天道ゼクター
今、オレはカブトゼクターになって猫に頭をかじられている…なんで?
「離してくれないかニャ、猫」
フゴフゴ ガブッゴ
今日も朝日に照らされながら、起床したら不思議なことになってしまっていた。
あっちょっちょっとあのね〜。甘噛みだけども、痛覚はそのままだから痛い。
だがしかし、野生の猫でもゼクターの攻撃力で倒して傷つける訳にはいかないから困った。オレは、野生動物からも慕われて愛されるからな。
「あぁ〜ねこさんだぁ!!カワイイ!よしよし…んん、カブトゼクター!? 」
「この声は加賀美か?」
いっ痛い!無理矢理引っ張るな。
「ねこちゃ〜ん、カブトゼクターをこっちに返してね」
「加賀美!クッ、ハイパーバトルビデオだとゼクターとお話が出来たじゃないか?」
加賀美は、まず猫の機嫌取りを先決して顎付近を撫で始めた。
ゴロゴロゴロ、ニャー
よし、口を開いた。加賀美に握られた。猫を撫でる調子で加賀美はカブトゼクターのオレを撫でる。
「天道から逃げてきたのか?とりあえず、君を天道の元に運ぶぞ」
うん。猫に噛まれ続けるよりはマシか。