変身-負の壱-
「…久しぶりだな。来てくれてありがとう。」
渋谷拠点にて、大量の呪詛師と米軍人を乗せた改造人間車が出発する。
「よっ、反転使いさん。いやぁ、合流できてよかったわ。ほれ、お前ら水。」
構築術師が、こちらを見下ろしてそう言った。
「おっ、さんきゅ。いやはや、ほんとだな…どこもかしこも呪霊、呪詛師の被害が相次いでる。もうなりふり構ってられねぇな」
ツギハギ面の呪霊と同等の術式を持ったが、趣深そうにそう言った。
「そう…そうだな。」
共に忌庫の管理をしていた仲間達を思い出す。
同時に、仲間たちが、改造人間にされて殺されたことも。
「私も、対術師用…いや、人を殺せる何かを身につけないと…」
もう迷ってはいられない。