堕ちて、狂わされて、最後には

堕ちて、狂わされて、最後には



「だ……駄目よ、藤丸君♥私には夫が……♥」

「そういいながら葵さん、抵抗しないじゃないですか。本当は俺のことが欲しいんじゃないですか?」


ある特異点、第四次聖杯戦争が行われる数年前の冬木市に発生した特異点を解決する為、立香はレイシフトを行っていた。

そしてその最中、特異点を解決する傍らで……ふと、自分好みの人妻、それも結婚したばかりだというのに夫にあまり求めれていなく、身体を持て余していた彼女、葵と出会い、まさに逢引の真っ最中であった。


「それに心配しなくても大丈夫ですよ、時臣さんには俺の妻……サーヴァント達に命じて暗示をかけてますから、ここで何が行われようと気が付かれることはないです」

「でもぉ……♥」


既にキスまで済ませて、外で愛撫を終え、ついには夫婦の寝室に連れてくるまで立香を許しているというのに葵は最後の一線を越えようとしない。

なけなしの理性は夫への禊を守れと彼女に訴えかけ、その訴えが逆に彼女の背徳感を煽って彼女の一番奥、まだ赤子を宿していない子宮を疼かせる。


「そういいながら葵さんも興奮してるじゃないですか……ほら」

「ふあっ♥♥藤丸君、そこ敏感で……ふあぁん♥♥」


口では抵抗しつつもその実興奮が隠せていない葵の秘所を優しく愛撫する立香。

その快感に思わず悶えた葵だが、すぐに姿勢を起こして彼を止めようとする。

しかし拒絶しようとするその手には力がなく、寧ろ彼の興奮を煽るばかり。


「葵さん……俺の女になってください」

「ッ♥だ、だめ♥それだけは駄目♥私とあなたは今日会ったばかりでそれに……♥」


私には夫が、と言葉を続けようとしたところ、その口は立香によって塞がれてしまう。

口内で唾液と舌が絡み合う感覚に葵はどんどん力が抜けていき、そのままベッドに押し倒される。


「分かりました、葵さんを俺の女にするのは諦めます。だからせめて……俺の赤ちゃん、産んでください。時臣さんの子供として育てればきっと周りも気が付きませんよ」


……その時臣も強力な魔術により、気が付きそうにありませんしと立香が言葉を続けると、葵は小さく、本当に小さく頷いた。


「んっ♥んふっ♥ちゅるっ♥」


夫婦の寝室に葵と立香の舌が絡み合う音が響く。

それは出会って数時間の男女の姿とは到底思えなく、まるで何千何万回と愛し合った夫婦のようであり、そして。


「藤丸君♥藤丸、くぅん♥♥」

「葵さん、愛してます……っ!例え、今の貴方が俺のモノにならなくても……いつか絶対に貴方を手に入れて見せる」

「来て♥藤丸君、貴方の赤ちゃん、私に孕ませて♥♥」


その言葉と共に、葵の身体の奥深くに立香のおちんぽが差し込まれ、夫婦寝室には彼女の嬌声だけが響き渡るのであった。


・・・


……次の日には立香の姿は冬木市にはなく、まるで雪が解けたかのように彼らのことを覚えている人は誰もいなかった。

夫も依然と何一つ変わらず、葵も何事もなかったかのように立香のことを忘れるように日常へと戻っていった。

そしてその数ヶ月後、葵は身籠っていることが判明し、時臣と共に大いに喜び、葵はその赤子を産み落とした。

夫によく似た黒い髪に青い目のその子を見て時臣は自分によく似ている、きっとこの子は優秀な魔術師になるに違いないと大騒ぎであり……そんな中、葵は生まれた赤子に彼の面影を感じていた。

彼によく似た顔立ちのその娘を凜と名付け、彼女の成長を夫と共に見守りながら日々を過ごしていく。

……いつか♥また彼に会える日が来ることを願いながら♥


・・・


そんなある日のこと。


「お久しぶりです、葵さん」

「り、立香……くん♥いったいいつ冬木に来ていたの?」


凜を連れて病院へ向かっている最中、また彼と出会った。

あの日から変わらぬ姿の彼は当然のように葵の肩を抱き寄せると、その唇を重ね合わせる。


「この子が俺と葵さんの?」

「……はい♥貴方との娘、凜です♥あの人は自分の子だって思っているけれど♥」


人見知りの激しい凜も彼が自分の本当の父であると本能的に理解しているのか、立香へ手を伸ばして抱っこをせがんでいる。


「お父さんによく似て、可愛い子ね♥」

「そうですか?葵さんに似て美人で可愛いですよ」


凜を抱き上げて微笑む立香の笑顔を見て、葵は身体を高ぶらせる。

そして同時に彼のおちんぽへと手を伸ばすと服の上から優しく愛撫し始めた。


「いいんですか?俺はまだ何も言っていませんよ?」

「……どうせ♥私が嫌がっていても、無理矢理するつもりなんでしょ?だったらぁ♥」

「無理矢理だなんてそんな、俺は葵さんが望まない限りするつもりはありませんよ。この前もそうだったでしょ?」


立香は凜を抱っこしながら葵達が向かおうとしていた病院へと足を向け、葵もそれを追うように歩を進めていく。


「それで、今日はどうします?まだ葵さんは時臣さんとの夫婦生活を続けているんですよね?」

「ふふっ♥私はまだあの人の妻ですもの……でも♥」


ちらり、と立香の足元へ視線を向けるとそこには大きく膨れ上がったズボンの姿が。

形をはっきりと浮かび上がらせ、立香の太腿を2倍にも3倍にも大きくさせるその膨らみに葵はごくりと喉を鳴らして。


「……また♥赤ちゃんが欲しいと思っていたところなの♥凜は体が弱いし、それに夫も私に普通の親としての幸せを与えたいと言っていたから♥だから……ね♥」

「分かりました、それじゃあ凜ちゃんを病院に預けたらホテルに行きましょうか」

「……はい♥」


そうして二人は凜を病院へと預けて、丸一日、会えなかった時間を埋めるように何度も何度も愛し合い……また次の日、立香は葵の目の前から姿を消してしまうのだった。


・・・


あれから数年、彼との子供達は2人とも大きくなり夫が……時臣が彼女達が自分の子ではないと気が付く様子はない。

だが、同時に別の問題も発生しており、それは子供達が優秀すぎるものであった。

長女である凜は五大元素と呼ばれる類まれなる素質を、次女の桜は虚数と呼ばれる特別な魔術の素質を持って生まれてきてしまい、それは彼女達を普通の子として育てるのが無理であるということであった。

通常、魔術師の家では後継者候補が2人いるならばどちらか片方を後継者と指名し、残り片方は魔術に関わらぬ普通の生を送るのが通例である。

しかし優秀すぎる娘達にとってそれを選ぶことは決して出来ない。もしも他の魔術師に目を付けられれば胎盤として、あるいは魔術を行使する為の道具としてその身を使われることになるだろう。

仮に両方に魔術を教える道を選んだとしても遠坂の家は2つに割れることを意味し、桜にも凜にも大きな傷を残すことになってしまう。

それを避けるために夫は別の手段を……桜を間桐の家へ養子に出す道を選ぼうとしているのだが、そんな中で。


「お久しぶりです、葵さん。また会いましたね」

「……立香、くん」


葵は三度、立香との邂逅を果たした。


「いったいどうしたんですか?綺麗な顔が台無しだ」


すー、っと立香は手を伸ばして、葵の目に浮かぶ涙を拭い、優しく抱きしめられ……思わず、胸の中の悩みを立香に打ち明ける。

あの子の為であることは理解しているが、大切な子と……桜が私の手から離れてしまうかもしれない、他の魔術師に家に貰われるということはもう2度と彼女と会えないだろうことを意味し、例え彼女が地獄のような苦しみにあっていようとこの手を伸ばすことはできないのだと悲痛に満ちた顔で語る。

全てを聞いた立香は何か考えるような素振りをしながら。


「俺なら、桜ちゃんを助けられると思います」

「……っ!?本当なの!?いったいどうやって……!」


我が子を救えるかもしれないという言葉に葵は顔をパッと明るくさせて立香へと詰め寄る。

だが、対照的に立香が浮かべる笑みは好色的な、ようやく待ち望んでいた獲物が網に掛かったのだと笑うハンターのようにも見え。


「ええ、実は前から考えていたんです。ただ……この手段を選ぶとなると、桜ちゃんだけではなく葵さんや凜ちゃんの手伝いも必要でして」

「それに時臣さんとも離れることにもなりますし、葵さんがどうしても嫌だというのなら俺にはどうしようもできません」

「だから最後にどうするかは葵さん、貴方に任せます」

「………そんなの決まっているわ」


……例え、夫を、あの人のことを裏切ろうとも。


「子供を守るのは母親の役割ですから」

「……そういうと信じてました」


……そうして2人は遠坂邸へと戻り、凜と桜の手を取って未来へと、立香の所属する組織カルデアへの移住を決めるのだった。


・・・


「ふわぁ……」


そんなある日の朝、立香はマイルームで目を覚ました。

部屋の片隅には昨日ハメ潰した雌の数々が横たわっており、皆揃ってボテ腹を晒している。

着替えてブリーフィングルームへと向かおうかと上体を起こそうとしたときに、布団に潜り込んでいる何かに気付いた。


「れろれろぉ♥おとうさま、おはようございます♥」

「んちゅ♥じゅるぅぅ♥こんなに精液べったりとくっつけてぇ♥お父様、恥ずかしくないの?」

「おはよう2人とも、お掃除フェラありがとね」


布団を捲ってみれば、そこにいたのは立香と葵の娘、遠坂改め藤丸凜と藤丸桜の姿であった。

精力絶倫、女ならば人妻だろうと幼女であろうと見境無しに手を出す立香の遺伝子を色濃く受け継いでいる2人は朝起きてすぐに彼のおちんぽへと舌を這わせ、挨拶代わりに綺麗にしていく。

そして、そんな彼女たちの傍には。


「おはようございます、貴方♥朝食の準備は済ませて――んっ♥」


彼女達の母であり立香の妻の一人、藤丸葵の姿があった。

挨拶代わりに彼女の唇を塞いで舌を絡ませると、葵は嬉しそうにそれを受け入れる。


「ちゅ♥れろぉ♥んふ……っ♥好き、すきぃ……♥」


子供達の前だというのに、まるで久方ぶりの逢瀬を楽しむ恋人同士のように激しく舌を絡め合い、びくびくっ♥と体を震わせ、甘イキする。

カルデアへやってきてもう何千何万回と立香とのセックスを楽しんでいるというのに、まるで初めての時のように夢中になる葵はとても幸せそうであり、冬木にいた頃の面影を見せる様子はない。

何よりも……♥


「もうお母様ったら……お父様の赤ちゃんがお腹の中にいるっていうのに、朝から発情しちゃうなんて♥」

「ふふ、仕方ないですよ♥だってお父様はこんなに素敵なおちんぽを持っているんだし……♥んふっ♥れろぉ……ちゅっ♥」


葵の大きく膨れたお腹には彼女の赤子が宿っており、妊娠によってさらに大きくなった乳房とお尻を震わせる。

そしてそれは葵だけではなく、幼い凛や桜も同様であり、小さな身体には似つかわしくない大きなボテ腹で必死に立香へご奉仕していた。


「……立香さん♥私、とっても幸せ♥大切な娘達と一緒にあなたにご奉仕できて♥おまけに孫までプレゼントされちゃって♥」

「……これからもずっと♥私達、家族のことを使ってくださいね♥」

「勿論!」


そういい、立香は彼女達の肚へ濃い精液を注ぎ込むのであった。

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