夫婦のピクニック+α

夫婦のピクニック+α


カルデアに召喚されたボガード様の一日は、シェフィールドの領主でなくなった今もそれなりに忙しいものとなっています。

カルデア所属のサーヴァントとして避けられない各種戦闘。

サーヴァント故に肉体的成長は望めないものの、それでも感覚まで鈍ってはたまらないと欠かさず続けているトレーニング。

他のサーヴァントの皆さんと交流・交渉し、有事の際リソースを融通してもらえるようにする根回し(カルデア内で騒動が起きることも多々あるので…)。

そんなボガード様をお側で支えている時、わたしは決まってシェフィールドでの日々を思い出します。

仕事の最中すれ違う妖精の方々が、ボガード様に色々な声をかける。わたしはそれを眺めるのが密かに好きだったのです。


───ボガード様、頼まれていた鎧と槍はちゃんと納品しておきました。

───マシュ様のおかげでモース退治は捗っております。ボガード様も花嫁選びのお目が高い!

───我々にはボガード様がいるのです。女王軍などなにするものぞ!


そんな風に慕われているボガード様を見る度、わたしも誇らしい気分になったものです。

…ですが、最近のボガード様は流石に働きすぎです。いちサーヴァントなのですから、ある程度は他の方に任せても良いのに。

なのでわたしは周囲に無理を言って、ボガード様と数日程の休暇を取ることにしました。


───


───シミュレーター内、草原に点在する木々の木陰にて。

「ふふ、ピクニックなんてシェフィールドでした時以来ですね。あの時はモースが襲来して早々にお流れとなってしまいましたが、今度はシミュレーターなので騒動が起きる可能性は低いかと!」

「フン。…それにしても、珍しい衣装だな。あの仕立屋の作か?」

「いえ、これはハベにゃんさんではなく、ミス・クレーンの仕立ててくださった服なんです」


そう語るわたしが身に纏うのは『Bright Voyager(ブライトボイジャー)』。元は特異点でアイドル活動をした時に手に入れた霊衣ですが、「輝く旅人」という意訳のこの衣装は、今回のピクニックにこそ相応しいと思えました。


「シェフィールドにいた頃と同じような浅知恵を働かせおって……では、その手に持つ籠も浅知恵の一環か?」

「はい。…ボガード様は食事やお酒を好まないとは知っています。ですが、やはり話の合間につまむものくらいは必要かな、と思い用意させていただきました」

「…これは、ドーナツか」

「はい。妖精國における砂糖は上級妖精の方用の趣向品と聞いていたので、こういうお菓子はあまり馴染みがないと思いますが…」

「舐めるな。私とて妖精國の上流階級、縁はなくとも知識としては知っている。……。…ふむ」


まじまじとドーナツを見つめるボガード様。一口でひとつ平らげて、二個目、三個目……慌てたわたしも一緒になって食べていたせいで、あっという間になくなってしまいました。話の合間につまむことはありませんでしたが、お弁当代わりと考えればこれはこれで悪くありません。

味の感想は……口にこそ出しませんでしたが、満足いただけたようです。良かった…。


(…付近の散策をして、ドーナツも食べた。…少し早いですが…)

「…? どうした」

「…ボガード様。少し待っていてください」

「?」


そう言って、数分程席を外します。そうして再びボガード様の元へ戻ったわたしは……カルデア七大兵器のひとつ、デンジャラス・ビーストを身に纏っていました。

「が、がおー♥」

「…何を企んでいるかと思えば……それはカルデアでの夜伽で良く着る衣装だな。マシュよ、何をするつもりだ?」

「…ボガード様とペアルックになった以上、何をするかなんて決まっています…♥」


ボガード様の股間をいつもよりねっとりと撫で上げ、獅子の分身をその気にさせます。


「む、ォ…」

「今のわたしは名誉牙の氏族……ボガード様の同胞です♥ せっかくの休暇ですし、妻と牙の氏族らしいまぐわいを堪能するのもひとつの手では?」

「…フン、挑発のつもりか? だが、牙の氏族を騙る底なしの卑しさは気に入った。その挑発に乗ってやろう…!」

「っ♥ はいっ♥」

ハベトロットさんにお願いし改造してもらった衣装の尻尾……それがわたしの喜びを読み取ってピーンと立ち、プルプルと震えます。

やっぱり、休暇を取って正解でした…♥


───


わたしは四つん這いになり、ペニスを露出させたボガード様に準備万端のお尻を向けました。所謂後背位、バックです。


「雌猫気取りめ、そんなにオレのモノが欲しいか?」

「…はい♥ 妻の卑しいおまんこに、旦那様の逞しいモノを突き込んでください♥♥♥」

「…ふん。このような形でオレを煽ったこと、たっぷり後悔させてやろう…!」


私人の顔を覗かせたボガード様が、わたしの背中に荒々しく覆い被さります。

そうして始まった夫婦の営みの中、わたしはボガード様の伊達男チンポに貫かれて何度も何度も絶頂しました。


「ア゛オォォォォおおッ♥♥♥ アォっ♥ オ゛ッ♥ ぉっ♥ アオオオオンッッ♥♥♥」

「体勢も鳴き声も牙の氏族らしくなってきたな、我が妻よっ! それで良いのだ! それでっ!!」


わたしはおまんことアナルでボガード様の射精を何発も受け止めました。ボガード様の熱い精液が内側を満たす感覚、それがわたしは大好きです。


「グルオ゛ォォォオ゛オオオオオ゛ッッ!!!!!」

「あオオ゛オオォォォオ゛オオオン゛っ♥♥♥♥♥」


そうしてボガード様24回目の射精と、わたしの46回目の絶頂でこの日のまぐわいは幕を下ろしました。


───


「は、ぁ…♥ ボガード、さまぁ…♥」

「…良かろう」


事後、わたしの願いを汲み取ってくださったボガード様が、キスをするべくわたしに顔を近づけます。

…わたしの望みをちゃんと汲んでくれるなんて、やっぱりボガード様は優しい方ですね。


「ぢゅ……じゅぷ…」

「んむっ…♥ んくっ♥ じゅる♥♥ …ぷはっ♥ ぼがーど、さまぁ…♥」


そうして交わされたのは、種族違いの奇妙な夫婦のキス。わたしの舌がざらざらの舌に絡め取られて、不思議な感覚でした。例えるなら、煎餅のザラメを舐めとっているのに近いでしょうか。

…ボガード様の獣臭混じりの吐息や唾液が何故か癖になります。夫のものだからでしょうか?


「…ボガード様、もっと…♥」

「…卑しい雌猫め。まあ良い、休暇はまだたっぷり残っている。心ゆくまで乱れるが良い…!」


呆れた様子ながらも未だ臨戦態勢を保つボガード様が、わたしに再び覆い被さります。

…夫婦の営みは、まだまだ続きそうです…♥

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