何度もアオキの指で擦られる。その感触に思わず首を振る。先程見た映像そのままのようなその行為は、オモダカの意思に反して少なからず興奮した身体を追い詰めていく。自分で触れてみたことすらほとんどないそこはあまりにも与えられる刺激に弱かった。
「自分も、ずっとこうしたいと思っていました。」
「そんな、だって今まで、そんなこと……んっ」
「あなたが自分の家に来て、無防備にあれこれしているのをどんな思いで見ていたと思っているんですか?」
「っ……だめ、それ、あ、あぁんっ!」
そう恨み言のように言いながらもアオキはオモダカを攻め立て続ける。まったく慣れないオモダカに為す術はなく、あっという間に頂きへと導かれてしまった。小さく身体を震わせている間にアオキはすっかり役に立たなくなったオモダカの下着を剥ぎ取る。
そして自分もズボンを脱ぎ捨て、下着も脱ぐ。飛び出してきた彼自身にオモダカは固まった。先程の映像ではモザイクでまともに見えなかったし、父親と風呂に入っていたのも物心つくかつかないかの頃で一切覚えていない。初めてまじまじと見る男性器は想像していたよりも大きく、グロテスクに見えた。
「えぇ……男性はいつもズボンの下にこんなものを押し込めて過ごしているんですか……?」
「いや、普段はもっと縮んでいて柔らかい状態に決まっているでしょう。……まさかそこから知らなかったとは言わないですよね? 見たこともないんですか?」
「……全く知識がない訳ではないですが、そんなに大きさが変わるなんて聞いていません。え? こんな大きなもの、入るんですか……?」
「赤ん坊がここから産まれてくるんですから、入らない訳はないでしょう。……初めてであれば、痛いかもしれないですが。」
思わず尻込みしてしまったこちらを案じてか、アオキの指が秘所に伸びてくる。これから彼を受け入れようというそこは先程までの刺激ですっかり濡れそぼり、ぬるりと彼の指を飲み込んだ。
正直に言うならば中を探られるのは変な気分で、気持ちいいというほどではない。そんな私の思いに気付いたのかアオキは「やっぱりまだこちらの方がいいですかね」と言いながら入り口にほど近い場所にある突起に触れた。その瞬間に形容しがたい感覚に襲われ身体に電流でも流されたかのように勝手に震える。
「あぁっ……んっ!」
「もう一度、イッておきますか?」
「だめ、それ、また……あぁんっ!」
初めて見たアオキ自身にひるんで少し冷めてしまっていた熱が彼の指の動きに合わせて再び高まってくる。先程よりも優しく芽を刺激されながら再び中に指が差し込まれ、軽く動かされる。快感が再びせり上がってくるのを感じてオモダカは思わずアオキの身体にしがみついた。
「ん、あっ、ああぁっ!」
身体が再びびくびくと震え、やがて弛緩する。内部を探るように、広げるように指を動かしていたアオキはそれを見て体勢を変え、オモダカを座布団の上に押し倒す。秘所に押し当てられた硬く熱いものに思わず身を竦ませる。
彼はそれを軽く押しつけながら、ぼそりと呟いた。
「……そういえば特にゴムなど用意していないですが、問題ないですよね?」
「な、無い訳ないでしょう。それならやっぱり止めるのでも」
「そんな一度で出来るものとは限らないですし。……万一出来たとしてもあなただって子供は好きでしょう。」
「そういう問題じゃ……」
「ここは、早く欲しいと言っているようですよ?」
そう言いながら彼は自らの性器を押しつけ、先端を入り口に擦り付ける。そうして蜜を纏った彼自身は、やがてゆっくりと侵入してきた。結局ろくに抵抗も出来ず、そのまま彼を受け入れる。
「……あ、あぁっ!」
「……っ、力、抜いて下さい……っ」
侵入してきた彼の熱にオモダカは思わず悲鳴に近い声を上げた。押し広げられたその痛みに反射的に身体が強張る。おそらく半ばほど入ったところでアオキが苦しげな声を上げたが、混乱した頭ではどうすれば力が抜けるものなのかすらわからない。訳もわからずにオモダカは思わずぎゅっと目を閉じる。
すると次の瞬間、頬に柔らかな感触を感じた。痛みに滲んでいた涙を舐め取られたのを感じて目を開けると少し困ったように眉を寄せたアオキの顔があった。少し躊躇うような様子を見せながら彼はオモダカの唇に触れるか触れないかくらいのキスを落とす。
半ば無理矢理避妊もせずに抱くような真似をしておいて、子供でもおませな子ならば普通にしていそうな口付けは躊躇うのか。何だかちぐはぐなことをしていることがおかしくなってふっとオモダカの身体から力が抜ける。
その隙は見逃さずにアオキは一気に彼自身を突き入れてきた。
「ふぁ……あぁんっ!」
「……っ」
全部入ったのか、アオキが小さく息を吐く。
中を押し広げられる痛みと苦しさはあるが、それ以上に彼を受け入れたことで何とも言えない充足感を感じる。自分でも思わぬほどに心が満たされたようなその感覚に戸惑いながらも、オモダカはアオキの身体を引き寄せるとこちらからその唇を奪った。先程の拙い彼の行為に応えるように。
そうして、彼と繋がったまま何度も唇を重ねる。やがてアオキの方も遠慮がなくなり舌を差し入れられ、歯列をなぞり口内を探られる。
けれど彼は特に腰を動かすでもなく、ただ髪をや頬を撫でるばかりだった。オモダカとしてはまだ痛いのでありがたいが、男性はそれで満足出来るものなのだろうか?
「動かないのですか?」
「初めてならいきなり激しくするのは止めた方がいいかと思っていただけです。……もう動いていいですか。正直限界なのでそろそろ気遣えなくなりそうなのですが」
「……構いません。あなたのしたいようにして下さい。」
オモダカの言葉にアオキはゆっくりと腰を動かし始める。初めはこちらの様子を伺うようにしていたが、やがて彼自身が快楽を求めるような動きに変わっていく。
内壁を擦られる感覚はまだ痛みを伴っていて、新たな快感を生み出すと言うほどのものではないけれども、逆にそれゆえ少しくらいはアオキの様子を伺うだけの余裕があった。彼は抽送を繰り返しながら息を吐き、オモダカが少し腹に力を入れるとかすかな呻き声が零れる。
彼も気持ちいいと思ってくれているのだろうか。そう思うとオモダカも満たされていく気がした。
やがて彼は奥深くに突き入れた状態で動きを止め、きつくオモダカを抱きしめる。かすかに胎内に温かさを感じて、彼が終わりを迎えたのだと気付く。
そうして最後まで出し切ったのかアオキは大きく息を吐いて身体を起こし、ずるりと自身を引き抜く。抜かれたところで中から彼の精がこぼれ落ちてくる。何か拭くものはないか、とあたりを見回そうとオモダカが身体を起こした途端に更に奥から溢れてきそうな感触を感じて慌てて身体を戻す。するとアオキがティッシュをそっと宛がってきた。一瞬彼の視線の奥に満足そうな色を感じて何となく面白くない気分になる。
結局、彼は何を思ってこんなことをしたのか。ずっとこうしたかった、と確か彼も言ってはいたけれども。……あのビデオで部下が言っていたのと同じように。
それがどういう意味なのか、伝えてはくれないのだろうか。
「こんなことをして、私が一度抱かれたからと貴方のものになると思っているのですか?」
そう彼に問いかけてみる。先程の女上司と同じような台詞で。
そうしてアオキの返答を待つ。もちろん彼もビデオの台詞だとわかっているのだろう。少しの間何やら考え込む。
「いえ、別にそうは思っていませんね。その前から、あなたがこの家に無防備に立ち入って、自分にだけ砕けた態度で過ごしていた頃から、自分のものだと思っていましたし」
「勝手に思わないで下さい。それくらいで。」
「なら、他の男の家でもこんなことをしていたんですか?」
「するわけないでしょう。貴方だけです」
反射的にそう言い返してしまってから、思わず額に手を当てる。誘導尋問ですらない普通の問いかけなのに速攻で彼の主張を肯定してしまった自分の迂闊さにため息を禁じ得ない。
アオキになら抱かれてもいいと……いや、抱かれるのならばアオキがいいと思ってしまった時点で、気付いていなかった訳ではない。自分でも慕情なのか何なのかもわからないが、彼と共に過ごす日々がずっと続いて欲しいと思っていたことに。
「そもそもあなただってろくに抵抗はしていなかったじゃないですか。……まぁ、生でするのを拒否していたのは含んでいませんが」
「そういえば外に出すくらいはするつもりなのかと思ったら普通に中に出しましたね貴方は……もし子供が出来たらどうするつもりなのですか。」
「出来ていても出来ていなくても責任を取るつもりはありますよ。」
「……それならこんな関係になる前にきちんと言って下さい。」
そう言うと、アオキは何だか変な顔をした。あまり普段は見ない表情だが、何を思っているのだろうか。普段のふて腐れていたり機嫌が悪かったりするような表情なら読めるが、流石のオモダカでもアオキのことなら何でもわかるという訳ではない。
怪訝に思っていると彼がふと動いた。そして耳元で囁かれる。いつも以上にぼそぼそとした、むしろはっきり伝える気が無いのではないかと疑うような小さな声で。そして言うだけ言って「風呂に湯を入れてきます」などと言って逃げるようにバスルームへと向かう。
それでも、すっかり聞き慣れた彼の声はきちんとオモダカの耳に届いていた。
「……きちんと言って下さいと言ったでしょう。それが大事なことを伝えようという人のする態度ですか。」
届いたけれど、聞こえなかったことにした。
自分で言いたいことだけ言って逃げ出さないで欲しい。こちらの返事も気持ちも聞かないあたり本気で伝える気もないのだと判断されても仕方ないだろう。
もう少しきちんと伝えようという意思が見えたのならば、私も貴方に伝えようと思ったのに。
――これからもずっと、側に居て欲しい。
私だって、そう思っているのに。