太宰治×松本貴代子

太宰治×松本貴代子



真 名:太宰治(松本貴代子)

クラス:キャスター

性 別:女性

身 長:175cm

体 重:62kg

好きなもの:自分

苦手なもの:自分

出 典:史実

地 域:日本

属 性:混沌・中庸・人

一人称:自分あるいは私

二人称:相手によって様々

三人称:相手によって様々だが、誹謗や皮肉交じりの呼び方が多い



概要

濡れ羽色の髪をに病んだ目をした長身の女性。物事に悲観的でことあるごとに「死にたい」「死にたくなった」と口にする上に、場合によっては実際に死のうとする。が、その手法の大概はサーヴァントの肉体を傷つけうるものではないため未遂に終わる。意思疎通は可能であるものの人格に難があり、少しでも嫌なことがあると自分に向けられた言葉の一切を悪い方向に受け取るようになり、疑心暗鬼に陥る。かと思えばしれっと立ち直ったりする。



真名

第二次世界大戦前後に日本で活躍した小説家『太宰治』。「斜陽」「走れメロス」など数々の名作と共に、その精神の不安定さを語られる事が多い無頼派私小説作家。日本で教育を受けた者はその作品を一つは目にするであろう知名度を誇るものの、死因が入水自殺であることも同じくらい有名。

大地主の家に生まれ幼少から成績優秀な学生であったが、次第に問題行動が目立つようになり、遂には自殺を試みるようになる。自ら命を絶った文学者は数多いが、中でも太宰は自殺未遂を繰り返している点が特異である。明確な動機もなく、確実とは言えない手段で自死を試みては、その度に生きながらえて作家としての活動にまで活かしていた。その凶行の数々は太宰独特の死生観が生むもので、自らの理想、自尊心が傷つけられた際には命を絶つことも厭うべきではないとの美意識。作品に心血を注いでいた太宰は、書けなくなった時が死ぬときであると考えている。サーヴァントとして呼ばれる太宰は「書くことに嫌気がさして死んだ」太宰治であり、再び筆を執らぬ限りは己に価値なしと断じているのだ。

そこにエッセンス程度だが、三原山にて投身自殺をした女学生『松本貴代子』が加えられたものだから、その人格は大変なものとなっている。


ステータス

筋力:E-

耐久:E-

敏捷:E+

魔力:B

幸運:E-

宝具:A+



保有スキル

陣地作成(D)

キャスターのクラス特性。魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。あくまで執筆と、儀式の場を整えるばかりである。


原稿作成(A)

キャスターのクラス特性の亜種。魔力を帯びた器具ではなく、人心に強く働きかける魔力を帯びた小説の作成が可能である。太宰治には、これしかできぬ。


狂気(D)

不安と恐怖。調和と摂理からの逸脱。周囲精神の世界観にまで影響を及ぼす異質な思考。


人間失格(E)

ランクが低いほど効果が高まり人から堕ちる、異質のスキル。Eランクともなるとそのステータスのほとんどにマイナス補正を与え、生身の人間にも劣りうる身体能力しか発揮できないが、人に対する特攻効果を受けない。太宰の場合は執筆した小説に由来するため、無辜の怪物を内包している。


メロスの盟約(EX)

自著の小説に由来するスキル。太宰は一度人と交わした約束事を決して違えることができず、そのためならば如何なる努力をも惜しむことができない。契約は絶対である。











太宰の代表作「斜陽」には、蛇がよく登場する。曰く、太宰は聖書やキリストに関心を抱いており、賢く狡猾な生き物としての蛇を作中で象徴的に書いているのだ。斜陽の語り手であるかず子は蛇の卵を傷つけ、後に自分の在り様を指して蛇になっていくようだと揶揄している。

太宰治の死因は入水自殺であるが、その一月前に書き上げた「人間失格」にて太宰自身の人生を色濃く反映された主人公、大庭葉蔵の生死は不明である。

松本貴代子は火口に身を投げたため、死体は見つかっていない。


太宰治は、人間失格している。



父なる蛇神は、斜陽の影より触手を伸ばしている。








領域外の生命(EX)

フォーリナーのクラス特性。外なる宇宙、虚空からの降臨者。邪神に魅入られ、その権能と慈愛を身に宿して揮うもの。


神性(B)

フォーリナーのクラス特性。神霊適正を持つかどうか。外宇宙に潜む高次生命の先駆となり、強い神性を帯びた。代償は、崇拝を裏切らぬこと。




宝具

斜陽失楽三日月(クレッセントイグ・サン)

ランク:A+

種別:対非人宝具

レンジ:0

最大補足:1人

太宰治のベストセラー「斜陽」になぞらえた宝具。自身を燃え盛る大蛇に変化させ、その間は攻撃を食らう度に「聖なる蛇」を生み出す。この蛇は非常に執念深く、母体である太宰を害した相手を執拗に追跡し、強毒によって仕留めるまで首を狙い続ける。この効果は太宰自身が傷つけられなければ発動しないが、そうでなくとも強靭な鱗とあらゆる毒への耐性を持ち、授けられたいくつかの魔術を行使できるため本体の戦闘能力も非常に高い。

この状態の太宰は人ではないため、人間失格の効果適用外にある。

使用する度に正規の英霊から遠ざかるが、それは邪神の干渉を強め、太宰の強化と狂化を進めるという事である。

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