大嘘つきなお前が大っっっ嫌い

大嘘つきなお前が大っっっ嫌い


嫌いだ。

ムカつくから。

馬鹿力で周りを壊す。

弟たちを傷付けても気に求めない。

食い物は全部食ちまうからこっちは食えなくなる。

俺様たちが受ける筈だったモノを奪うから。

必死で、其れこそ死ぬ思いで身に付けていた技を力をいとも簡単にやってのける。


だから

俺様は──────

《俺様たち》はアイツが大っっっっっっ嫌いだ






大嘘つき野郎






“ ‎ ”に《あんな》言葉を言ったくせに・・・・・・







お前にとってその程度の《約束》だったのかよ・・・・






ふっっっっっざけんな!!






アイツの“妻”の服を剥ぎ取った時、怒り狂ったあの馬鹿は《誓い》をし。

その《誓い》道り俺は死んだ。

あまつさえ、人様の血を啜って味の感想まで言い放ちやがった。

イカレてんのか??

イカれてたわ・・・・

けど────

その近くに。

“兄”が、弟が・・・・

─────妹が居なくて良かったと本気で思った。

つーか、俺様たちの中では比較的に仲の良かった“弟”(ヴィカルナ)を殺した癖になんで泣くんだよ普通泣くか???

なら、殺すなよ助けろよ──────

てめぇらも同罪だからなあのクズ止めろよ。

例え、お前が死んでもあの馬鹿を止めろよ、特にお前は“兄貴”だろ。

英雄様の癖に頭可笑しいだろ・・・・

其れでも、ヤツらは『英雄』として君臨しやがる。

『英雄』だから人を助け、護る。

『英雄』だから信頼さる、憧れられる、希望になれる。

『英雄』だから愛される・・・・・。


────────マジでムッッッッカつく。


“其れ” が当たり前で《正しい》なのも

許せない。


お前が居なければ、

お前ら(パーンダヴァ)が俺様たち(カウラヴァ)の前に顕なければ・・・・

俺様たちは平和に暮らせたんだ。

カルナも、弟たちも、戦士たちも、そんでもって俺様だって、死んだりはしなかった。

なによりも“兄貴は2度も死ぬ”事なんて遭わずに済んだ。


だから、

アイツら(パーンダヴァ)が悪い。

俺様たち(カウラヴァ)は悪くない。


ビーマに毒を飲まして殺そうとした。

アイツらの家に火を放って殺そうとした。

アイツらの共通の妻に暴力を振るった。


“其れ”がなんだって言うんだよ────


酷い・・・?

狡い・・・?

卑怯者・・・?

ろぐでなしの悪党・・・?

多くの人を殺した戦犯・・・・?




知るか、ばーーーーーーか。

《人間》である俺たちに暴力を奮っても、悪いとは思わず、力の弱い俺様たちが《悪い》と思っていて。

自分の兄弟の分の食事でさえ殆どを食べ尽くし。

『兄貴』と『父上』を侮辱し『兄貴の友』までも侮辱した。

五人も夫が居るのにあの女の《心》はただ一人なのを気付きもしない。

あまつさえ、その女は『カルナが好きだった』と言い放ったそうじゃねぇか。

はっ?意味わからん。

普通、夫の目の前で言う???


嗚呼・・・・・

其れでもあの大馬鹿野郎はそんな妻にも羅刹の妻にも尽くした。

馬鹿だろ。

妻は1人にしとけよ、俺様たちはそうしたぞ。

“兄貴”だって《妻は1人》。

その《意味》がお前に分かるか・・・・?



分かんなぇよな!?

分かる筈がねぇよな?!

“姉貴”に勝てねぇからって不意打ちに師から禁止されてる『臍から下の攻撃した』もなぁ?!

“姉貴”の顔を笑って踏み潰したからなぁ?!




例え、何度生まれ変わろとも“姉上” の家族になる。

何度生まれ変わろとも、“姉上”の側にいる。

《俺たち》は“姉上”の“弟”になる。


だから、俺たちはお前に“姉上”を絶対に渡さない。








《姉上》を、選ばなかったお前なんか・・・

約束を、忘れたお前なんか・・・・

俺は、大っっっっっ嫌いだ──────

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